ビリーバンバンが復帰後初トーク番組に出演！
番組独自の視点で大人向けに何でもランク付けして紹介する「熱中世代 大人のランキング」(毎週日曜朝8:00-8:30BS朝日)の9月20日(日)放送に、ビリーバンバンが脳出血からの復帰後初のテレビのトーク番組に出演することが分かった。
9月20日(日)放送では、“熱中世代”の人に「行ってみたい国内の世界遺産」をアンケート。それぞれの魅力についての大人な視聴者の声とともに、ベスト5を紹介する。そして、ビリーバンバンの2人が行ってみたい国内の世界遺産を発表する。
デビューから45年の節目となった'14年、兄弟はそれぞれ大きな病気に見舞われた。5月には弟・進が大腸がんの手術。そして7月には兄・孝が脳出血を患い、長い入院生活を余儀なくされた。
後遺症のため車いす生活となった孝さんだが、発症してから11カ月後のことし6月、ビリーバンバンは2人そろっての復活のステージに上った。ビリーバンバン“復活のステージ”の模様も紹介する。
収録後、ビリーバンバンの二人とMCの進藤晶子、鴻上尚史が対談を行った。
進藤：去年、デビュー45年の節目の年を迎えられましたが、お二人ともに大きな病気にかかられ、進さんは、去年5月に大腸がんの手術をされました。だけど、翌月にはもうステージに立たれ、すごくスピーディーに運んだんですね？
鴻上：手術前にレコーディングして、そのあと手術に行ったの？
菅原進(以下進)：午前中にレコーディングをして、最後の曲、10曲目くらいを歌って、それで午後に入院しました。で、入院した2日後に手術をしました。
菅原孝(以下孝)：僕が見舞いに行って、「おまえ気を付けなきゃ駄目なんだから、この年になったらおまえ気を付けろよ」って言って帰ったら、今度こっちが脳出血になってしまって。
進：お兄ちゃんがトイレで倒れたんですよ。発見が早かったから、すぐに救急車を呼んで、病院に行ったんで、今しっかりとしているでしょ？
孝：僕はあそこで生きることができたっていうことがね、ありがたいことだと思っています。
鴻上：リハビリはすごい苦労されたんですか？
孝：リハビリをしてもね、元に戻れるわけじゃないのよ。今は少しでも良くするために頑張るんであって。僕らの年代の人たちは、僕の病気や弟の病気でみんな苦しんでいる。だから、ステージをやるとあの人たちどうなってるかなと思って、僕らが元気な姿を見せると「よし！ 頑張ろう」と思ってくれるらしいんだよね。だから、絶対に元気になりたいっていうのはあるね。
鴻上：歌のトレーニングっていうのは何かあるんですか？
孝：うちにいても、声を出すってことかな？ でもなかなかできないんだよな。でかい声出してると、妻もおかしいねって。
鴻上：「うるさい」みたいな？
孝：そうそう。
進：僕は思うんだけど、「ビリーバンバン」っていう名前じゃなくて、「リハビリ・バンバン」っていうね。
鴻上：あははっ！ あっ おかしい。いいです、いいです。いいと思いますよ。けど、体がしんどくても、声と音感がちゃんとあるのはすごいことですよね。
孝：そうだな、それはありがたいことだな左側半分はまひしているはずなのにね、右だけでもっているんだ。でも、ものすごく影響受けていると思いますよ。本当に不思議で、右側が出血して、それで左側が駄目になるのね。自分の思ったように動かないからこの病気はつらいですよ。ただ自分では分かってるんだ。一番伸びのいい音が出てないってのが。でも、弟がそばにいて歌ってくれるからさ、一人では歌えねえよ。
進：そんなことないって。お兄さんあっての「ビリーバンバン」ですから。
孝：「あ、どこまでできるかな？」と思ったんですよ。もしステージに出ても、マイクの前で歌うのが怖くて、歌えないっていう状態になるとかさ。でも、意外と冗談も言えるし、大きな声も出せるし、それから歌も自分のところにくれば歌えるしさ。1時間半から2時間のステージで30曲歌うっていうのが僕らの最高のステージだから、それをやりたいって思って、近づくようにスケジュールを組んでやってます。
鴻上：でも首から上は左側も結構大丈夫なんじゃないですかね？
進：そうだね。
鴻上：それは歌うのに、残してくれたというか、守ってくれたんじゃないですかね。
孝：そう思いたい！
進藤：今後、延期になった45周年ツアーをやることを検討中だということですね。
孝：去年、45周年のアルバムを作って、事務所にいっぱいあるんだよ。二人とも病気になっちゃって、あちこち回ろうと思って。
進藤：今、熱中していることを教えてもらえますか？
孝：今ね、病気になってから、空いている時間にいつも語学のラジオ番組だとか、テープとか聞いているんですよ。語学を聞いているとものすごく頭に入ってきて、全部自分のものになっていくって分かったんですよ。
鴻上：英語ですか？
孝：英語もフランス語とかいろいろです。読んで歌って分かるっていう意味では、大体分かります。聞く前に十分に勉強しておいて、その後にその音を聞くと、自然に頭の中に入ってくる。例えばさ、ドイツ語の詩を読んで、ゲーテが詠んだ詩をゲーテが詠んだように自分が発音できるってことがものすごい喜びなのね。
進藤：きょうは楽しいやりとりをどうもありがとうございました。
孝：良かったよ、きょうは出られて本当にうれしかった、ありがとう。
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