9月28日(月)に放送される「Qさま!!presents 世界の音楽偉人ミステリー30連発! 葉加瀬太郎の『音楽ハカセ』3時間SP」(テレビ朝日系)で、世界的バイオリニスト・葉加瀬太郎と天才ピアニスト・辻井伸行がテレビ初共演することが分かった。辻井が葉加瀬をイメージして作った即興曲を披露する。
同番組は、葉加瀬らとクラシックにまつわる興味深いミステリーエピソードを紹介しつつ、音楽クイズを出題していくクイズバラエティー。
都内のコンサートホールで顔を合わせ2人は、葉加瀬が辻井の経歴を映像とともに振り返りながら“スゴさ”を紹介していく。
2歳7カ月で母親が歌う「ドレミの歌」に合わせて、おもちゃのピアノを見事に演奏するVTRを見た葉加瀬は「お母さんの歌がうまい!」と絶賛。辻井は「母は音楽家ではなかったのですが、歌は大好きで1日中歌っていても飽きなかったんです」というエピソードを披露した。
さらに、「運命を変えた」という恩師・川上昌裕先生とのレッスン風景VTRでも、小学生で既に天才ぶりをいかんなく発揮。また、さまざまなコンクールでの優勝エピソードも振り返る。
また、辻井の名を一躍世界に広めた「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」('09年の第13回)で優勝した際に演奏した「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」にまつわる秘話も飛び出す。葉加瀬がインタビュアーとなり、辻井が「課題曲の中でもあえて難易度の高い曲を選択した理由」を探る。
そして、クラシック音楽家がオリジナル作曲する動きについて、「すごくいいこと」と葉加瀬は持論を展開。それに応えるかのように、辻井は「子供のころはウチにきたお客さんをイメージした曲を即興で作ったりしていたんですが、きょうはサプライズで葉加瀬さんをイメージした曲を演奏します!」と宣言した。
辻井のオリジナル曲を受け、葉加瀬は「僕をイメージして即興で作ってくれた曲には感謝です。僕の爽やかな部分を曲にしてくれましたから」と、おちゃめに感想を明かした。
辻井が今回の出演を決めた理由の一つは、大先輩である音楽家・葉加瀬を尊敬していたことだが、もう一つのテーマとして、辻井を高く評価したヴァン・クライバーン氏がこの世を去る前に辻井に告げた「クラシック音楽に関心がない方々にもコンサート会場に足を運んでもらえるような、そんな人間的にも音楽的にも魅力ある演奏家になりなさい」という言葉を大事にしていたからこそ。
「音楽ハカセ」の“クラシックに興味がなくてもクラシックが好きになれる!?番組”というコンセプトが、その教えに通じるものを感じたからだ。
今回の企画について、葉加瀬は「クイズ番組である『Qさま!!音楽ハカセ』のように、少し形を変えてでもクラシックに興味を持つきっかけになってくれれば、僕は本当にうれしいですね。僕の場合、クラシックの音楽家たちを人間と捉えて、こんな人たちが作った音楽ってどんなものだろう、という部分からひもといていきました。結局、音楽は人が作って人が聴くためにあるものです」と、しみじみと語った。
一方、辻井は「この番組で少しでもクラシックに興味を持っていただいて、僕やいろんな音楽家のコンサートにも来ていただきたいですね。クラシック音楽というとどうしても格調が高くて堅苦しいイメージがある。皆さんには少しでもリラックスして、楽しんで聴いていただきたいと思います。葉加瀬さんとは、今度ぜひご一緒に演奏したいですね」と、偉大なる先輩との音楽セッションを熱望した。
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