NHK総合で11月22日(土)よりスタートする土曜ドラマ「ダークスーツ」の試写会と会見が局内で行われ、出演する斎藤工と倉科カナが登場した。本作は、苦境にある大手総合電機メーカーを再生させるため、一之瀬(斎藤)がライセンスビジネスを展開させようと決意。しかし、社内のトップではひそかに裏金作りが行われていることを知り、取締役たちに戦いを挑んでいく。
会見に登場した斎藤は、作品の印象について「台本が深く、私のキャパでは支えきれない内容量でした。これを視聴者の方にどうやって分かりやすくするか、ぼくたちの対応の仕方でこの作品が浸透するかしないかがかかっているなと思いました」と語った。
登場する取締役たちには竜雷太、大杉漣、大和田伸也と大ベテランの先輩役者がそろった。そのメンバーに戦いを挑むことについて斎藤は「先輩方のお力を借りて、ぼくが代表としてここに来ている感じです。ストーリーは2話以降、一人一人の役員とぼくら5人がぶつかっていくという構造になっています。キャリアのある先輩方一人一人、とても存在感が重厚な方たちに役者としても、役の上としても、ぶつかっていくというところがすごくリアリティーがありました」と演じる上での思いを明かした。
一之瀬の妻・美砂子を演じる倉科は「難病に侵されながら夫を支える妻を演じています。仕事で大変なのに、私の病気というまた違うものを背負わせてしまって、すごく心苦しいんですけど、明るく彼が帰って来た時に少しでも心が安らぐよう演じました。皆さんにぜひ、企業ドラマの中に、少しホッとする一面もあると思うので、見ていただけたらうれしいです」と自らの役割を話した。
また、倉科演じる美砂子は将棋好きという設定があり、病院内で子供たちに将棋を教えるシーンも。「初めて将棋をしたんですが、将棋の面白さに少しはまってきています。けれど子供に得意げに『この駒はこうやって動くんだよ』って教えていたら、小学3年生の子が私より将棋を知っていて、逆に私がその子に駒の動かし方を聞いてました(笑)」と撮影秘話を明かしたあと、恥ずかしさからかマイクをすぐさま斎藤にパス。夫役の斎藤は優しくフォローし、会場は笑いとともになごやかな雰囲気に包まれた。
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