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「ラブシャ」初日 BRAHMANが圧巻のライブ!

2015/09/13 11:00

LAKESIDE STAGEで他の追随を許さない圧巻のパフォーマンスを見せつけたBRAHMAN
LAKESIDE STAGEで他の追随を許さない圧巻のパフォーマンスを見せつけたBRAHMAN

8月28日~30日の3日間、山梨・山中湖交流プラザきららにて開催されたロックフェス「SWEET LOVE SHOWER 2015」。ことしも3日間で総勢60組以上のアーティストが白熱のライブを繰り広げた。その中から、28日に行われた初日の模様をリポートする。

雲も切れてきて絶好の天気となってきた、昼下がりのLAKESIDE STAGEに登場したのはチャットモンチー。「皆さんこんにちは、チャットモンチーです」という橋本絵莉子(Vo./Gt.)のシンプルなあいさつとともに、ライブは“とび魚のバタフライ”で爽やかにスタート。

今回はドラムに北野愛子、キーボードに世武裕子という二人のサポートメンバーを加えた4人編成。ドラムに恒岡章(ex.Hi-STANDARD)、キーボードに下村亮介(ex.the chef cooks me)という「男陣」を迎えた前体制から、女性だらけの「乙女団」に体制が変わったことをあらためてMCでも報告していた。

続く“女子たちに明日はない”では、他のバンドに全く見劣りしないエネルギッシュな演奏で盛り上げていく。福岡晃子(Ba.)が「何なんだろう、フェスなのにホーム感がすごい」と明かせば、橋本も「いろんなフェスに出てますけど、どのフェスよりも人の顔が良く見えるぞ!」と言って観客を乗せていく。

「チャットモンチーは徳島出身なんですけど、めちゃめちゃ阿波弁で歌ってる曲をやります」という橋本の言葉とともに披露されたのは“青春の青春の一番札所”。「皆々様乾杯~♪」という歌詞に合わせて、観客も一斉にビールの紙コップやペットボトルを掲げる一幕も。

ことしでデビュー10周年を迎えた彼女たちは、20周年を迎えたSPACE SHOWER TVとの思い出も告白。福岡は「スぺシャで番組をやらせてもらったのはちょうど10年前くらいですが、5分間くらいの料理番組みたいな感じだったんですけど、毎週何時間も収録してくれたのを覚えています」と懐かしんでいた。

最後は“恋の煙”から“Last Love Letter”でライブ終了。「乙女団」ならではのしなやかな演奏で、夏の日差しの下に爽やかな風を運ぶようなライブとなった。

続いてFOREST STAGEに登場したのはフラワーカンパニーズ。「フラワーカンパニーズ始まるぞー! いきまっせー!」という鈴木圭介(Vo.)の叫びとともにライブがスタート。その後も「山中湖~!」という掛け声などで観客を煽っていく。

直後のMCでは「6年ぶり~! オリンピックより長い! この日のために待ってたぞ! 解散もせずメンバーチェンジもせず、ヒット曲も出さずにやってきたぞ~!」(鈴木)と、久々の出演について自虐的なコメント。

そして「SWEET LOVE SHOWERといえば(忌野)清志郎さんってことで、清志郎さんのカバー聴いてください」(鈴木)という言葉とともに“すべてはALRIGHT”を披露。さらに、それに続けて名曲“深夜高速”の静かなイントロが流れると、観客からは一際大きな歓声が上がった。

「やっと来られたわ山中湖。今回6年ぶりなんだけど、その前に出たのさらに12年前だからね。最初に出てから18年たってます。産まれた子供がもうすぐ選挙権持つくらい、待ったよ俺らは~」(鈴木)と、今回の出演に感慨もひとしおの様子の彼ら。

12月の武道館ライブの告知の際にも「まだ大幅に席は余ってますので」とぶっちゃけるなど、終始自虐気味だったが、最後は“真冬の盆踊り”で大盛り上がりのうちに終了。結成24年というキャリアを見せつけるかのような貫禄のパフォーマンスだった。

Mt.FUJI STAGEのFear, and Loathing in Las Vegasは、So(Vo.)が盛んに「踊ろうぜ~!」と煽り、地面が揺れるほどの熱狂に発展。かと思えば、メンバーと観客が一糸乱れぬヘッドバンギングを展開するなど、一際体を動かす体力勝負な盛り上がりとなった。終演後は燃え尽きるようにへたり込む観客の姿も見受けられた。

SPACE SHOWER TVと同じく、ことしで結成20周年を迎えたBRAHMANは、バンドの歩みとスぺシャの歩みをオーバーラップさせたような映像をスクリーンで上映した後、“THE ONLY WAY”でライブをスタート。そこからMCを挟むことなく、怒とうの勢いで演奏していく。

激しい演奏と穏やかな演奏が交互に鳴らされていく楽曲が多い彼らだが、一つ一つの音の力強さに圧倒される。観客も次々とクラウドサーフやモッシュなどの激しい盛り上がりで応えていき、前方エリアはまさにカオスといえるような熱狂に発展。

後半の“警鐘”では、TOSHI-LOW(Vo.)が客席に飛び込み、観客に抱え上げられる形で立ち上がる一幕も。観客が殺到する中、TOSHI-LOWは「5日前、山口のフェスできょうみたいに担ぎ上げられて、目の前に飛んできたタオルをキャッチして、バッと広げたら、KANA-BOONって書いてあって…」と、この夏のエピソードで笑いを誘う。

しかし、その直後に「前回出た時のMCで、2011年の3月11日の話の延長で『富士山爆発するんじゃねえの』って話したら、ポカーン(としてて)、あり得ねえみたいな反応だったけど、富士山はここ2000年の間に70回も爆発してる。

今の富士山は、10歳の子供がたった10日おとなしくしてるだけみたいな状態」(TOSHI-LOW)と真剣に語り始め、間近で富士山を望むこの場所だからこその危機意識を喚起するMCを展開。

続けて「信じる信じないは勝手だけど、逃げんなよ。ボランティアの人たち『偽善だ』って言って高みの見物してんなよ。きょう友達と来てるヤツ、守れよ、大事な人。俺たちは20年前からそういうことに対処するために体鍛えてやってきたんだよ」(TOSHI-LOW)と、観客一人一人に熱く語り掛けていく。

そして「そういうことを歌った曲をやります」という言葉とともに披露されたのは“ANSWER FOR...”。「立ち上がれ」というシンプルなメッセージの連呼に、多くの観客が胸を熱くしていた。最後にTOSHI-LOWは「短い人生のたった3日間だ。遊びまくって帰れよ!」と言い残し、ステージを後にした。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2015 -20th ANNIVERSARY- Day1~3」
Day1:10月23日(金)夜8:00-11:00ほか
Day2:10月24日(土)夜8:00-11:00ほか
Day3:10月25日(日)夜8:00-11:00ほか
SPACE SHOWER TVで放送

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