'15年1月1日(木)に放送する「NHKスペシャル『戦後70年 ニッポンの肖像 プロローグ 私たちはどう生きてきたか』」の収録が行われ、その後開かれた会見でゲストのタモリ、堺雅人、脚本家の中園ミホ氏、作家の半藤一利氏が登場し、それぞれ番組の感想や見どころなどを語った。
番組は'15年の4月から始まる大型シリーズ「戦後70年 ニッポンの肖像」のプロローグとして放送。'15年で戦後70年を迎える日本のこれまでの歩みを、ゲストと共にNHKの映像アーカイブスや、戦後とはどんな時代だったのか、全国規模で行った世論調査の結果などを交えながら振り返る。
出演したタモリは、番組について「面白かったですね。VTRを見ながらみんなが好き勝手なことを言い合えて、これは本当にNHKスペシャルなのかという感じでした。年代も違うから本当に面白いし、NHKスペシャル・スペシャルみたいな感じです」と充実した収録だったことを語った。
また、数々のNHKの映像を見たタモリは「(戦後)台湾から引き上げてきたときの様子を米軍が撮っているんですけど、一人の少年が米軍に対して帽子を取っておじぎをするところが映っているんです。それまでの大人はおじぎをしていないんですけど、少年に続く後ろの人たちが次々とおじぎをしてくる映像が一番興味深かったですね」と印象的な映像を明かした。
堺は、日本の良さについて語り、「きょう一日で日本の良さを教えていただいた一日だという気がします。日本の多種多様な豊かさが印象に残っています。教科書だけだったら一行で済むようなことがいろんな角度から見ることができるというのは豊かな証拠で、いろんな解釈ができるのはいいところの一つだと思います」と話した。
半藤氏が収録について「NHKの番組だから、もっと真面目にやるかと思ったんですが。なかなか私、うまく乗ることができなくて、それが残念でした(笑)」と語ると、すかさずタモリは「半藤さんがこんなに面白い人だと思わなかった。歴史番組に出ているときと全然違いますね(笑)」と半藤氏の別の顔が見られてうれしそうだった。
また、堺はタモリについて「タモリさんの一族の歴史が知りたくて仕方ない。母親は違うこと言ってたぞ、みたいなことがあって、面白くて仕方なかったです。ドラマになるんじゃないかと思うので、ぜひ知りたいです」とリクエスト。それに対しタモリは「うちはもうむちゃくちゃですね。今だから言えるんですけど、小学校3年生のときからじいさんの晩酌の相手をさせられていました。盃一杯の日本酒を飲まないと晩飯を食べさせてもらえない。食後はマージャンをやらないといけない。そういう家庭で育って、中学生になったときマージャンと酒はきっぱりやめました」とあまり語られたことのない驚きの告白で会見場を盛り上げた。
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