瑛太逆オファー「15年以内に大河か朝ドラの主役を」
9月26日(土)夜9時から放送されるドラマ「2030かなたの家族」(NHK総合)の完成試写会と会見が行われ、主演の瑛太、共演の小林聡美、渡辺美佐子が登壇した。
「2030かなたの家族」は、近未来を舞台にしたヒューマンドラマ。瑛太演じる掛(カケル)は、ある日突然、シェアハウス仲間の美冴(相武紗季)から子供をつくるのに協力してほしいと頼まれる。混乱しながらも美冴への答えを探す掛は、家族とは何かを確かめるため、3年前にある事情から“解散”した家族を訪ねて回る。
今から15年後という舞台について、瑛太は「小さいころに思い描いていた2030年は、もっとSFめいたものだったのですが、台本を開いてみると、そこまで家族の関係や人間の関係は変わらないんだなとふに落ちたような感覚がありました」と現在と地続きの未来に納得したという。
掛の母・佳子を演じる小林は、「私自身はハイテクなものが苦手でまだガラケーを使っているくらいなんですが、(未来は)今よりもっとライブや芝居のチケットを買うのが難しくなるのかなと思いました。ちょっとずつ練習していった方がいいのかなと感じます」と笑いを誘った。
掛の祖母・さと子を演じる渡辺は「劇中では自分の寿命が分かるシステムが登場したのですが、あれは嫌ですね。秒読みみたいで、もしあんな技術ができても、私は拒否したいです。あと、ロボットに頼むと自動であめ菓子を作ってくれるんですが、そのお菓子の何とまずそうなこと(笑)」と、今回描かれた近未来はお気に召さなかったという。
質疑応答では、物語のテーマでもある「家族とはどんなものか?」という質問が。2児の父・瑛太は、「子供ができて親のありがたみを再確認しています。仕事中でも常に家族のことを考えているわけでもないですが、そうやって家族のことを忘れて仕事に打ち込めるのは家族への安心感があるからなのかなと思います。無意識レベルで親や子とつながっていられることが“家族”ということなのかな」と語った。
さらに、タイトルにちなんで15年後の展望を聞かれた瑛太は「15年以内に大河ドラマか朝ドラの主役をやりたいです」と突然宣言。どよめく取材陣を前に、「具体的には何もないです、今ふと浮かんだだけなので(笑)」とひょうひょうとしながらも会場を盛り上げた。
また、放送翌週の10月3日(土)夜10時からは、バカリズムと有働由美子アナが司会を務める関連番組「2030年 家族はなくなる?」が放送されることも発表された。ドラマでは描き切れなかった、より多様な家族の形を紹介。生殖医療で誕生した子供を男女4人で育てる人々や、老後は家族に頼らず友人グループで“疑似家族”をつくって生活しようとする高齢者など、日本とアメリカで見つけたさまざまな家族を取材する。
9月26日(土)夜9:00-10:30
NHK総合で放送
「2030年 家族はなくなる?」
10月3日(土)夜10:00-10:50
NHK総合で生放送