NHK総合で3月21日(土)に放送する「放送90年ドラマ『紅白が生まれた日』」の取材会が行われ、出演する松山ケンイチ、本田翼、miwa、小林隆、六角精児、大空祐飛、星野源、高橋克実が登壇した。
今作は、NHKが放送90年を迎える'15年を記念して放送されるドラマの第1弾。終戦を迎えた昭和20年、終戦からわずか4カ月後の大みそかに、のちに国民的行事となる「紅白歌合戦」の前身番組「紅白音楽試合」を放送した人々の姿を描く。GHQの占領下、傷ついた人々に歌声を届けるため松山が演じるディレクター・新藤は番組を企画立案し、成功させるため奮闘していく。
今回の作品に懸ける意気込みを、松山は「僕は実際に昨年の紅白のリハーサルを見させていただきました。裏側も見ることができましたので、この番組の熱気を表現して伝えられればいいと思いました。僕自身、終戦直後に紅白が生まれたということも知りませんでしたが、たくさんの人に見て知っていただけたらと思います」とコメントした。
NHKのドラマ初出演となる本田は、「最初ドキドキしていたんですけど、たくさんのスタッフの皆さんが優しく接してくれたので、安心して撮影に臨めました」と現場の感想を語った。また、自分の役どころについて「戦後、男性がみんな少し気持ちが沈んでいて元気がなかったという話を聞いたので『(男性を)引っ張る』、『(男性を)支える』でした」とシンプルに終戦後に男性をリードした女性の雰囲気を示した。
ドラマ初出演で、終戦後のヒット曲「リンゴの唄」を歌った並木路子を演じるmiwaは「紅白に実際出場させていただいている身として、大切な歌を歌わせていただく役をもらい、とても光栄なことだと思っています」と感謝の気持ちを表した。実際に作品の中で歌う名曲「リンゴの唄」について「戦後、日本人の心を励ました大切な曲だと思っています。その思いを受け継ぐような気持ちで大切に歌わせていただきます」と意気込んだ。
日系アメリカ人のジョージ馬淵を演じる星野は「ジョージ馬淵は非常に難しい立場で、ストーリーの中では『紅白音楽試合』を放送したい新藤の“壁”になるような役です。今までいただいたことのない役なので、毎日充実感を得ています」と感慨深い気持ちを語った。さらに「今、同時期に『LIFE!―』という内村光良さんのコント番組をNHKで撮っていますが、そちらはブリーフ一丁でコントをやっています(笑)。同じNHKで、このものすごい振り幅でやっているのは自分くらいじゃないかと思います」と自らをアピールし、周りを笑いを誘った。
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