ドSぶり全開の吉田羊「バッカじゃないの」は癖になる
毎週土曜夜9時から日本テレビ系で放送中、6月20日(土)に最終回を迎える「ドS刑事」に出演している実力派俳優・吉田羊に“ドSキャラ”の不二子を演じての心境の他、最終回に向けての見どころを聞いた。
――多部(未華子)さん演じるドS刑事・マヤの上司の不二子も“ドS上司”というキャラクターですが、最初にこの役を聞かれた時はどんな思いでしたか?
役の設定での段階では、そんなに不二子が“ドS”なキャラクターってことは明確ではなかったんですが、タイトルを聞いただけの時は、きっと私のことなんだろうなって思ったんですけど(笑)。
最初はそんなにドSな言動はなくて、回を追うごとに少しずつその頭角を現すというか、マヤに触発されたのか、もともと持っているものが覚醒したのか分からないんですけどね。
そういうシーンが増えてきたのも、筋書き通りだったのか、私の芝居を見て脚本家さんと監督がそうしたのか…怖くて聞けないです。でも「バッカじゃないの」は気持ち良くて癖になりますね(笑)。
――今回の不二子役はこれまでのコメディータッチということもあり、吉田さんのイメージにない役ですが、演じられてみていかがですか?
これまでも詰め寄ったり、相手を責め立てたりする役は多かったので、違和感はないんですけど、コメディーってこともそうですし、コスプレとかアクションはこれまでに経験したことがなかったので、すごく新鮮ですね。
――周りの方の反響はいかがですか?
5月16日に放送した6話で、白金課長にそっくりな小松原先生という教師役を演じたんですけど、同じ作品で二役を演じ分けるのは、とても面白かったし貴重な体験でした。それにファンの方で私だってことに気付いていない方がいて、「羊さんそっくりですね」って言われました(笑)。
不二子に対する反応としては、カッコいいけど、ちょっと抜けてる部分があったりして、新鮮っていう意見が多くて、私自身も不二子の抜けている部分を楽しんで演じているところもあります。
――コスプレのセーラー服はいかがでしたか?
初めての経験だったんですけど、衣装とメークによって、私は元スケバンでも何でもないのに、そういう過去があったかのような気になってしまいました。それにアクションも初めてで、とにかくあのシーンは新鮮でした。不二子は被害者の気持ちになるためっていう大義名分があったんですけど、でもきっと普通はそこまでやらないですよね。でもそういう遊びの部分を楽しんでいます。
――撮影現場はどんな雰囲気なんですか?
今回のキャストの皆さんって奇跡的なメンバーで、「社交的な一人好き」が集まっているんですよ。集まればなんとなく会話は成立するし、和気あいあいとしてるんですけど、でも基本皆さん一人好きで。シーンとしてることも多々あるんですけど、でもそれが居心地いいというか。
――最終回の見どころと不二子の注目ポイントについてお聞かせください。
思い掛けず、本庁の人間が絡んできて、青空署のチームワークが試されるところでもあり、不二子とマヤがタッグを組んでいくところかな。二人の距離感は近づかないと思います。ドS同士なので、反発し合うというか。それと、これまで不二子が仲間として付き合っていた女性が敵として現れるんですけど、不二子は彼女とどうやって向き合っていくのかに注目してもらいたいです。
――最後にこれまでさまざまな役に挑戦されてきたと思いますが、今後どういった役に挑戦していきたいかお聞かせください。
いろんなことに挑戦してみたいんですけど、最近思ったのは映画でも舞台でもいいから、生きている間に「奇跡の人」ヘレン・ケラーのアン・サリバン役をやりたいです!
最終回は6月20日(土)夜9:00-9:54
日本テレビ系で放送