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井上尚弥の次戦が12月30日(火)に決定! WBO世界スーパフライ級王座に挑む!!

2014/11/06 19:25

12月30日(火)にWBO世界スーパフライ級王座に挑むことになった井上尚弥
12月30日(火)にWBO世界スーパフライ級王座に挑むことになった井上尚弥

12月30日(火)に東京体育館にてWBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥がWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチに挑戦することが決定し、「カスペ!『ボクシングフェス2014 SUPER BOXEO』(仮)」としてフジ系で放送されることが分かった。井上は、日本最速となるプロ入り6戦目で世界王座を獲得するという快挙を成し遂げ、“怪物”(Monster)の異名を持つ日本ボクシング史上最高の逸材。9月5日に行なわれたサマートレック・ゴーキャットジム(タイ)との試合でも圧倒的な力を見せつけ、初防衛に成功している。今回、WBC世界ライトフライ級王座を返上し、2階級上げてWBO世界スーパーフライ級のタイトル奪取という2階級制覇に挑む。

11月6日に横浜の大橋ジムにて記者会見が行なわれ、井上尚弥をはじめ大橋秀行会長、井上真吾トレーナーが会見に臨んだ。大橋会長は「井上の次の試合相手が、WBO世界スーパーフライ級チャンピオン、オマール・ナルバエスに決定しました。(今まで戦ってきたライトフライ級よりも)2階級上ですけれども、スーパーフライ級での方が力を発揮できると判断しました。そして、何よりも、尚弥自身の『一番強い、ナルバエスと戦いたい』という強い希望で試合相手を決定しました。ナルバエスは43勝1敗という非常に強いスーパーチャンピオンですし、これほど防衛しているチャンピオンもいません。厳しい戦いになるでしょうが、これを達成すれば、史上最速での世界タイトル獲得に続いて、史上最速での2階級制覇になります。2階級制覇を実現できるように頑張って参りますので、よろしくお願いいたします」と語った。

一方、初防衛後の経過を聞かれた井上尚弥は「防衛戦が終わって1週間だけオフをとったんですが、その後は次戦に向けての練習に入りました。順調です」と、次戦に向けて好調を維持していることをアピール。また、2階級上げることについて「まだフライ級でもスーパーフライ級でも試合はしたことないんですけど、自分の適正階級はこのスーパーフライ級だと思うので、非常に楽しみです。(階級が上がることは)率直にすごくうれしかったし、世界的な強敵と日本で戦える事に関して、大橋会長にすごく感謝しました。試合に向けた練習に関して、最後まで追い込めるというところで、すごく楽しみです。ライトフライ級だと、(減量の)最後の方はへろへろでほとんど練習にも実が入らなかったけれど、その分練習もできますし、いいパフォーマンスで試合に臨むでことができると思います」と明かした。

さらに、対戦相手のサマートレック・ゴーキャットジムについては「ディフェンスに関しては、本当に鉄壁だと思います。すごくガードがいい選手なので、スピードでコントロールして、スキをついていければいいなと思います。(相手はサウスポーだが)小さいときからずっとサウスポーの選手とは戦ってきているので、サウスポーに対する苦手意識はないです。2階級制覇はすごい記録だと思うので、まずは試合に集中し、勝って、ぜひ達成したいですね」と語った。

今回、井上の相手に決定したオマール・ナルバエス(アルゼンチン)は、'02年に世界タイトルを獲得して以来、12年間にわたって世界王者に君臨する絶対王者。“ハリケーン”(El Huracan)の異名を持つ彼が、初めて世界タイトルを獲得した'02年7月13日の時点では、井上はまだ9歳だったことになる。また、ナルバエスはフライ級で16回防衛した後、階級を上げてスーパーフライ級で11回も防衛し続けている。高いガードと絶妙な間合いをキープする距離感、精度の高いパンチをコツコツ叩き続ける老練なテクニックが持ち味のバランスのとれたサウスポーで、相手の長所を消しさる術に非常に長けており、相手に何もさせない完成度の高いボクシングをする。オリンピックに2度も出場し、プロキャリア14年という南米の鉄人に、怪物・井上尚弥がどう立ち向かっていくのかが見どころとなるだろう。

さらに今回、井上尚弥の弟・拓真の参戦も決定した。大橋会長も「テクニシャンの兄とは違い、“打たれてもひるまない気の強さ”が武器で、尚弥にも負けない体の強さが拓真にはある」と太鼓判。怪物と呼ばれる兄・尚弥をして「(拓真と)スパーリングしながら危ないと感じる。自分がプロデビューした時よりもレベルは高い」と言わしめる彼の戦いにも注目だ。井上拓真は会見で兄弟対決に関して聞かれると、「兄にいいバトンを渡して、兄弟でいい試合をしたいと思います」と答えた。また、自身の試合に関しては「(相手に)何もさせずに、自分のボクシングをしてKOで勝ちたい」と語り、たくましく成長した姿を見せた。

そんな井上拓真の対戦相手はネストール・ナルバエス(アルゼンチン)。ナルバエスはオマール・ナルバエスの弟で、現在32歳(試合時33歳)、WBC世界フライ級18位にランクされている。井上兄弟とナルバエス兄弟による兄弟対決が、同じリングで実現することとなった。両者ともに兄の背中を追いかけて世界王者を目指す。この弟同士の対決にも注目したい。

なお、12月30日(火)のボクシングの祭典に向けて、他にもビッグマッチが決定し次第、続々と発表される予定。また、事前番組としてボクシング情報番組の「BOXEO」(放送時間調整中)の放送も決定している。井上がいかにして“怪物”と呼ばれるに至ったのか、今回世界的な名王者を相手にして2階級制覇に挑む彼の決意など、ボクシングファンならずとも必見の情報が満載となっている。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「カスペ!『ボクシングフェス2014 SUPER BOXEO』(仮)」
12月30日(火)夜6:00-8:54(延長あり)
フジ系にて放送
※放送カード
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
「オマール・ナルバエス(アルゼンチン)×井上尚弥」
フライ級8回戦【世界前哨戦】
「井上拓真×ネストール・ナルバエス(アルゼンチン)」

画像一覧
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  • 12月30日(火)にWBO世界スーパフライ級王座に挑むことになった井上尚弥
  • 【写真を見る】12月30日(火)には兄弟で同じリングに立つ! 兄・井上尚弥(左)と弟・井上拓真(右)の2ショット!
  • 記者会見に臨む(左から)井上真吾トレーナー、大橋秀行会長、井上尚弥
  • 井上尚弥の対戦相手、オマール・ナルバエス
  • 兄・井上尚哉の世界戦の前に世界前哨戦を行うことになった弟・井上拓真
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