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森山未來が「オール関西キャスト作」でドラマ復帰!

2015/04/25 06:00

森山未來は「ダラダラやってんなぁ…と見せかけといて、気がついたらフッとストーリーに引き込まれているような面白い作品になれば」と意欲を語った
森山未來は「ダラダラやってんなぁ…と見せかけといて、気がついたらフッとストーリーに引き込まれているような面白い作品になれば」と意欲を語った

'13年から1年間、文化庁文化交流使としてイスラエルのダンスカンパニーに所属していた森山未來が、WOWOW制作のスペシャルドラマ「煙霞 -Gold Rush-」(7月放送)にて、帰国後初めて映像作品に出演する。

この「煙霞 -Gold Rush-」は大阪在住の直木賞作家・黒川博行の小説「煙霞(えんか)」をドラマ化したもので、私立学校の乱脈経営を背景に、登場人物たちが巨額の金塊を奪い合いながら大阪・神戸間を疾走するという痛快アクションサスペンスだ。

森山(兵庫出身)のほか、ヒロイン役に高畑充希(大阪出身)、さらには桂文珍(兵庫出身)ら個性派キャストが勢ぞろい。監督は、上岡龍太郎の長男で映画「マエストロ!」も監督した小林聖太郎(大阪出身)。脚本はドラマ「花咲舞が黙ってない」などで知られる江頭美智留(兵庫出身)。主要キャストとスタッフを関西出身者でそろえている。

森山未來のコメント

――今回、出演を決めた理由は?

金塊の行方を巡ってみんなが行ったり来たりする謎解きというか、サスペンス的なところもありつつも、僕が演じる主人公・熊谷透(くまがい・とおる)と、高畑充希さん演じる正木菜穂子(まさき・なおこ)の2人が結構ノラリクラリとしていて、そのアンバランスさがいいなと思いました。真面目なのか、真面目じゃないのかわからない、ゆるい雰囲気の中でノリでやっていくうちに、気が付いたら物語の髄の部分に「あれ、入ってきちゃった!」「あれ、ヤバくない?」みたいなことになっていく、その流れが面白い。また舞台が大阪なので物語のゴチャっとした色んなアンビバレンスな空気がいい感じにフィットしそうだな、と思いました。

――原作、脚本を読まれた感想は?

とにかく大阪の固有名詞が多いです。僕も大阪の地名が全部わかるわけではないですけど、文章を読んでいると、なんとなくその土地の香りがしてきます。一方で、誰かが誰かを裏切ったり、騙したり、というゲーム感覚のストーリー展開もあるので、読みやすかったですね。次の展開にどんどん自分が持って行かれるような感じがしました。

――今回の役を通じて表現したいこと、楽しみなことはありますか?

演じる熊谷は、高校の美術講師として働いています。美術系の大学を卒業した後、デザイナーとして働き始めるんですけど、事業に失敗して、借金を残して、現在は正職員ではなく講師という中途半端な位置にいて…。でも僕も地元が兵庫県なのでなんとなくわかるんですけど、大阪だから生きていくことが許されるキャラクターなんですね。ちょっと借金も背負っていて金儲けも下手で、「学校」という組織のキナ臭い部分に触れて切羽詰まっている部分もあって。もし東京だったら彼をとりまく状況はもっと「ピリ」っとした感じになっていて、「人生、何とかしなければならない!」と切実に考えているような気がします。でも大阪にはそんな彼でも「のほほん」と生きられる空気がある。影は影で抱えていながらも、穏やかに、ノラリクラリと生きていけるんです。熊谷の境遇も、シチュエーションだけ説明すると重苦しいですけど、本人はわりと気ままに「講師だけど、まぁまぁ」「毎月借金返さないといけないけど、まぁまぁ」みたいな感じでやっている人間なんじゃないかな。いろんな人に巻き込まれて事件に突入していくんですけど、それも初めからグーッとまじめに入り込んでいくのではなくて、「あれあれ、どないなってんの?」というわりと気楽な感じでやっているうちに、どんどん話が大きくなって、という感じでやっていきたいですね。

――出演者、スタッフも関西出身の方々が中心となる今作で、期待したいことは?

監督の小林聖太郎さんはどんな話をしても、話が常に横に逸れる、余談ばっかり、みたいな方なんですよ(笑)。でも、そこからイメージが膨らんで行くというか、監督の中ではキュッと締まる部分と余談が両立しているというか。原色がキツイ、目が粗い、でもドロッとした空気、台本の余白にそんな膨らみ、変なネタをいっぱい差し込んできそうな匂いは監督から嗅がせてもらっています。キャストでも大御所の桂文珍さんや、木村祐一さんが出演されるということで、お2人とも所謂”お笑い”の方ですけど、「わっはっは」という単純なおかしさだけではなく、ズーンとくるような絶妙な存在感を持ってますよね。「笑い」の力があるからこそ、逆にシリアスな物語になった時との芝居の振れ幅が大きいだろうと思うのでとても楽しみです。

――イスラエルでの活動から帰国し、心境の変化はありますか?

イスラエルにいるときは自分がカメラの前に立つということがなかったので、今はカメラを向けられていることに慣れていないというか…。熊谷はキャラクター的に「パコ」っとはまり切ったキャラクターではないので、役にその感覚が上手く反映されたら面白いのかな、と思います。

――それは初心に帰るということ?

1年間ずっと舞台をやってきて映像は離れていましたが、海外で才能あふれる人や、魅力的な人たちとご一緒できたのは至福の時間でしたし、「ガッツリぶつかる」っていうのは、どこにいても一緒のことなので、「初心」ではないですね。

高畑充希のコメント

――脚本を読まれた感想を教えて下さい。

言葉数が多いな、と思いました(笑)。セリフが少ない台本はよくあるんですけど、この作品はずーっとみんな喋っていて、これがうまく行ったらすごくテンポ感のある、どんどん乗って行ける作品になるんだろうな、とワクワクしてます。

――出演者、スタッフも関西出身の方々が中心となるこのドラマで、期待したいこと、またはチャレンジしたいことはありますか?

関西人はボケ・ツッコミみたいなリズムの中で小さいころから育っていて、みんな産まれながらの「テンポ」を持っている方ばかりだと思うので、本当に楽しみです。個人的には、ドラマを見ていて関西人じゃない方が関西弁を喋っているとモゾモゾするので、今回、そのストレスはないと思います(笑)。

――森山未來さんについてはどのような印象がありますか?

森山さんのことを昔から知っている共通の知り合いがいて、その方から森山さんのことを良くお聞きしていたので、いつかどこかでご一緒できたらな、と思っていました。たぶん舞台で機会があるのかな、と思っていたのですが、まさかドラマで一対一でガッツリ向き合わせていただけるとは思わなかったですし、もう、楽しみでたまりません。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

連続ドラマW「煙霞 -Gold Rush-」
WOWOWにて7月放送予定
出演=森山未來、高畑充希、中村ゆり、木下ほうか、木村祐一、尾上寛之、桂文珍ほか
原作=黒川博行「煙霞」(文春文庫刊)
監督=小林聖太郎(※映画「マエストロ!」「毎日かあさん」ほか)
脚本=江頭美智留(※ドラマ「ごくせん」「花咲舞が黙ってない」ほか)
音楽=きだしゅんすけ
プロデューサー=井上衛、河添太
【HP】wowow.co.jp/dramaw/enka

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  • 森山未來は「ダラダラやってんなぁ…と見せかけといて、気がついたらフッとストーリーに引き込まれているような面白い作品になれば」と意欲を語った
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