ウッチャンが大学生に生告白「僕なら新しい旦那探しはできない」
6月6日、NHK BSプレミアムのドラマ「ボクの妻と結婚してください。」主演の内村光良らが立教大学で学生や一般の人と共にトークする公開イベントに登場。余命短い主人公が行なう“妻の婚活”について激論を交わした。
イベントには、主演の内村のほか、共演した酒井若菜、波田陽区、演出を務めた深川栄洋、プロデューサーの後藤高久氏と黒沢淳氏が登壇。参加した大学生や一般の人からの質問に答え、ドラマの今後の見どころなどが語られた。
登場した内村は「今日はAKBの総選挙という大切なイベントの日にも関わらず、集まっていただきありがとうございます(笑)」と、同日に行なわれたAKB48の総選挙をネタにあいさつ。
参加者からの質問では、すい臓がんで余命6カ月になった男・三村が、妻・彩子には内緒で“妻の婚活”をするという行動について、「奥さんたちを本当の笑顔にするためには、内村さん演じる三村は病気のことをちゃんと打ち明けるべきだったのでは?」と疑問が。内村は「まったくその通りです。僕ならそうしています。三村も本当は家族と一緒にいたいと思うんですが、その時間を削って新しい旦那さん探しに躍起になっていました。そんなことはできないと思います。(そんな三村を)尊敬の念を持って演じました。本当にすごい人だなと思います」と胸のうちを明かした。
さらに、「奥さんの目線で見たとき、主人公は奥さんの気持ちを何も考えず自己陶酔しているのではないか。ちゃんと告白して奥さんの気持ちを尊重するべきでは」と厳しい意見も。深川は「映画やドラマは間違えたことをするのが好きなんです。主人公がしたことも間違えかもしれない。正しいキャラクターが正しいことをするというのがすべてではなく、間違えた人の姿を見て、正しい答えをお客さんが導き出せればそれでいいんだと思います。これはフィクションであるということが大事で、それをお客さんがどういう風に受け止めて、どういう答えを出すというのがドラマチックで意味があることなんです」と熱く答えた。
イベント終了後、内村は「(彩子を演じる)木村多江さんも言っていました。『なんで私の相手が立木さん(筧利夫)なの?』と(笑)。私も筧さんの芝居見ながら、『おれ、この人に託すんだ。大丈夫かな?』と思いながらやってたんですけど(笑)。彩子も、だんだんと受容していく。最後の最後にわかるんですけど、素晴らしい奥さんとして描かれています」と結末のヒントを。学生たちとの議論について「白熱しましたね。こんなに熱い質疑応答はなかなか経験できない。大学生の皆さんは、自分の考えをとても明確に持っていて、『共感できない』という意見も含めて、きっぱり伝えられるところがすごくいいですね。ドラマを通して、いろいろな考えがあることも分かりましたし、とても新鮮でした!」と振り返った。
ドラマは6月13日(土)の夜11時15分から第5話を再放送。6月14日(日)には最終回を迎える。第5話で、綾子は三村から余命のことや婚活を行っていたことを全て教えられ、立木と再婚することを承諾した。最終話、病状が進行し、家族と最後の時間を過ごす三村が、どのような結末を迎えるか注目したい。
毎週日曜夜10:00-10:50
NHK BSプレミアム