「天使と悪魔」剛力彩芽に直撃1『ポジティブです』
毎週金曜に放送中のドラマ「天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-」(テレビ朝日系)で主人公・蒔田ヒカリを演じる剛力彩芽にインタビューを敢行。今週と来週の2週にわたって、“天使のような警察官”というヒロインを演じる上での苦労や役作りなどについて語ってもらった。
――ここまで振り返って感想などをお願いします。
やっとヒカリのことが分かるようになってきました。ヒカリを演じる上で、ヒカリが毎回行われる司法取引をどんな気持ちで迎えるのか、という心情を表現するのがとても難しいんです。真実が分かるのはうれしいけど、犯罪を一つ隠さなければいけないわけですし。
司法取引する人もされた人もウラがあるとはいえ全てが悪いわけじゃないですし。難しいですよ。そういうところは人間らしいなと思いますね。話数を重ねていくごとにヒカリの成長している部分を出せたらいいなって思って演じていますが、難しいなあと感じることの方が多いですね。
――序盤に比べて意識的に変えたところってありますか?
やはり一番変わったなと思うのは茶島(渡部篤郎)さんに対しての接し方ですね。ヒカリがその時々でどういう心境の中で茶島に接するのかを常に意識しています。司法取引という許せないこともしているので、茶島との関係性をもっと意識的に考えて演じた方がいいのかなと思ってきました。
最初のころはそこまで意識していなかったんですけど、前半を終えて痛感しました。これは司法取引の仕方だったり相手だったりによって変えていかなければいけないなと。茶島さんとコンビを組んできて、距離も関係性もいい感じになってきましたけど、許せない部分も変わらずある。その辺りはもうちょっとうまく表現できたらいいなと思います。お芝居をしてからすごく感じました。
――周囲からの反響はどうですか?
見てくださっている皆さんは、「面白いね!」って言ってくださることが多いので、うれしいですね。撮影をしていく中で励みになります。
――剛力さんが演じられるキャラについての感想はないんですか?
それはあまり聞いたことがないですねえ~(笑)。でも、見てくださっているファンの方のコメントでは「ヒカリは真っすぐというより、どちらかと言えば頑固なんじゃないか」という声が多いですね。ヒカリは芯を曲げない子ですから。
あとは「そういうところだけじゃなくて、ヒカリの柔らかさみたいな部分も見えたらいいんじゃない?」と言ってくださる方もいますし、「真っすぐさがすごいですね!」と言ってくださる方もいます。私についての反響はそんなところでしょうか。
――では“天使のような警察官”というのは違和感のない感じなんですね。
そうですね、前半を終えてようやく分かってきました。ただ純粋に天使なだけじゃないということが分かったので、それが分かってからはすごくお芝居もしやすくなりました。
――ちなみに自分自身の自己分析では長所・短所ってどこだと思いますか?
ええっ!?(笑) でも、基本的にポジティブです。あまり悩まないんですよ。もちろんたまには悩みもあるんですけど、結局「ま、いっか」みたいなことで終わっちゃうことが多くて。そこが長所なのかと言われるとそれは分からないですけど、基本的に剛力家の人間は根が真面目なので、そういうところはいい意味でも悪い意味でもあるのかなあと思います。
でも、みんな言いたいことをはっきりとは言えないんですよ。そういうところは短所だなと思います。そこはヒカリに対して憧れる部分でもありますし、すてきだなと思いますね。
――渡部さんは現場でもアドリブ全開という話を聞いたのですが、やはりそうなんですか?
そうですね。とりあえずテストでは台本以上のことをやっています。それを監督が「ちょっとちょっと!(笑)」って抑えている場面も何度か見たことがありますね(笑)。特にちょっとコミカルなシーンとかは渡部さんも楽しんで茶島をやられるんですけど、いつも監督が「う~ん」って悩まれています(笑)。これいいのかなって。
でも、その面白いアドリブが第3話では使われていたんですよ。茶島さんがエキストラの方とここでこうしてああしてって、裏で何かしゃべっていたんですけど、私は全然気付かなかったんですよ。その時は本番に入って、終わったらみんながすごく笑っているんですよ。何だろうな?と思ったら、クラブのシーンでみんながワーワーしているところにぶつかっていくシーンだったんですけど、私の後ろで渡部さんが倒れていることに全然気付いていなくて。
渡部さんがそれを狙ってやったらしいんですけど、一応普通のパターンも撮っておこうということで撮ったんですけど、結局先に撮った方をオンエアで使っていました。オンエアで見て私もすごく楽しかったです(笑)。そういうところ、自分で考えてできるのがすごいなあと思いますね。
――それに対抗してやったことって何かありますか?(笑)
いやいやいや~、できないですねえ(笑)。なりたいなとは思いますけど、どういう時にそういう発想が出てくるんだろうって。でも、そういう面白いことしか考えていないと渡部さんはおっしゃっていました。
【「天使と悪魔」剛力彩芽に直撃2に続く。同記事は5月22日(金)朝5時に掲載予定】
毎週金曜夜11:15-0:15
テレビ朝日系で放送
※一部地域では放送時間が異なる