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話題作「花宵道中」の原作者・宮木あや子×テーマ曲・黒色すみれの妖艶対談!【前編】

2014/11/15 15:20

映画「花宵道中」の主演を務めるのは“天才子役”から大人の女優へと脱皮した安達祐実
映画「花宵道中」の主演を務めるのは“天才子役”から大人の女優へと脱皮した安達祐実 (C)2014 東映ビデオ

“第5回女による女のためのR-18文学賞”で、大賞と読者賞を受賞しベストセラーとなった宮木あや子氏の小説「花宵道中」。11月8日より、安達祐実の主演によって映画化された同作が公開され各地で盛況のスタートを切った。江戸末期の“新吉原”を舞台に、花魁(おいらん)として生きてきた女性が一人の青年との許されぬ恋に身を焦がす姿を丁寧に描いている。安達がヒロインの花魁・朝霧を熱演し、その脇を淵上泰史、高岡早紀、津田寛治ら実力派俳優が固める。そんな注目作の原作者・宮木氏と宮木氏とかねてより親交があり、その縁もあって本作のエンディングテーマに抜てきされた女性2人組アーティスト・黒色すみれにインタビューを敢行。仲が良いからこそ話せるお互いの印象や、小説・音楽に懸けるそれぞれの思いを語ってもらった。

――映画化おめでとうございます。まず、主演の安達祐実さんの印象を教えてください。

宮木:かわいいですよね。現世のソレとはズレているというか(笑)。以前、雑誌の取材で並んで写真を撮ったんですが、私は彼女より9cmも身長が高いのにヒザの位置が同じでした。だからこの世の人じゃないなと。話した感じは面白い人で、芸能界に30年もいるから酸いも甘いも知り尽くしているだろうな、という印象でした。「シャイで人見知りなので…」と本人は言っていたけど、誰とでも話を合わせられるし、会話も弾むし、「どこが人見知りなのかな?」と思いました(笑)。でも、そのときも実は演技で私に合わせてくれていたのかも。それぐらい話しやすかったですね。

ゆか(黒色すみれ):かわいいだけじゃ収まらない、“モンスター感”がありますよね~。

さち(黒色すみれ):本当にかわいいですよね。同じ人間とは思えない!

――主人公のイメージと安達さんの印象にギャップはありましたか?

宮木:すごくありました。原作を読んでいただけば分かりますが、似ているのは体が小さいところぐらい。私の書いた主人公のイメージは、地味であまり目立たず、不器量で内気な“女郎”。とりあえず地味というのがキーワードなんです。不器量なのに“体に花が咲く”ことで人気が出た女郎です。小説の中では顔のパーツが小さいイメージなのに安達祐実ちゃんはかわいいから、それだけで人気が出ちゃうんじゃないの?って思いましたし、不安はありました。彼女も本当によく主演をやる気になってくれたなと思います。完成した映画を見る限りとてもハマっていました。

――こちらの「花宵道中」は'07年発売とのことですが、いつごろ書かれた作品なのでしょうか?

宮木:実際に書いたのは'05年です。『花宵道中』という短編小説を書いて“R-18文学賞”に応募しました。翌年、'06年春に受賞が決まって、実際に単行本として発売できたのは'07年です。

――書く際に、時代小説を選んだきっかけ、真意を教えてください。

宮木:R-18文学賞って(賞としては)歴史が浅いんです。私が受賞したのは第5回なんですけど、第5回まで時代モノが受賞したことがなかった。でも、第4回の短評に「ちょっと大正ロマンっぽくて良かった」「いいものを読ませてもらった」と、最終選考まで残ったけど結局賞を逃した作品について書かれていて、これは時代モノを書いたら受賞できるんじゃないか、と思って(時代小説を)選びました。“吉原”とかいいんじゃないかとか…深い意味はないんです。だから、いつも聞かれると困ってしまうんですけど、受賞したい一心で書きました(笑)。応募した当時にしていた仕事が本当につらくて、小説家になるしかない、ことし受賞できなかったら死んでしまうかもしれない、みたいなところまで追いこまれていたので…。あまりいい話じゃなくてごめんなさい(笑)。

ゆか:大切なことですよ。そこまでしないと本当にやりたい仕事には就けないですよ。“ゆとり世代”に言ってやりましょう(笑)。

さち:そうだ! そうだ! 言ってやりましょう!

――宮木さんが作品を書く上で心掛けていることは?

宮木:“読者不在”にならない。絶対に書き手の独りよがりにはならないこと。読者が面白いと思うものを…と常に心掛けています。面白いと言ってもワハハ、と読んで笑えるものだけが面白いということではなく、深いものを面白がってくれる人も私の小説を読んでくださる人にはいるんです。ああ、深いものを読んだな、と思いたい人には深いものを読んだと思えるような作品を提供する。ですので、全てのジャンルにおいて(読者に)面白いものを考えています。

(『話題作「花宵道中」の原作者・宮木あや子×テーマ曲・黒色すみれの妖艶対談!【後編】』へ続く)

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

映画「花宵道中」
テアトル新宿他にて、全国ロードショー中

画像一覧
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  • 映画「花宵道中」の主演を務めるのは“天才子役”から大人の女優へと脱皮した安達祐実
  • 【写真を見る】妖艶な花魁(おいらん)を体当たりで表現した安達の濡れ場シーンは必見!
  • 今後ブレークが期待される俳優・淵上泰史も出演
  • 津田寛治の“怪演”が早くも評判を呼んでいる!

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