「アイマス」10周年の“異例&快挙”の展開とは?

2015/04/02 15:25 配信

アニメ

桜の季節の出会いから始まる「―シンデレラガールズ」第1話は、4月23日(木)発売のDVD&ブルーレイ第1巻に収録(C)BNGI/PROJECT CINDERELLA

「ラブライブ!」「アイカツ!」など“アイドル”モチーフのクロスメディア(アニメ、ゲーム、音楽など)が活況な昨今。その先駆者と言える「アイドルマスター」(通称「アイマス」)が誕生から10周年を迎えた。

プロデューサー(ファンの総称)の熱い支持を受けて着実に発展。昨年は映画「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」公開と、さいたまスーパーアリーナ2DAYS公演を実現し大きな通過点を超えた人気シリーズは、この先どんな高みへ向かうのだろう?

3月14日から29日の2週間、テアトル新宿でアニメ&ライブ上映で構成された“アイドルマスター10周年プロデューサーミーティング”が催された。ロビーにはアーケード版の筐体が飾られライブシーンではサイリウムが振られるなど、インディペンデント系邦画中心の劇場には斬新な光景が広がった。

その初日のトークイベントで「アイマス」に関することしの大まかな予定が発表された。注目すべき発表は2つ。1つはアニメが1年間放送されることだ。

まず、間もなく1期が終了する「アイドルマスター シンデレラガールズ」(通称「デレマス」、TOKYO MX1ほか)に続き、前作「アイドルマスター」('11年)の1期を再放送し「デレマス」は7月から2期として再開。10月からは前作の2期も放送される。年間通してのシリーズ放送は深夜アニメでは異例で、前作の放送は「デレマス」から見始めた視聴者にはうれしい機会となる。その「デレマス」では、前作からの精鋭スタッフを中心にプロデューサーの期待に応えるべくキャラクターの人柄と世界観を丹念に継ぎ、美しい作画と心に響く演出で毎週、視聴者を魅了した。クオリティー維持・向上のため分割放送となった同作の2期も今後の大きな楽しみである。

もう一つの発表は7月18日(土)・19日(日)開催の埼玉・西武プリンスドームでの2DAYSライブだ。開催は既に報じられていたが、今回は詳細(チケット購入方法など)が告知された。

西武ドームといえば、球場時代から渡辺美里が20年連続でライブを催し、近年ではMr.ChildrenやEXILE、AKB48の公演が行われている。この大舞台でゲーム&アニメきっかけのライブが実施されるのはまさに快挙だろう。

ちなみにゲーム版「アイドルマスター」ではドーム公演をプロデュースする展開があり、作品を長年応援してきたプロデューサーには特に感慨深い公演になるはず。

年間放送とドーム公演でさらなるファン獲得と社会の注目を集めること必至の「アイマス」。10年間支持されてきたクリエーターと声優陣がアイドル作品の群雄割拠状況のいま、どのような驚きと感動をもたらしてくれるのか、動向を見届けたい。