9月18日(金)最終話を迎える金曜ナイトドラマ「民王」(テレビ朝日系)で、物語の合間に出てくる番組オリジナルキャラクター“モフモフンとムカイくん”。
ゆるふわっとしたコメディーならではの、ゆる~く随所に登場するかわいらしいキャラクターに込めた思いを、テレビ朝日の飯田爽プロデューサーに聞いた。
作ったきっかけについて、飯田氏は「第2話で日本のアニメ文化が外国のVIPの心を打ち、外交が成功するというストーリーをやろう、となり、西荻(弓絵)さんが『モフモフン』というキャラを脚本に書いてくれました。それを美術デザイナーに数10点描いてもらい、人気投票しました。
最初は単体のキャラクターの予定でしたが、木村ひさし監督が『何か複数いた方が面白い』と言ったので、最終候補に残っていたキャラクターの大きいのと小さいのを2つ組み合わせてセット(?)にしました」と、振り返る。
一体何の生き物なの?と視聴者も気になっているところだと思うが、「設定などは結構漠然として決めておらず、ただどこかの星からやってきた、子供を見守る優しい生物というのが共通認識です。一人ぼっちの子供や、寂しい子供をそばにいて見守っていて、『大丈夫、大丈夫』と励ます存在です」と明かした。
また、特にこだわった点については「翔の部屋に置いてある縫いぐるみは羊毛のフェルトでできていて手触りも柔らかく、モフモフしています」とのこと。
「民王」の世界は特に細部にわたってこだわりが詰まっている。モフモフンとムカイくん以外にもいろいろと注目すべき点がある。例えば、遠藤扮(ふん)する翔(泰山顔)の「総理!」と呼ばれた時に手をひょこっと挙げるしぐさや、メーンキャラクターに強面でグイグイと迫る公安の新田刑事(山内圭哉)のおかしなイントネーションなど、一つ決め事をしたら一貫してやり続ける潔さもある。
こだわりについて、飯田氏は「最終回は静岡の県庁をお借りして、『国会』を撮影しました。政治ドラマとして硬派なリアリティーがあると思うのでお楽しみに。あとは特に木村監督の遊び心が公安の新田さんに向いているので、新田さんはすごいことになります。硬派なリアリティーが新田さんに関してはまるでありません(笑)。どんどん無敵になっていく新田さんの登場シーンを注目してください」と、注目すべきポイントを教えてくれた。
そして、いよいよ最終話。どういう終わり方になるのかは原作を読んでいる人でも気になるところだが…。「ラストに向けては、脳波入れ替えテロの犯人は誰か、情報を漏らした裏切り者は誰か、などハラハラするサスペンス要素も強くなってきます。1枚ずつ真実が明らかになるので推理してみてください。
そして、最終回は政治ドラマらしく『選挙』がストーリーの山場となります。予定調和ではなく、あっと驚くサプライズを用意していますので、ぜひお楽しみに!」と、見どころをアピールした。
副音声「たみちゃんねる」とゆるふわコメディーの世界観、一転して時折顔をのぞかせるサスペンス性が見られる「民王」の最終話。とはいえストーリーの本線だけでなく、モフモフンなどの小ネタに注目して見ても「だいじょうぶ♪」でしょう。
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