東京・六本木の「EXシアター六本木」で行われるライブから、えりすぐりの曲をほぼ完尺で定期的に紹介する「EXシアターTV Live」(CSテレ朝チャンネル1)で、8月2日(日)にキセルとCaravanの8年ぶりとなるツーマンライブを独占放送することが分かった。4月11日にEXシアター六本木で行われた「A spring evening with LIVE MUSIC Kicell / Caravan」の模様を公開する。
キセルは兄・辻村豪文と弟の辻村友晴による兄弟ユニット。友晴は「EXシアターは初めてなんですが、すごいですね。乗り物みたいですね」と興奮気味。一方、豪文は「すごく楽しみにしてきました。キャラバンくんとも久しぶりだし」 と、喜びの表情で語った。
演奏に、脱力系でありつつも絶妙なMCの掛け合いも重なり、会場は穏やかな笑顔がこぼれる。豪文は「新しいアルバム(『明るい幻』)を出したんですけど忘れ去られそうで(笑)」と言えば、友晴は「おかんが後からじわじわくるって言ってたわ」と明かす。
そして豪文は「長く聴いてもらいたいなという思いがあって、新しいアルバムの最初と最後の曲をやってきょうは終わりにします」と、「時をはなれて」「声だけ聴こえる」の2曲で優しく幕を閉じ、終始温かく穏やかな空気で会場を包み込んだキセルは、Caravanへとつないだ。
一方、独自の目線で日常を描く、世代や性別、ジャンルを越えて幅広い層からの支持を集めるシンガーソングライターのCaravanは、1曲目の「Feed back」から客席を瞬時に魅了した。アコースティックでシンプルに演奏しながらも、真っすぐな歌詞がすっと伝わっていっていくのが分かる。
「ここ(EXシアター)初めて来たんだけど音が良いという評判の箱なんで、楽しみにしてたんですよ。キセルも大好きだし、普通に楽しませていただいてます。ゆっくりやりますんで皆さんもゆっくりしていってください」とMCで、ファンへ向けてあいさつした。
また、日比谷野外音楽堂への思いや、レーベルを立ち上げた意味、LIVEハウスに足を運んでくれた音楽ファンへの感謝の思いなども語られたMCでは、アコースティックギターの演奏と自然に調和されリラックスした流れが会場を大きく包む。
そしてアンコールに応えて再びステージに現れたCaravanは、「キセルは相変わらず美しい変態たちでしたね、大好きです。愛を込めて“変態”と呼ばせてもらいます。最後に1曲、心を込めて歌わせてもらいます」 と予告し、「Night song」で全ての幕を閉じた。
真夏の夜、8年ぶりとなるお互いを愛してやまない“2マン”だからこそ生み出された貴重なライブハウスの空気を、堪能したい。互いを思い合う2組の白熱ライブを見ないと、楽しいはずの夏の夜が“明るい幻”で終わってしまいそうだ。
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