中川翔子と天文学者の渡部潤一・国立天文台副台長が8月27日、FM番組「三菱電機 presents 星に願いを~Into The Space Woods~」(TOKYO FMほかで放送)の収録に参加した。
同番組は宇宙をテーマにした、ドラマ仕立てのスペシャルプログラム。架空のテーマパーク「星が降る森」の1日見学ツアーに参加した中川翔子が、宇宙開発の歴史や最新の宇宙研究事情などを学ぶという内容で、渡部氏は「星が降る森」の園長役を務める。また女優の上野樹里が、「星が降る森」の公式キャラクター「アストロロ☆彡」の声を演じることになっている。
昨秋放送の「星に願いを~Space Jukebox~」に引き続いてコンビを組んだ2人に、収録後話を聞いた。
――中川さんは宇宙好きとして知られていますよね。あらためて、宇宙に興味を持ったきっかけを教えてください!
中川「子供のころ、祖父に図鑑を買ってもらったりプラネタリウムに連れて行ってもらったりしたのがきっかけです。それで好きになって、夏休みの自由研究で木星のことを調べて中野区で賞をもらったこともあります」
――宇宙の中でも、特に“木星萌え”を公表されています。
中川「はい。太陽系の惑星の中でもガス型惑星のことを思うと心が高揚してしまうんですけど、特に木星は私の“初恋”の相手で。太陽系でいちばん質量が大きいし、縞模様に存在感があってカッコいいんです。あと隕石がぶつかって“ダメージ男子”になるところとか…あっ、木星のことになると、つい擬人化して考えてしまって(苦笑)」
――渡部先生的には“惑星萌え”は理解できるものなんでしょうか(笑)?
渡部「“萌え”ではないかも知れないけど、研究者もね、似た感情を持っている人はいますよ。自分のテーマについて集中、執着するあまりに、愛着心が湧いてくるような」
中川「すみません! 萌えや“LOVE”の気持ちは木星に対してだけなので…」
――収録の合間にも、渡部先生に木星の最新情報を質問されてましたね。
中川「テレビ番組やイベントとかで先生にお会いするたび、木星の“健康状況”を伺ってます。縞模様が薄くなってきて、元気がないのかな?とか。きょうも、研究者と天文ファンによる『木星会議』というものがあると聞いて(※注:年一度程度開催されるイベントで、ことしの『第38回木星会議 2015 東京』は8月29日、30日に行われたばかり)、“胸熱”で! その話だけで半年間、白米だけで生きていけそう!!」
――木星会議の話をおかずに…(笑)。
中川「それぐらい好きなんですよ。できれば木星に行ってみたいし、かなわないなら木星の探索船に自分の遺灰を載せてほしいなって」
――では木星から少し離れて、宇宙についての思いも語っていただければ!
中川「宇宙の歴史に比較すれば、人間の一生なんて一瞬ですよね。そう思ったら、悩んでいることがいい意味で馬鹿らしくなるというか。宇宙のことを考えるだけで、ネガティブな気持ちが吹き飛んじゃうんです」
渡部「そう。私はね、海水浴や森林浴という言葉があるように“宇宙浴”を提唱しているんです。夜空を見上げて星を眺めるだけで、中川さんが言うように心が落ち着くような効用があると思うんです」
中川「番組を聴かれる方は、そんな宇宙の素晴らしさ、壮大さを知っていただけたらと思います。あと去年の引き続いてお芝居仕立てになっているので、先生の“熟練俳優”のような(笑)お話ぶりも必聴です!」
――なるほど! 最後に渡部先生、中川さんと久しぶりにお話されていかがでしたか?
渡部「まぁ…相変わらずだよね(笑)。でも宇宙についてここまで好きで、メディアで発信してくれる人はいないと思うので、ありがたい存在ですよ。これからも“宇宙の伝道師”として頑張ってほしいなと思います」
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