ポワロを演じて25年!熊倉一雄の“ポワロ人生”とは!?
1890年9月15日に誕生し、“ミステリーの女王”として今なお愛されるアガサ・クリスティーの生誕を記念して、ミステリー専門チャンネルのAXNミステリーでは9月に『アガサ・クリスティー生誕記念特集』と題して、多くの関連番組を放送する。
特集では、ミス・マープルとエルキュール・ポワロというクリスティーを代表する2人の名探偵が登場。「ミス・マープル」はジョーン・ヒクソンをはじめとする4人の名女優が演じるマープルを70時間放送。そして「名探偵ポワロ」は、『アガサ・クリスティーの人生とともに辿る「名探偵ポワロ」』と題して、二度の結婚、失踪事件など波乱万丈なクリスティーの人生を5つの時代に分類。各時代にクリスティーがどんな人生を歩んだか、そしてポワロにどのように反映されているかを、解説するオリジナル番組とともに、厳選した20作を放送する。
吹替版で25年もの間、ポワロの声を演じ、今回の解説番組で案内人も務める熊倉一雄は、「もともとクリスティーのファンだったので、はじめにオファーをいただいたときは、とてもうれしかったです。それにポワロが小男ってところも気に入りました。それまでポワロを演じていたのは大男でしたからね。ひょこひょこと歩き、ちょっとお洒落なところも好きでした。シャーロック・ホームズなどのラインとはだいぶ違うところが印象的でした」と当時の印象を明かした。
また、ポワロを演じている俳優デヴィッド・スーシェについて「スーシェを意識したことはありませんでした。そもそも吹替は役者の真似をしたんじゃ、つまらない。例えばスーシェが作ったポワロをどうしたら日本人が一番ピタッと分かってもらえるだろう…と考えながら作り上げていきました。そこが始まりでした。おそらくスーシェのポワロよりも僕の方が少し温かみがあるんじゃないかな。スーシェは時折厳しい一面を見せますから。その辺に気をつけていましたね」と日本の視聴者向けにアレンジしてきたことを語った。
最後に自身にとってのポワロの存在について「親友のような存在ですね。 (ポワロが)また余計なお節介を焼いている…とかアテレコしながらつい気になってしまいます(笑)。でも画面を通じて会う度に気持ちが温かく繋がっているような気がしますね。25年携れて、本当に幸せだなって思います」と感慨深そうに語った。
9月5日(金)夜8:00~9月7日(日)昼5:15、9月14日(日)夜10:00-0:00
●アガサ・クリスティーの人生とともに辿る「名探偵ポワロ」
9月12日(金)夜8:00~9月14日(日)夜10:00 20話一挙放送
ミステリー専門チャンネル AXNミステリーで放送
(プロフィール)
熊倉一雄
1927年1月30日東京都生まれ。舞台を中心に活躍する一方、
声優としても活躍。1989年から、ポワロの声優を務めている。