“エイハラ”瀬戸康史「女性に嫌われても仕方ない」
毎週木曜に放送中の武井咲主演ドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)で、総務部所属の“総務の王子様”井川優を演じる瀬戸康史にインタビューを敢行。劇中ではどこかドライに与えられた仕事をそつなくこなす井川を演じているが、役作りで苦労した点やいじられキャラだという現場での共演者とのエピソード、そしてハラスメントの“加害者”竹中直人との関係性について語ってもらった。
――今回の役どころについて教えてください。
演じる井川は人物紹介のところに「総務の王子様」と書かれていましたが、実際のところそんなことは全く感じません！(笑)。ただ男子社員で一番若いだけですから。井川のことを簡単に説明すると“腹黒い世渡り上手”なやつです。帝都物産に入社してまだ3年目くらいの設定なので、やっと会社に慣れてきたところなんでしょうね。そこに新入社員として英美里(武井)が入ってきて、ちょっとこう先輩風を吹かせるというか、調子に乗ってしまっているような感じです(笑)。
――その“総務の王子様”って設定を主張するために、役作りで苦労したところは？
内館牧子さんの台本を見て勉強しました。井川は、社内では女性もいるのでニコニコしながら業務をこなし、他人とうまく接しているんですけど、こと男性だけの場になると「女ってのは面倒くさいですよね～」とか平気で言ってしまう(笑)。結構裏表のある人物のように台本に書かれていたので、そこは徹底的にやろうと思いました。視聴者の方、特に女性の方に嫌われても仕方ないくらいに。
――ブログなどを拝見したところ、現場では結構いじられキャラだそうですが、そうなんですか？
そうですね、主演の武井さんとも久しぶりの共演なんですけど、結構ふざけてじゃれ合っています。最初の共演は武井さんが16歳くらいのころだったので、あらためてこの現場で会って大人になったなあって思いました。逆に武井さんは俺のことを「うわっおじさんになった～(笑)」って笑顔で言われましたけど(笑)。男性陣の役者さんは皆さん年上ですが仲良くさせていただいています。竹中さんもクランクインして割とすぐに二人で飲みに行かせてもらいました。その後にも総務部員の男子全員で飲みに行かせてもらって、そういうお付き合いをさせていただいて、とてもありがたいです。
――会見でおっしゃっていた竹中さんの「ハラスメント問題」はどうですか？(笑)ちゃんと闘えていますか？
あれからもず～っと続いています(笑)。闘っているんですけど、ずっと負け続けていますね(笑)。先日の撮影でもやられたんですけど、僕らがリアクションを取るというシーンの撮影があったんです。竹中さんは映らないけどその場にお付き合いでいてくださったんですが、自分が出ていないからって本当にこっちを笑わせてくるので、竹中さんの方は見ないように芝居していました(笑)。
――逆に笑わせてやろうとか思いましたか？
いやいやいやいや…それは絶対無理です！(笑)。結構ハラスメントを扱っていてギスギスした内容ですけど、現場は和気あいあいと楽しく撮影しています。
――総務部が舞台ですが、総務部の印象ってどういう感じでしたか？
他局で申し訳ないですが、やっぱり「ショムニ」(フジテレビ系)のイメージが強いです(笑)。劇中のせりふにもあるんですけど、社内の雑用係、もしくは便利屋的な仕事をやるような部署というイメージですね。営業とかと比べると平和というか、のほほんとしてるイメージです。“アフター5”とか土日が充実してるみたいな？でも、時代が進むにつれて、総務というもの自体の存在が変わってくるのかな～と漠然と思っています。ちなみに今回は雑用ばかりしていますが、実はみんな割と能力が高いという裏設定もあります。
――このドラマを見ていると女性陣が強いのかな～という印象ですが…。
そうかもしれないですね。何というか、英美里が若いのに何でもバシバシ物を言える人なんですよ。僕の役とは正反対にハッキリと物を言う人なので、“女性の強さの象徴”のような存在になっているのかなと思います。逆に僕を含め、このドラマの男性陣は割とみんな女々しくてどこかコソコソしているんですけど。格好悪い男ならではの良さがうまく出ていると思います。
――ちなみに井川に共感するところはありますか？
僕は、井川に限らず八方美人的な部分は人間誰もが持っているのかなと思うんです。役者でも、一般の人でも関係なく、みんなどこかで演技をしているのかなと。そういう意味では、すんなりと役に入れましたし、その部分をデフォルメして演じていきたいなと思っています。
――武井さんとは久々の共演とのことですが、第一印象と今とではどう変わりました？
本当に大人になりましたよね。最初に会ったのは彼女が高校生くらいの時でしたけど。顔立ちというか、外見がものすごく魅力的な大人の女性だ！って思いました。内面も芯の部分がどんどん強く太くなっている印象があります。あとは主役を何度も務められて、座長という立場をたくさん経験されてきたので、「この人についていきたい！」という感じの女性です。本当に、たくましい女性だなあって思いました。
――そういう話って本人にはされました？「たくましくなったね」って(笑)。
いやいや、それは…全然していません(笑)。しないっす。それは偉そうに僕の口からは言えませんよ！
【“エイハラ”瀬戸康史「内館さんの台本はリアル」へ続く。同記事は8月6日(木)昼1時掲載予定】
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
毎週木曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系で放送
※8月13日(木)は休止
