「銭の戦争」最終回直前・草なぎ剛インタビュー(2)
(「銭の戦争」最終回直前・草なぎ剛インタビュー(1)より続く)
――後輩の玉森(裕太)さんが、最終回(3月17日(火)放送)では戻ってきますね。
そうですね。本当に玉ちゃんともとても良いシーンが撮れて、すごく満足です。本当に玉森くんも良い顔をしてて。川沿いのシーンで(草なぎ演じる富生と玉森演じる光太郎が)ちょっと和解できるところがあるんだけど、今回は玉ちゃんとも本当に良いドラマが作れたなって思いますね。
――川沿いのシーンでは、手作りのスープを持ってこられたとうかがいましたが、結構現場には手作りのスープを持っていくことも多かったんですか?
はい。やっぱり合間合間に栄養補給したいなと思うときに、一番元気が出ますね。ダシは鶏がらが好きで、スープは本当欠かせないです。汁物があるとほっとして頑張れますね。
――寒い中での撮影で、振り返ってみて大変だったシーンや、思い入れのあるシーンはどんな場面でしょうか?
なんだか、大変じゃなかったいうかね(笑)。寒いけど、それは想定内というか。「寒い、寒い」と思ってカイロを30枚くらい貼ってやってはいるんだけど、振り返ってみると別に大変じゃないんだよね、何だろうね(笑)。
――富生が感情を爆発させるシーンは、精神的にはいかがでしたか?
何か、別にそんなに大変じゃなかった(笑)!疲れた時は「もう疲れたー!」とか言うことにして、デトックスすることにしてた(笑)。それでもう、チャンチャン、みたいね(笑)。
だから、その後はもう忘れてるっていうか、ため込まないパターンでいこうと(笑)。ため込むのはやめようっていう方針で今回やったので、すごく大変なシーンもあったんですけど、作戦がすごく良かった(笑)!
やっぱりね、現場はすごく寒い時もあったけど、「何で富生はこんなことするんだ!」とか、「こいつ悪いやつだよ!」って言ってる間に、終わった感じかな(笑)。
――草なぎさんは、結構富生にダメ出しされていましたか(笑)?
そうだね(笑)、(富生は)本当に悪いやつだから、何でこんなこと言うのとかはやっぱりありました。いろんな人を巻き込んでね。
だって、未央(大島優子)の友達の桃子(朝倉えりか)まで巻き添えにするわけだから、赤松(渡部篤郎)より富生が一番悪いやつだと思って。
もう、最後は楽しんでますね。これはね、ある意味で本当に深いドラマだなと。誰が敵か分からないし、本当に、赤松より富生が一番悪いやつなんじゃないかと。未央も灰谷くん(中林大樹)も巻き込んで、こいつ相当悪いなと(笑)。そこがまた自分の中で面白くなってきちゃって。
――思い入れのあるシーンや好きなシーンがあれば教えてください。
結婚式で未央を連れて行くところは好きだな。ああいうシーンってやったことがなかったし、すてきじゃないですか。ウェディングドレスを着た女性を奪い取るって(笑)。すごくすてきでロマンチックですよね。
――映画の「卒業」('67年)みたいですよね。
そうですね。(大島)優子ちゃんもすごくきれいで。もう何か、走ってる姿が頭から離れないって感じですかね。
――最終回の見どころを教えてください。
赤松との勝負の付け方かな。やっぱり富生にとっての最大の敵は赤松なので、その赤松とのバトルでどっちが勝つのかっていう。
――未央と梢との三角関係はいかがでしょうか?客観的にどう捉えていらっしゃいますか?
(富生は)梢(木村文乃)のことも本当に好きだったんだなと思って。2人(富生&梢)のシーンで、11話なんかは本当に良くて。演じるたびに、富生って梢のことを本当に好きだったんだなと思いました。
でも、未央は未央ですごく好きなんだなって。だから、(富生は)どっちも本当にすごく好きなんだよね。
――もし、草なぎさんが同じくらい好きな女性が2人いたら、どういう決断を下しますか?
いやぁ、もうそれはなってみないと分からないですね。全く別のタイプであれだけすてきだからね、選べないですよね(笑)!
毎週火曜夜10:00-10:54
フジテレビ系で放送
※最終回にあたる第11話は3月17日(火)夜10:00-11:09