心は柳生十兵衛そのもの!千葉真一の”侍魂”とは?

2015/08/04 19:07 配信

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千葉演じる柳生十兵衛の殺陣アクションは現在のハリウッド映画に多大な影響をもたらしたという

千葉演じる柳生十兵衛の殺陣アクションは現在のハリウッド映画に多大な影響をもたらしたという

CS放送の時代劇専門チャンネルでは千葉真一主演の名作時代劇「柳生十兵衛あばれ旅」が8月4日(火)から放送がスタートする。千葉演じる柳生十兵衛は、映画監督のクエンティン・タランティーノや俳優のサミュエル・L・ジャクソンなどをはじめ海外にもファンが多く、ハリウッド映画にも影響を与えているといわれている。千葉の撮影にかける思いを聞いた。

――千葉さんの「柳生十兵衛」像というのはいかにして作られていったのですか?

当時は「柳生十兵衛」という人物にまつわる書籍を読んだり、柳生家の歴史などについて調べたりしました。彼の人柄、生き方、そのすべてに惚れこんでいます。出演した映画『柳生一族の陰謀』は史実を基に描いていますが、ぜひとも続編を作ってみたいですね。彼の42年の生涯のすべてをも演じきってみたい。

――「柳生十兵衛あばれ旅」撮影当時の出来事は?

当時、映像を少しでも良いものにしようといろんなアイデアを毎日考えて現場にもっていきまして、スタッフは非常に困っていたようですね(笑)。「千葉が来ると撮影に時間がかかる!」と言われました。時間がかかる、すなわちお金がかかるということですからね。“映画バカ”と言われるくらいに、撮影現場では異端児扱いでした。

――アイデアがあふれてきてしまうのですね

現場のことを誰よりも考えていました。日本では俳優の地位がそれほど高くありませんが、ハリウッドでは監督やプロデューサーよりも強い発言ができることもあります。例えば、ブルース・ウィリスが撮影の時に台本とセットの違いを指摘して、演技プランに支障が出るからとセットを作り直させたというエピソードがあります。B・ウィリスは「台本に忠実に生きてきた結果だ」と言って現場から賞賛されたそうです。これが日本になると、「時間と金がかかる」と鼻つまみ者にされてしまう。日本の映画界が衰退していくわけですね。だから僕はいつも、若い俳優には「日本だけに満足するな、世界を見ろ」と言っています。

――ご自身のハリウッドでのエピソードは?

滝を渡るシーンで殺陣をしなければならなくなったことがあり、僕が出したアイデアを快く採用してくれて、クレーンなどの大掛かりなセッティングを4時間かけて作ってくれました。しかもその撮影の後に「千葉、ありがとう」とプロデューサーから謝礼を渡されました。アイデア料が出るんですよ、ハリウッドは。「脚本家が作ったものではない、あなたのアイデアだから」と。これがアメリカか!と思いました。金額にしてみれば日本円でおよそ5万円程度でしたが、日本人からしてみたら嘘みたいな話です(笑)。

――これからの日本の映像文化に必要なことは?

長男の真剣佑(まっけんゆう)にも、僕が日本や、アメリカでできなかったことをお前がやれ、お前が日本の映画界に革命を起こせといつも言っています。日本の映画もハリウッドの規模で作られるようにならなければだめなんです。それができる人材が日本には必要なんです。それには子どもたちに日本の文化と歴史をきちんと教えていくことが重要だと思います。それらを正しく学ぶことで、日本という国に誇りが持てるようになる。日本をこよなく愛する若者が多くなれば、自然と時代劇などの伝統文化にも目を向けるはずです。

そして何度も言いますが、海外に目を向けることです。中国や韓国の映画界はハリウッドのまねをして、なおかつきちんとその手法を学んできたからこそ現在の隆盛がある。日本も絶対にそうすべきです。こんなことをあちこちに言えるのは今では僕くらいしかいないから、悪者になってでも言い続けますよ(笑)。

千葉真一主演「柳生十兵衛あばれ旅」
8月4日(火)スタート 毎週月-金 夜7:00-8:00 CS放送 時代劇専門チャンネルにて放送
出演=千葉真一、真田広之ほか

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