武井咲「エイジハラスメント」初回は9.7%
7月9日に放送された武井咲主演ドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)の第1話が、平均視聴率9.7%を記録したことが分かった。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
同ドラマは、武井演じるヒロイン・英美里がいまだに日本企業にはびこる“年齢差別”などのさまざまなハラスメントと、陰湿ないじめに敢然と立ち向かう姿を描く。内館牧子が10年ぶりに連続ドラマの脚本を担当することでも話題を集めている。
第1話は、「役員になって定年まで頑張ります!」と面接で威勢よく宣言し、総合商社「帝都物産」の入社試験を突破した英美里(武井)。主力の繊維部門への配属を夢見るが、新人研修を終えた英美里が配属されたのは、“女性活用”は口先だけの旧体質な総務課だった。
ショックを抱き総務課に赴いた英美里は、社内初の女性課長・百合子(稲森いずみ)から、事務系の女子社員だけが着用を義務付けられている古臭い制服を渡され、がっかりする。
しかし、そんな英美里の気持ちとは裏腹に、若くて美しい新人女性の配属に総務課はもとより会社の男性一同が一気に色めき立つ。逆に女性社員は、そうした男性社員の反応が面白くなく、英美里に対し冷たい視線を送る。
総務の仕事は会社内の“何でも屋”のうわさ通り、郵便物の仕分けや電球交換、トイレの修繕など雑用で多忙を極める。それでも、仕事意欲に満ちあふれる英美里は百合子に「もっと仕事をさせてください」と直訴する。しかし、何も変わらない現実に、英美里は課長を飛び越えて部長の高山(竹中直人)に話をしてしまう。
見かねた百合子は英美里を厳しい言葉で指導。なおも反抗する英美里に、百合子は「言い訳ばかりね」と吐き捨てる。その後も積もりに積もった“ハラスメント”に、英美里はついに父の座右の銘「テメエ、五寸くぎぶち込むぞ」とつぶやき、上司たちにキレてしまう…。
内館が描く現代社会にはびこるハラスメントの連続と、武井の美貌とキレる姿のギャップ。
ドラマ用に多少オーバーに描かれている部分もあるかもしれないが、せりふ回しにキャストの表情、そして絶妙な配役が数字だけでは語れない物語の奥深さを演出しているのは間違いない。
毎週木曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系で放送