ブラックマヨネーズ吉田敬が和歌山県「白浜観光大使」に任命され、7月23日に吉本興業東京本社で委嘱式が行われた。任期は'17年3月31日まで。
吉田は「'05年の『M-1グランプリ』優勝によるプレッシャーと仕事の忙しさに追い込まれていたころは、昼に仕事が終わって翌日の昼まで仕事がない時でも一泊で行った。白浜から直接ルミネ(新宿)に行ったこともある」というほど通っており、年3回ほどのペースで「これまで30泊はした」という。
「白浜がなかったら今の僕はなかった。どこかで恩返しがしたかった。これが第一歩になれば」と任命を喜ぶ吉田は、お薦めの観光スポットに白浜水族館を挙げた。
「白良浜は当たり前。白浜水族館はメーンがないといえばない。ジュゴンやジンベイザメがいるわけでもない。主役は自分が決める。自分次第で人生って楽しめるということを学んだ。繁殖期にはさみを上げるカニがいるが、そんなカニがいるなんて知らなかった。他の海遊館などではカニなんてスルー。でも、白浜水族館に行ったことで、(メーンとなる魚がいないから)そういうカニがいると勉強できた。ただ、その水族館にはオスしかいなかったから、全部はさみを上げてたけど」と、持ち前の自虐ネタも。
「関西の人はいわなくても白良浜に行く。関東の人にも行ってほしい。白良浜の透明感に比べれば、東京の海なんてカス汁。あんなところに入るくらいなら、飛行機で1時間かけて白良浜に行ってほしい。海があって、温泉があって、ご飯も“店によっては”おいしい。充実している最高の観光スポット、遊びスポット。心の調子が悪い時とかに行けば、元気になると思う」と毒舌を交えながら、愛する白浜をPRした。
相方の小杉竜一については「あいつは“沖縄に行ったら芸能人”だと思っている節がある。でも、沖縄は温泉がない。白浜の良さを見ようともせず、報道の大きい沖縄に通う。相変わらず自分を持ってない」と一方的に非難し、一緒に連れて行きたい芸人に「とんでもなくナンパが上手だから」と後輩の烏龍パーク・橋本武志の名前を挙げた。
また、同時刻に会見を行っている芥川賞作家・又吉直樹の話題になると「いつまで記者会見やっとんねん。何回やんねん。芥川賞か白浜観光大使か、どっちの方がニュースか、あいつには考えてほしい。世間の人にも問いたい」と鼻息を荒くし、会見場が同じ新宿だと知ると「オレらも行ってやりましょう。なんぼのもんや」と声を荒らげた。
しかし、あらためて芥川賞について聞かれ「うらやましい。僕も雑誌でコラムを書いてる人間、悔しい思いはある」と本音を告白。「あいつ(の小説『火花』)は熱海ですよね? その部分を白浜に変えて『大火花』ってタイトルで本を出す」と対抗心をむき出しにしていた。