NHK BSプレミアムで5月10日(日)から放送されるドラマ「ボクの妻と結婚してください。」の会見が行われ、主演の内村光良とその妻を演じる木村多江、演出の深川栄洋が登場し、ドラマの見どころや撮影中のエピソードを語った。
今作の原作は樋口卓治の同名小説で、内村と木村は昨年の2月から3月にかけて公開された舞台でも同様の夫婦役で共演している。
内村が演じるのは、人を笑わせることが何よりも好きなテレビマンの三村修治。ある日、修治は人間ドックの検査を受けた病院から、余命6カ月のすい臓がんだと宣告される。残される妻の彩子(木村)と息子のため、修治は残りの人生を懸けて“妻の婚活”を始める。
内村は「深川監督に乗せられて、7回くらい号泣しています(笑)。ドラマでこんなに泣いたのは空前絶後で、こんなに1本のドラマで泣いたのは自分でも不思議なくらいです。家族とか、周りを囲む人たちの温かい人間ドラマを見ていただきたいです」とアピールした。
妻を演じる木村は「私も内村さんと一緒にすごく泣いてるんですが、それと同じくらいものすごく笑っていて、私は今まで演じた中で、こんなに笑っている役は初めてなんです。すごく笑っていて、ボケたり、内村さんをツッこんだりしています」とコメディー要素が強いドラマの中、新境地だったことを明かした。
さらに木村は深川の演出について「監督は頭から最後までカメラを回すことがあって、修治が私にがんを告白する13ページくらいあるシーンをほとんど一気に撮影していました。毎回ドキドキで、いい意味の緊張感を持ってやることができました」と告白した。
また、内村は「いつも現場に来て深川監督に驚かされています。社長と会うシーンで、社長室の床に紙飛行機がいっぱい散らばってて、社長がラジコンでヘリを飛ばしていました。子供部屋みたいな社長室が作られていて、そこでお芝居をしていました(笑)。あと、筧利夫さんに屋上で自分のがんを告白するシーンがあるんですが、二人きりの屋上だと思ってやってきたんですが、ものすごいたくさんの人がいて(笑)、自分ががんだということを、二人でグルグル回りながら大声で言うんです」と斬新な演出に驚きの気持ちを明かした。
内村は、4月からNHK総合で再開するコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」のことにも触れ、「『LIFE!―』の収録もやっておりまして、ドラマの撮影で号泣した翌日に『宇宙人総理』をやっています(笑)。ある日、『LIFE!―』の現場で、監督に『内村さん、もうちょっとコントっぽくお願いします』って言われたんです。コントなのにドラマっぽいシリアスな芝居をしてしまっていたんです。司会とかと違って『LIFE!―』もお芝居なので、切り替えるのが難しいですね」とコントと俳優業の演じ分けることの難しさを明かした。
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