漫画に潜む事件の真相とは？「闇の伴走者」がドラマ化
WOWOWプライムで連続ドラマW「闇の伴走者」がことし4月から放送されることが決定した。原作は「MASTERキートン」などの漫画原作・脚本を行っている長崎尚志の小説「闇の伴走者－醍醐真司の猟奇事件ファイル－」。伝説の漫画家が残した未発表原稿に迷宮入り失踪事件の謎が潜んでいたことで、元警察官と漫画編集者の異色コンビが漫画の画稿から犯人を手繰り寄せる、漫画の虚構の世界とリアルなドラマの世界が融合したクライムミステリーとなっている。長崎は「映像化は不可能だと思っていた。楽しみ」と期待を寄せた。
また、ドラマの中に登場する漫画は、3Dキャラで組み立てる漫画作成ツール「コミPo！」の開発にも携わるなど、幅広く活動する漫画家・田中圭一が担当。田中は「“漫画界の巨匠たちとライバル関係だった漫画家、その天才的な筆致は…”という設定に背筋が寒くなった。しかし、これに挑まなければ漫画家として“負け”になる、そういう気持ちで執筆することにした。設定の'80年代にしか使われていなかった道具をそろえ、当時の筆致も完全再現した。この原稿がドラマをいっそう面白く引き立ててくれるのではないか」と自信を見せた。
そして、監督は映画「僕等がいた」(’12年)、「陽だまりの彼女」(’13年)、「ホットロード」(’14年)など話題作を数多く手掛ける三木孝浩で、初めてサスペンス・ミステリーに臨む。三木は「長崎さんの圧倒的な知識と筆力で描かれた漫画業界の光と影。幻の原稿に隠された未解決事件の謎を解くという、この一風変わったミステリーの裏側には、底の見えない深淵なる闇があり、その魅力にすっかり引き込まれてしまった。その闇に臆することなく思いきりダイブして、この作品の核をつかみ取りたい」と意気込んだ。
さらに、テレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(’04年ほか、日本テレビ系ほか)などを手掛けた脚本の佐藤大は「漫画という誰でも知っている題材を中心にしながら、誰も見たことのない新しいタイプのミステリー。そんな刺激的な原作の魅力を損なうことなく、連続ドラマにしかできない展開とツイストで描く」と語った。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
4月スタート予定
毎週土曜夜10:00
WOWOWプライムにて放送
原作＝長崎尚志「闇の伴走者－醍醐真司の猟奇事件ファイル－」
監督＝三木孝浩
脚本＝佐藤大、阿相クミコ
漫画担当＝田中圭一、伊藤潤二
音楽＝グランド・ファンク
プロデュース＝喜多麗子
