「エイハラ」内藤理沙×原幹恵“女子トーク”(前)
毎週木曜に放送中の武井咲主演木曜ドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)で、武井演じる英美里をいじめる高橋心音役の内藤理沙、野田ミカ役の原幹恵に直撃。
“おつぼねOL”とも違う微妙なお年頃のいじわるな総務のOLを演じる心境について、内館牧子脚本について、主演の武井の印象や夏の思い出など、たっぷりと“ガールズトーク”を繰り広げてもらった。
――まずはお二人の役どころから教えてください。
内藤:私が演じる高橋心音は、気になる男性や異性の方がいると、アニメ声にアヒル口で“ぶりっこ”をします。ミカちゃんと同じく英美里の若さに嫉妬して、いじめというか、嫌みを言ってしまう子です。そういうときはアニメ声じゃないんですけどね(笑)。
ミカちゃんや真理亜(宮地雅子)さんといるときは地声で、男性や桂子(麻生祐未)さんの前ではかわいい感じで。使い分けていて、見ている同性の方は嫌いだろうなって思いますね。私だって客観的に見たら好きじゃないですもん!(笑)
原:私が演じる野田ミカは、29歳で4年制大学を卒業した総務課一般職社員です。29歳ということで少し女性として焦り始めている微妙なお年頃。新入社員として入ってきた英美里の美しさと若さに嫉妬している役です。
ミカは結婚願望が強くて、毎週お休みになる度に神社へ行き、お守りを買ったり、数珠を買って着けたりしています(笑)。
――事前にプロデューサーさんからリクエストは何かありましたか?
内藤:いつも「アヒル口!」って注意されていました(笑)。だから、私は常にアヒル口を練習していました。撮影に入る前まではできなかったので、アヒルに見えるようにたくさん練習しました。
原:私は女性ならではの、「笑っているのにキツイことや嫌みを言う感じで」と。一見気付かないんですけど、よく考えると今のは結構チクっと刺さる言葉じゃないか?ということですね。
そういうところをうまく出せるようにして、と言われました。表情と言葉が真逆というか。女性って怖い部分があるじゃないですか。裏表があるのは女性ならではというか、八方美人というか。
――お互いの役についての印象は?
内藤:ミカちゃんの方が先輩だから、私はいつもミカちゃんが率先してやっていることについていく感じかなと。
原:心音は自分とは真逆な女の子だから、見ていてかわいいなって思いますよ。
内藤:絶対うそだー!!(笑)
原:まあ、うそですけど!(笑)
内藤:ホラやっぱり!(笑)
原:いや、アヒル口とかアニメ声はかわいいなって思うよ。でも、やっぱり女性としては一緒にいたくないなって思います(笑)。
――やっぱりアニメ声やアヒル口はイヤですか?
原:いやですね。ミカは心音の普段の口調を知っているので、なおさらそう思っちゃいます。実は何だコイツ…って思っているんじゃないですかね。
――そういう本質の部分って女性同士だと見抜けますか?
原:結構分かると思いますよ。たまに「この子には気を付けよう」って思いながら接する人もいますから。オーラというか、雰囲気なので微妙なニュアンスなんですけど。
内藤:そうそう、分かるよね! 何となく、言葉には表しにくいけど、伝わるんですよ。あ、これはなんか違うな(笑)、みたいな。
原:そうだよね。だからそういう人にだまされている男性を見ると、男性ってバカだなって(笑)。こういう女の子が好きなんだなーって思っちゃいます。
内藤:それでも、狙いじゃなく、自然にそういう振る舞いができちゃうのならいいのかなって思いますね。
――お二人はそういう風になりたいっていう願望はないですか?
内藤:ないです。好きじゃないので。でも、そういう子の方がかわいく見られるんだろうなって思っています。
原:私もそういうタイプじゃないので、願望はないです。でも、少しそういう雰囲気を取り入れたいなって思うことはありました。まあできないですけどね(笑)。
――それは男の立場としても気を付けないといけませんね。男は気付かないからなあ。
内藤:そうですよ。女子にバカだなーって思われてますからね!(笑) あ、でも男性も気付いていても気付かない振りとかしちゃっているんじゃないですか?
原:そうかも! 気付いたとしてもこの瞬間が楽しければいいって思っちゃうのかもしれませんね。それを含めて駆け引きなのかもしれません。
――総務部ってとても個性が強いキャラばかりですが、撮影現場の雰囲気はどうですか?
内藤:とても楽しく、和気あいあいと撮影しています!!
原:いじめというか、ハラスメントを扱うお話なのでピリピリはしているのかと思われるんですけど、現場はそんなことないです。竹中直人さんがムードメーカーになってくださって、みんなにいたずらを仕掛けたり、歌を歌ったりしています(笑)。
――「五寸くぎぶち込むぞ!」という言葉もそうですが、内館脚本の魅力は?
内藤:一人一人のキャラが濃くて面白いです。あれだけ人数がいる中で、一人一人のキャラがちゃんと立っている。それに五寸くぎとか、普段は絶対に飛び交わないようなせりふが飛び交っているので、見ている人もスッキリするんじゃないかなと。
原:私も同じで、五寸くぎもそうですけど、面白いせりふがたくさんあるなと。客観的に聞いているだけでスカっとするせりふがたくさん出てきますよね。これからも出てくると思うんですけど、英美里がそんな言葉を言うの?というような衝撃的なせりふがたくさん(笑)。第4話でも「豚」とか出ましたもんね。それがすごく面白いです。
――演じていて面白いですか?
内藤:そうですねー。生々しいせりふばかりで、面白いです!
原:これすごく分かるなーというせりふが多いですね。それこそ第2話とか、奥さんが40歳の大台に乗ったときに、夫が30代で不安になるというのは分かる気がしました。そういう、経験をしていなくても想像しやすいというか、共感しやすいことが多いです。
――百合子(稲森いずみ)や桂子が言う「イタイところがあったら教えて」とかね。そんなこと言われたらどうしますか?
内藤:ひー!「な、ないです!」って言います(笑)。
原:絶対に言えないですよ! だから相手が傷つかないようにみんなで口裏を合わせるしかないかな。本当に考えさせられることが多いですね。
【「エイハラ」内藤理沙×原幹恵“女子トーク”(後)へ続く。同記事は8月27日(木)朝6時掲載予定】
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