蒼井優「美の巨人たち」のナレーターに加入
テレビ東京系にて放送されている美術エンターテインメント番組「KIRIN ART GALLERY 『美の巨人たち』」が15周年を迎えることを記念して、4月4日(土)の放送からナレーターに蒼井優が加入。また、音楽をピアニスト・辻井伸行が手掛けることが分かった。
4月4日(土)は、ラファエロ・サンツィオ「一角獣を抱く貴婦人」を特集。女性のポーズ、視線、背景をよく見ると、「モナリザ」にそっくり。この時点である意味天才ダビンチを超えていたともいわれるラファエロ。その技法は色が与える効果を恐ろしいほど計算していることが判明した。37歳でその短い生涯を終えたラファエロが、この作品を描いた目的を探る。
4月11日(土)は、横山大観「或る日の太平洋」を紹介。大観がおよそ1500点も描いた富士山の中でも最晩年、84歳の時に描いた作品。黒い霧の中の富士と太平洋が描かれた1枚に込めた思いに迫る。
■蒼井優のコメント:こういうナレーションのレギュラーをやらせていただくのは、夢だったので、すごくうれしいです。普段美術館に行ったりするのも好きですけど、さらに深いところが知れそうなので、やらせていただけて光栄です。この話がきたときは、私も、私の周りも、この番組が好きなので「やりたい」って即答しました。番組を見ていただく方の、邪魔にならないようなナレーションができればなと思っています。
■辻井伸行のコメント:今回、番組のオープニングとエンディングを担当させていただきました。多くの方々に長く愛され続けている番組から、このような機会をいただけた事を大変光栄でうれしく思います。父が番組の大ファンなので、私も毎回の番組内で紹介される「美の巨人たち」に多くの感銘と刺激を受けてきました。そこから自分なりのイメージを膨らませ作曲した曲です。ぜひ、番組と一緒に楽しんでご覧いただけたら幸いです。
■永田浩一プロデューサーのコメント:'00年4月にスタートした「美の巨人たち」も、おかげさまで満15年、間もなく放送750回を迎えます。今まで以上に多くの人、これまで美術番組に縁遠かった人たちにも番組をご覧いただけるよう、これを機にさまざまな挑戦を行います。15周年イヤーともいうべき年のスタートを飾るのが、辻井伸行さん作曲・演奏によるオリジナルの新オープニング&エンディングテーマ曲、そして蒼井優さんのナレーター加入です。
既に映画や美術展のテーマ曲も手掛けている辻井さんですが、素晴らしい感性で番組の世界観をつかみ取り、心地よく耳に残る印象的なメロディーで、オープニングは美しく力強い、エンディングは感動的な盛り上がりを見せる曲を作ってくれました。
蒼井優さんは、10代のころから演技派として定評のある女優さんですが、「美の巨人たち」=小林薫さんというイメージが強い中、小林さんの圧倒的なうまさと世界観に飲み込まれることなく、息もピッタリに、番組に爽やかな優しい風を吹き込んでくれました。
番組の導入部分やストーリーテラー部分との絡みだけでなく、より分かりやすく楽しめるよう新たに始めた美術館や街の情報など、さまざまな部分を読む、かなり難しいナレーションパートであるのですが、分かりやすく説明する時、感情を込めて訴えかける時、少しフランクに語る時など、初回から自由自在に読み分けられ、15年の歴史を持つ「美の巨人たち」という番組に、すんなりと溶け込み、新たな番組の良さを生みだしてくれました。
また、先にプレ企画として放送した「世界の駅」シリーズも好評だったのですが、この先も新たなジャンルへの挑戦、15周年スペシャル特番などなど、見逃せない企画を次から次へと打ちだしてまいります。放送15年を機に、新たな進化を遂げる「美の巨人たち」が、ますます見逃せない1年となります。ぜひともご期待ください。
毎週土曜夜10:00-10:30
テレビ東京系にて放送
※BSジャパンは毎週水曜夜11:00-11:30