森川葵、挑戦してみたい役は超ドMな役!?
10月10日からスタートした加藤実秋の「アー・ユー・テディ?」(PHP文芸文庫)が原作の土ドラ「テディ・ゴー!」(夜11:40-0:05フジテレビ系)。主演の山瀬和子を森川葵が演じている。
同作品は、フリーター女子・和子が、クマの編みぐるみに魂を宿す殉職した刑事・天野康雄(哀川翔)とバディを組み、康雄が生前に追っていた事件の真相を追う、というストーリー。
主演を務める森川の囲み取材が行われ、作品に込める思いや演技について答えた。
――企画を聞いたときと、台本を読んだときの感想を教えてください。
台本を読んだときにクマ(の編みぐるみ)とお芝居することが分かって、「これ、どうやってやるんだろう」って思いました。どうやって話したら話してるように見えるか、どうやったら自分だけが聞こえているように見えるか、初めは全く分からなかったです。撮影が進むにつれてなんとなく、ヤッサン(=康雄)が話しているときはちょっと見る動きをするとか、なんかだんだん「こうしたらいいんだ」っていうのが見えてきました。
――演技で意識した点はありますか?
緊張感や心情を表現するシーンはテンポとか考えずに、感情でなるべく動くようにしました。でも、基本的には自分の中でリズムを作って、一定のリズムでいけるようにしました。
――今回は合宿形式の撮影ということですが、合宿形式ならではの楽しさや大変さはありましたか?
時間が足りないのがすごく大変でした。台本をもうちょっと見たいと思っても、見る時間もないし、とりあえずせりふを頭に入れることに追われちゃって。ちゃんと考えなきゃいけないのに、眠たくもなるし、おなかも空くしっていう感じで(笑)。
大変だったんですけど、短い期間でスタッフさんやキャストの皆さんと一気に団結している感じになったのは、短期間でギュッと撮るからこそだと思います。
「きのうも遅かったけど、次の日も頑張るか」みたいな。みんなですごく大変だけど頑張れるのが、こういうギュッとした合宿状態の撮影のいいところかなって思います。
――撮影の手応えはいかがですか?
平岡(祐太)さんがモニターを見ていて、「本当に喋ってるみたいに見えたよ」って言ってくれたときは「やった!」って思いました。モニターでヤッサンの声が聞こえている状態で見て、本当に話しているように見えたって言ってくれたのは、すごくうれしかったです。
――哀川さんとの共演はいかがでしたか?
哀川さんが何かを言うと、何でも面白いです(笑)。なんか笑えてしまうんですよ。それを、クマを通して聞くのもまたさらに面白いし、不思議な感じでした。その上、すごく優しくて、同じ部屋にいると話し掛けてきてくださるんですよ。「熱海のおいしいもの食べた?」とか、「明日は釣りに行くんだ」とか、すごく楽しそうな話をしていました。
さっきはカフェで待機していたんですけど、そこで哀川さんが「おなか空いた」って水ギョーザを食べていて。私がじっと見てたら「食べたいの? いいよ、食べて」って言ってくれて(笑)。お父さんみたいな感じで接してもらってました。
――そんな哀川さん演じる康雄は“昭和のオヤジ”的なキャラクターですが、どんな印象ですか?
ヤッサンって家庭のことは放っておいて仕事ばかりしているように家族には見られているんですけど、でも実は杏ちゃん(永野芽郁)のことを見てたり、そういう“見せないけど実は”みたいな頑固オヤジで。
世の中のお父さんたちはもっと家族と関わった方がいいと思います。そうじゃないと、寂しいかなって。
――今後挑戦してみたい役や、出てみたい作品はありますか?
ホテルでぼーっと考えてたら、「超ドMな役がやりたい」って思いました。何でか分からないんですけど。どっちかっていうと和子ってスパッと言い切る、SかMかで言ったらSみたいな面が結構あるんですよ。人にいじめられるのは嫌ですけど…いじられるも嫌だなぁ(笑)。まあいろんな意味でドMな役をやりたいです。
――最後に見どころを教えてください。
すごくシュールな場面が多いんですよ。何も考えずに見てもらって、例えば哀川さんの発するちょっとした一言とかにクスッとしてもらいつつ、和子とヤッサンの絆が少しずつ深まって、最終的に二人がどうなるのかっていうところを見てほしいです。
毎週土曜夜11:40-0:05
フジテレビ系で放送
原作:加藤実秋「アー・ユー・テディ?」(PHP文芸文庫)
脚本:阿久津朋子、大北はるか
プロデューサー:高田雄貴
演出:西坂瑞城、田中峰弥