福田彩乃が筑波サーキットでレーサーデビュー!
物まねタレントとして活躍中の福田彩乃が、5月24日に茨城・筑波サーキットにて行われた「Z Challenge 2015 Rd.1」で、レーサーデビューを果たした。
福田は'14年に「Nicchan Racing Project with Ayano Fukuda」プロジェクトに参加。国内A級ライセンスの取得を皮切りに、にっちゃんレーシングチームの結成、日産自動車の子会社でモータースポーツ部門を担うNISMOの訪問などを経て、プロドライバーによる指導でドライビングテクニックを磨きつつ、1年かけてレーサーデビューに向け着々と準備を進めてきた。
今回の「Z Challenge」開幕戦へは20台の車両エントリーがあり、福田がエントリーしたオートマチック車クラスはそのうち6台。‘08年5月にスタートしたフェアレディZ(Z33、Z34)のみのワンオフのレースとあって、“Z”とレースが好きなドライバーたちが集まった。
ゴーカートに乗るなど子供のころから車が身近なところにあり、車好きだったという福田。車の運転が楽しいと感じたのは18歳の時で、高校卒業後に通った自動車運転教習所。教官の先生が褒め上手で「福田さん運転うまいね~。最高得点あげるよ!」と言って、本当に最高得点をつけてくれたのだという。
それから8年、この日つくばサーキットに向かう車中で眠っていた間も「レースでがむしゃらに走行する夢を見た」と語るほど、このレースを楽しみにしていたという福田。
車両検査とドライバーズブリーフィングを経て、朝10時30分にまずはファイナルステージの走行順位を決めるための15分間の「アタックステージ」に挑戦することに。
福田はプレミアムサンフラワーオレンジ色の車体のZに、全身真っ赤なオリジナルレーシングスーツを身にまとい、口元にくちびるのイラストが施された特注の白いヘルメットでさっそうと乗り込み、サーキットデビューを果たした。ストレートコースでのアクセルベタ踏みでは、最高速度が時速200km近くになるが、15分間の走行中、後続車が近づいている遅い車に出される青いフラッグが上がる場面もあった。
「アタックステージ」終了後、緊張のために自分の思うような走りができなかった福田は、「(初めてのレースで)練習とは違い、雰囲気に圧倒されました。悔しかったけれど、その勢いでむしろタイムが上がったように思う」と語った。
結果、サーキット初走行でのラップタイムは1分15秒858と、それまでの自己ベスト(1分19秒)を4秒近く更新した。
そしていよいよ昼3時30分からは「ファイナルステージ」が行われた。福田は20台中最後尾からのスタートとなったが、「アタックステージ」と違い、果敢な走りで抜きつ抜かれつのレース展開となった。
セミプロドライバーたちに混じってのスリリングな走行で、最終的には2台を抜いて18位でゴールし、「アタックステージ」よりもさらに3秒縮めて1分12秒969というラップタイムを記録した。
初レースを終えた福田は「スタートして始まって、気付いたらもう終わってるというくらい、あっという間でした。緊張して怖かったですけど、始まったらすぐでした。ロニー・クインタレッリ選手(プロレーサー)から教わった、ブレーキポイント、ライン取り、先読みすること の3つのポイントを意識しました。横転するんじゃないかと思うくらいの、今までに感じたことのない“横G”を体験することができました」とこの日のレースを振り返り、「次は余裕を持って、リラックスして運転したい。次は秋に開催されるみたいなので、ぜひまたチャレンジしたいです!」と今後への抱負を語った。
ことしは、デビュー5周年を記念した初の単独ライブを7月に東京と地元・愛知の名古屋で開催するなど、精力的な活動を続ける福田だが、レーサーとしての活躍にも注目だ。
【名古屋公演】
7月19日(日)、20日(月・祝) 東建ホール・丸の内にて開催
【東京公演】
7月24日(金)~26日(日) 恵比寿・ザ・ガーデンルームにて開催