視聴率21.2%と、好調なスタートを切った連続テレビ小説「まれ」(毎週月~土朝8.00ほか、NHK総合ほか)。フレッシュでのびのびとした魅力を振りまいているヒロイン・希(まれ)役の土屋太鳳を直撃した。
小柄でおっとりした雰囲気ながら、秘めたエネルギーを不思議と感じさせる土屋。“朝ドラ女優”が取材で必ず尋ねられる、「プレッシャーはありますか?」という質問にも、「緊張はするし、疲れたり早く寝たいと思ったりはするんです。でも、どんな感覚がプレッシャーなのか、ストレスというものもよく分かってなくて」とほほえむ。
「ご飯もおいしくて景色もきれいで人も温かくて、光が柔らかいんです」と語る、石川・能登でのクランクインでも多くのことを感じたそう。
「撮影中、ホテルの近くにある足湯に行ってたんです。そこで出会った地元の方に、『進んだらまた戻れる原点を見つけておけば、気づいたらいろんな出会いがあるし、いろんな輪ができてるよ。だから、希ちゃんも初心を忘れずに頑張ってね』と言ってくださったんです。感動して、ホテルに帰ってすぐにその言葉を台本に書き込みました」
夢に踏み出せない希と、“朝ドラ”主演というひとつの夢をかなえた土屋。対照的にも思えるが…。
「希はいろんな人との出会いによって、変わっていきます。私も今までゆっくり、地道にコツコツとやってきました。この作品で日常生活の大切な部分をきちんと表現するお芝居ができるように、これから踏ん張っていきたいなと思っています」
周りからたくさんのことを吸収できる繊細な感受性と、コツコツとやるべきことができるぶれない姿勢が、土屋のしなやかな“強さ”の秘密なのかもしれない。伸び盛りの若手女優は、こんな真摯な言葉で締めくくった。
「人の心に寄り添っていけるような作品にできるよう、私は希として生きるだけだと思って撮影に臨んでいます。いろんな場所でいろんな空気を吸って、心に引き出しを作っていきたいです」
インタビュー全文は本日、3月31日発売の「ザテレビジョンCOLORS vol.13 ROUGE」に掲載。
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