吉高由里子初舞台! 「緊張で何も見えなかった」
10月9日に初日を迎えた舞台「大逆走」の「フォトコール」(プレス向け一部上演)とロビー会見が行われ、作・演出の赤堀雅秋と出演する北村一輝、大倉孝二、池田成志、吉高由里子、峯村リエ、趣里、濱田マリ、大鷹明良、秋山菜津子が登壇した。
「大逆走」は“エネルギッシュな喜劇”をコンセプトに、大人になり切れないダメな男たちと、ひとクセある不思議な女たちが巻き起こす、一夜の逃走劇を描く。
主演の北村は、「自分は舞台が5年ぶりってこともあるので、本当に初心に戻った状態で稽古に入りました。稽古が進んでいくにつれて、普通は安心していくんですけど、余計どんどん心配になっていくっていうか。
周りの皆さんがあまりにすごいので、そのすごさにちょっとプレッシャーも感じながら自分も向上させていかなきゃいけないなって思いまして。自分の出せる限り精一杯の、恥じかく覚悟で稽古に臨んで、やるだけやったかな!っていうような感じです。
あとはもう、失敗したらどうごまかすかってそこを考えるだけですね(笑)」と今作への意気込みとともにあいさつ。
続く大倉は、「赤堀さんはすぐ、『逆切れですけど~』って言いながらいろんなことを話すんで、『逆切れですけど~』って言えばいいと思ってるんじゃないかって、そこは不満ですね。今回の舞台の魅力は、すごい“くそ”バカバカしいところと、ちょっと人間的なところ…以上です!」と独特の(?)あいさつをし、周りのキャストからツッコまれるなど場を和ませていた。
また、今回が初舞台となる吉高は緊張の面持ちで、「何も見えなかったです、さっき(フォトコール時)。何も見えなくて、怖いなってあらためて実感しました。
でも、稽古場はすごく楽しくて、稽古場に行きたくないってならなくて。それはすてきな方たちに恵まれたし、初舞台がここで本当に私は恵まれてるなって思えて、幸せな1カ月間でした」とあいさつ。
さらに赤堀の演出について、「比喩とかで例えることが多くて、ダイレクトな演出ではなくって…。演出する言葉のチョイスが“ブサイク”だなって(笑)思いましたね。優しいし、いろんな言葉を知っている人なのに、なんでその言葉をチョイスするのかなっていう。
温かい人っていうのを知っているからそう思っちゃうんです。本当に見知らない人には言わないですよ!(笑)」と吉高ならではの“愛情表現”がさく裂! さらに「ちゃんとフォローして記事にしてくださいよ!」というひと言も添えるなど、“吉高節”に引っ張られる会見に。
“ブサイク”と言われ思わず苦笑いの赤堀だったが、「お客さんの反応がどうなるか定かではないですけど、自分なりに演劇は20年くらい続けてきて、いわゆる演劇の醍醐味(だいごみ)というか、そういうものを頑張って追求した結果なんですけれども、見に来ていただいたお客さんに、テレビや映画にはない演劇の面白さっていうことを、ぜひ体感していただけたらなと切に思っております!」と力強いメッセージをコメントした。
最後に北村は「この作品は、誰もが持っている内に秘めた過去であったり現実逃避とか葛藤とか、実は人間の内面的な話でもあるんですが、ダンサーの方たちとコラボしながら演出的に面白おかしく、未知の空間を見られると思います。素晴らしい面々がそろって、面白い作品になっていると自信があります! ぜひ一緒に楽しんでくれたらいいなと思います!」とアピール。
舞台「大逆走」は10月25日(日)まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演され、10月29日(木)~11月1日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
「大逆走」
上演中~10月25日(日) 東京・Bunkamuraシアターコクーン
10月29日(木)~11月1日(日) 大阪・森ノ宮ピロティホール
作・演出=赤堀雅秋
出演=北村一輝、大倉孝二、池田成志、吉高由里子、峯村リエ、趣里、冨浦智嗣、三村和敬、濱田マリ、大鷹明良、秋山菜津子ほか
【HP】www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/15_daigyakusou/