クイズで知る冬の連ドラ掛け持ちキャスト
冬のドラマも3月に入り続々とフィナーレを迎えている。春のドラマもほぼ出そろった中、今期を振り返るとキャスティング面で話題となったのは地上波・BS波の連ドラ2作品で主役を“掛け持ち”した田中麗奈。
そこで田中麗奈を起点に、連ドラ掛け持ち俳優の“数珠”つなぎクイズを作ってみた(1月から3月にかけて地上波・BS波で放送されている連続ドラマを対象とし、取り上げる出演者はレギュラー、ゲストを問わない)。
空欄Aは田中麗奈の地上波主演作。不倫相手の妻が仕掛けたわなによって人生が大きく動き出すヒロインを好演した。
Aで田中の父親を演じた平泉成は空欄Bではヒロインの夫の父親役。ベテラン農家役として空欄Mでも掛け持ちした。
Bで平泉の娘にふんする渡辺真起子は空欄Cでは主人公の母親の若い時代を演じている。奇しくもBでもCでも一男一女の子供がいるという役どころ。
空欄Cで主人公の妻と隠れて会っていたのが町田啓太。WOWOWのドラマ・空欄Dでは刑事を演じている。
手塚とおるもDでは刑事役で、町田を相棒にしている。その手塚にとってドラマ初主演作にあたる空欄E。オンラインゲーム上の指南役という役を演じている。
E第3話にゲスト出演した浅利陽介は、シリーズ最新作の空欄Fのレギュラーに新加入。
志賀廣太郎はF第2話に患者役でゲスト出演。空欄Gでは主人公の父親として、初回から壮絶な自死を遂げている。
Gで裏も表もある役を演じているのは渡部篤郎。WOWOWのドラマ・空欄Hでは主人公の新聞記者役で、演技の振り幅の広さを見せた。
Hで渡部の先輩にあたる男性の息子を演じている菅田将暉は、空欄Iではヒロインと対立するレストランにいた。
Iのヒロインの敵として立ちはだかった杉本哲太だが、BS波のドラマ・空欄Jでは妻であるヒロインに逃げられてしまう。
Jで杉本が所属するゴルフサークルの会長役に笹野高史。その笹野が空欄Kで忍者を演じ（ただし時代劇にはあらず）、矢柴俊博はその笹野の息子役だ。
矢柴は空欄Lでは、主役の谷原章介の盟友役としてゲスト出演。谷原にとってLは民放ドラマ初主演作にあたり、心優しき刑事役を。Lを掛け持ちしながらコンサルタント役で出演していたのが空欄M。
Mで主人子の娘だった松岡茉優は、今クール「オサレもん」(フジテレビ系)でバラエティーの司会も務めながら、Iではヒロインが作ったレストランのシェフに。
Iのヒロインと対立する店のシェフを演じていたのは東出昌大で、空欄Nでは要潤と塾生仲間という間柄。Bでは要がニュースキャスター役で顔を見せ、東山紀之もニュースキャスターでヒロインの夫として登場。
東山が歴史的偉人を演じたNで、麻生祐未はヒロインの兄に弟子入りした男の母親役。後述の空欄Sでは2人いる主人公の片方の妻役、そして空欄Oではヒロインの母親役を。
そのOのヒロインと不倫していたのが生瀬勝久で高校教師役。奇しくも空欄Pでも高校教師役ですご味ある演技を見せていた。
Pの高校の生徒だった加藤諒。太い眉が印象的な加藤はE第9話のゲストで“年下上司”を演じた。
キングオブコント王者・かもめんたるの岩崎う大はE第7話で成金男を演じ、空欄Qでは相方の槙尾ユウスケとそろって巡査役を。
山西惇は、Qではヒロインが働く喫茶店の常連客を演じ、空欄Rでは相も変わらず「暇か？」と主人公らに声を掛けている。
Rの第11話で鑑識員役でゲスト出演した大高洋夫は時代劇・空欄R第4話に庄屋役を演じた。
吉田羊はSでは主人公の一人娘、空欄Tでは警視庁捜査一課管理官とバリバリのキャリア役。
そんな吉田とは昨年の「HERO」(フジテレビ系)で共演した田中要次は、T第2話では神の名前を頂くものの殺されてしまい、空欄U第6話ではダメな父親でゲスト出演した。ちなみにUには加藤諒もゲスト出演(第1話)。
同じくU第3話で主人公の依頼人としてゲスト出演した安藤玉恵は、空欄Vでは毎回ヒロインに原稿を依頼している。
V第5話でヒロインの口説き相手としてゲスト出演した升毅は、Uではやくざの組長、空欄W第4話ではスーパーの店長と大活躍。
蟹江一平は同じW第4話でスーパーの副店長だったが刺殺体に…。一方、ダブルヒロインの空欄X(BS波)では片方のヒロインの義理の息子役に。
掛け持ちの常連・野間口徹はX第1話では教育省の役人、WOWOWの空欄Yでは医療機器開発者を。
こちらも掛け持ちの常連・螢雪次朗がYで演じたのは弁護士だが、同時に空欄Zではりんご農家に。温水洋一が演じる理容店の主人とよく世間話をしている。
しかし温水は空欄αでは主人公の通うサウナの常連客という逆の立場に。
αでヒロインの元カレ役・田中圭は、映画化も決まった「びったれ!!!」(tvkほか)に主演。さらにBS波の空欄βで田中(！)という名前の男を演じている。
そしてβではもう一人の田中こと田中麗奈が一人暮らしを始めたヒロインを演じ、冬ドラマの掛け持ちの数珠、名優32人の輪が完成した。
春クールはすでに発表されているだけでも遠藤憲一や鈴木浩介、大野拓朗(一本は主役)の掛け持ちが決定している。冬に比べると地上波のドラマ枠がいくつか消えるが、BS・CS波の連ドラもコンスタントに生まれ、掛け持ち俳優の数珠は大きくなりそうな予感!?
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