7月18日(金)からテレビ東京系でスタートするドラマ24「アオイホノオ」の記者会見が7月16日に東京・天王洲にて行われ、出演の柳楽優弥、山本美月、安田顕、ムロツヨシ、中村倫也のほか、脚本・演出を手掛ける福田雄一氏が登壇した。
同作は、「ゲッサン」(小学館)連載中の同名漫画を映像化したもので、原作者である島本和彦の大学時代をもとに描かれた、'80年代にクリエーターを目指す若者たちの青春群像劇。漫画家志望の主人公・焔モユルを柳楽、モユルが思いを寄せる先輩・森永とんこを山本、のちにアニメ界を席巻するモユルのライバルである庵野ヒデアキ、山賀ヒロユキ、赤井タカミをそれぞれ安田、ムロ、中村が演じる。
柳楽は地上波の連続ドラマ初主演。「とにかく、スケジュールの連続に戸惑いましたね。1日のスケジュールが“焔、焔、焔、焔”ってずっと続いているんですよ」と柳楽は語り、福田監督も「柳楽くんが演じたモユルはせりふが長くて大変な役どころでした。ハードスケジュールで、きつかったと思いますよ。一度、柳楽くんが本当にしんどそうな顔をしながら、『この長いせりふ、スラスラ言わなければいけないやつでしょうか?』って話しかけてきた時があって(笑)。僕も、『いや、大丈夫ですよ!』って答えたい気持ちはやまやまだったんですが、案の定スラスラ言わなければならないせりふで(笑)。でも柳楽くんは、そんなことを言っておきながら、本番では一発OKでしたね! さすがだと思いました」と、柳楽を絶賛した。
続いて、こちらも連続ドラマ初ヒロインとなる山本は、「『女子ーズ』('14年)に続いて、また“福田組”に参加できてうれしいです。しかも、原作の島本先生からの指定キャストだったということで、大変光栄です。私はもともとアニメ好きで、ドラマに出てくる『新世紀エヴァンゲリオン』('95-96年、テレビ東京系)などももちろん見ています。柳楽さんがアニメに関する固有名詞を間違えた時は、“こんなに知らないのか”と少し驚きましたね。福田監督からは、『走り方がとんこ走りだ!』と褒めていただいたのですが、実際はデニムがきつすぎて、脚が上がらないだけなんです(笑)」と語ると、それを受けた福田が「島本先生と、島本先生の三男さんからの唯一の指定キャストなだけあって、島本先生サイドからの、とんこへのこだわりがすごいんですよ! 衣装写真を送ったら、『もう少し薄いデニムにしてくれ』とか、ロケ現場に来ては、山本さんを追いかけ回すんですよ(笑)。毎回写真を撮ってましたよね」と現場のエピソードを披露し、会場は笑いの渦に包まれた。
今回の“福田組”の様子を、中村は「原作がありますし、どんなふうに福田カラーに染まるんだろう?と思っていたら、なんだかいつもの福田さんらしい演出だったので、安心して挑みました(笑)」と語り、笑いながら隣に座るムロも「僕も原作を読んで、役作りをして行ったんですよ。そしたら福田さんは『普段のムロでやって!』って(笑)。たしかにオファーの時から、『まったく才能も実力もないのに、人を集めることだけに長けている、ムロくんにぴったりの役があるんだよ! 本当にムロくんにぴったりだ!』と何度も言われまして、殺意を覚えたこともあったのですが(笑)。山賀先生ご本人にもぴったりだと太鼓判を押していただけました。演じさせていただいて光栄です」と冗談交じりにコメント。続いて、安田は「庵野秀明という人物を演じる重大さに、はじめは実感がなくて。やっとつかんだ時にはクランクアップの花束を頂いていましたね(笑)」と話し、“福田組”らしいゆるい雰囲気の中、会見は進行した。
会見の終了間際には、「おしかけスピリチュアル」(毎週火曜 夜11:58-0:45、テレビ東京系)に出演する岡田圭右とCHIEが登場。まさにおしかけた形で、出演陣に対して「個性的なキャストは誰だと思いますか?」と質問。福田監督は「山本さんはただのコスプレ好きの変人ですよ!」と暴露。山本は恥ずかしそうに「なんでこんなところで言うんですか!」と止めようとするも、福田監督はすかさず「山本さんは、自宅で一人でコスプレをして楽しんでいるんですよ。しかも、山本さんのお父さんもコスプレ好きなんです! 以前、僕が手掛けた『勇者ヨシヒコと魔王の城』('11年、テレビ東京系)の主人公のコスプレをしている写真を見せられた時はとても驚きました。たぶん、山本さんご一家が個性的です」と詳細を明かし、岡田らは爆笑。山本が「このメンバーの中では一番まともだと思うんですけどね」と返すと、さらに笑いが起こった。
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