シャーロットが山村美紗の代表作で民放ドラマ初主演
NHK連続テレビ小説「マッサン」のヒロイン・エリー役で人気を博した女優のシャーロット・ケイト・フォックスが、9月放送の山村美紗原作スペシャルドラマ「名探偵キャサリン」(テレビ朝日系)で、民放ドラマ初主演を務めることが分かった。
ミステリーの女王・山村の数あるミステリー・シリーズの中でも最たる人気を誇る作品で、自由奔放なアメリカ人女性・キャサリンを演じる。シャーロットは「キャサリンという新しい役、新しい作品は私にとってとてもチャレンジングです。気持ちが高ぶりますし『マッサン』から間を空けずにまた主役を演じられることをとても光栄に思っています」と、喜びを語った。
同ドラマは、日本のアガサ・クリスティと称される山村の作品の中でも最高峰の人気を誇る“キャサリンシリーズ”が原作。これまで幾度となく映像化されてきた作品だが、原作通りにアメリカ人女性・キャサリンが主役に据えられるのは、今回が初めての試みとなる。
シャーロットは既報の通り、ことしの秋以降はブロードウェーミュージカル「シカゴ」の舞台に専念。今回のせりふは全編ほぼ日本語で、華道や「愛燦々」の歌唱にも挑戦する。異国での女優活動に意欲的に取り組むシャーロットの新たな挑戦に期待したい。
そんな「名探偵キャサリン」が発表されたのは、今から40年前の'75年。初のドラマ化は主役を日本人の男性警部に変更し、藤田まことの主演で'79年にテレビ朝日で放送された。今回、シャーロットが演じるキャサリン・ターナーは、「マッサン」で演じた貞淑な妻のイメージを打ち破る、自由奔放なアメリカ人。
副大統領の一人娘で、富豪のビジネス・ウーマンというバックグランドから勝ち気な性格の持ち主だが、友情を重んじ、正しいことを貫く姿勢はどこかすがすがしく、同性からの高い共感を得られそうなキャラクターだ。
原作では「なだらかなウエーブの金髪、うぶ毛の光るピンク色の肌、オレンジ色の斬新なドレスを着た美少女」と描写されており、まさにシャーロットのイメージにピッタリ。キャサリンがシャーロットという得がたい人材と出会い、京都の街を歩き出す。 密室あり、トリックあり、そしてロマンスの香りありの山村の最高傑作が、文字通り“完全ドラマ化”する。
また、共演陣には実力と人気を兼ね備えた豪華キャストが顔をそろえる。シャーロットの相手役には英語も堪能な谷原章介、殺人事件に巻き込まれる御曹司役には歌舞伎役者の尾上松也、華道界のライバル役に笛木優子と高岡早紀、キャサリンに協力する刑事を宇梶剛士、外務大臣を里見浩太朗が務める。
また、「マッサン」でも共演した濱田マリが華道家の役で再びシャーロットと同じドラマの時を刻む。豪華かつユニークなキャストが彩る「名探偵キャサリン」は、まさに高級ウイスキーのようなクオリティー。“エリー”の新たな挑戦は“マッサン”もきっと応援してくれるはずだ。
シャーロットは日本語のせりふについて「『お茶室』『青酸カリ』など言いにくいせりふもありますが、日本語のせりふを覚えることは既にやってきたことなのでそれほど大変ではありませんでした」と朝ドラの経験が生きていることを明かした。
また、歌うシーンがあるということで「今作でも歌うシーンがあるのですが、これはきっとプロデューサーが私を泣かそうとしているのだと思います(笑)」と、プロデューサーのニクイ演出に笑顔を浮かべた。
一方、シャーロットの新たな相手役を演じる谷原は「シャーロットの民放初ドラマという節目に立ち会うことができ、とても光栄に思います。不思議とこれからスター女優になっていくという方の相手役をやらせていただくことが多いのですが、シャーロットとも新たな名コンビになれたらと思います」と、今最も旬な女優との共演を喜んだ。
ことし9月、テレビ朝日系で放送
※放送日時は未定