生駒里奈に聞く“乃木坂映画”名場面は「ななみんの涙」
乃木坂46初のドキュメンタリー映画「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」のBlu-ray&DVDが、11月18日(水)に発売される。
そこでSmartザテレビジョンでは、初代センターを務めた生駒里奈にインタビュー。後編では、生駒が自らを奮い立たせるときの方法や、劇中で感動した名場面について聞いた。
【前編「生駒里奈が語る初代センターの重圧、涙の真相は解放感」から続く】
――シングル6枚目の「ガールズルール」以降、センターに選ばれたさまざまなメンバーの苦悩が映し出されていきますが、皆一様に、センターに選ばれながら落ち込んでしまう様子は、乃木坂46というグループを象徴しているのかなと感じました。
そうですね、乃木坂46は自分から前へ出るのが苦手な子が多いので。でも、センターに立った子は必ず、頑張らなきゃいけない場面がたくさんあって、私の場合は本当に(センターという)ポジションに育てられたと思うんです。
なーちゃん(西野七瀬)も自分から発言することが多くなったし、まいやん(白石麻衣)もプロ意識は最初から高かったんですけど、振る舞い方のレベルが全然変わって。センターになるってこういうことなんだなって、自分がセンターじゃなくなってからようやく客観視できるようになりました。いくちゃん(生田絵梨花)だって完璧そうに見えて、センターになったときは「どうしようどうしよう」って言葉が増えましたし、やっぱりセンターというポジションは人を成長させるんだなって思いますね。
――生駒さんは今周りのメンバーを引っ張ったり支えたりされていて、デビュー時と比べて大きく変わられたんじゃないでしょうか?
変わったと思いますね。前はこんなに他人のために頑張れたか、フォローできていたかって言ったら、できていなかったので。そういうものを育んでくれたのは乃木坂46ってグループです。
――映画のテーマ「人は変われる」を、生駒さんが最も顕著に体現していると思いました。
まぁでも私生活では料理できないし、世の中の仕組みとかよく分かってないんですけど(笑)。お母さんに料理のこと心配されるんですけど、「お母さんが作ってくれるからいいじゃんいいじゃん」って言っちゃう。そういう部分はこれから勉強します。
――この映画に励まされた人は多いと思うのですが、生駒さんはくじけそうな時、どのように自分を奮い立たせてきたのでしょうか?
「ここで諦めるのは悔しいな」「ここで全部捨てて帰ったりしてもつまんないな」って思えるようになってきたのが良かったんだと思うんです。今、多少「つらいなー眠いなー」とか思ってても、結局はそれを頑張った方が楽しいんですよね。だから、これを頑張ったらもっといいことが起こるかもしれないって考えたり、実際に自分にちょっと高めの靴をご褒美で買ったりしてます。
きっと、そういうやり方は皆さんと同じだと思うんですよね。映画で描かれてることは乃木坂46のことで、芸能界の中で、ちょっと違う世界に見えるかもしれないけど、場所が違うだけで、一緒だよって。乗り越えるためにやってることはきっと同じなんです。
「わーもう辞めてやるこんなの!」って思うときもいっぱいあるし、思わないほうが間違ってて。でも結局は「もったいないからもっと頑張ろう」とか、「これ買って頑張ろう」とか思って続けるんです。よくお母さんとも「お仕事してお金稼いで欲しい物が買えるって、すごいラッキーなことだよね」って話すんですけど、このラッキーをありがたいなって思いながら、うまくいくかは分からないけど、ここで諦めたらもったいないって思ってますね。
――実は根っこの根っこはポジティブだったりするんでしょうか?
いや、ネガティブです(笑)。お母さんに3時間ぐらい「うわーやだやだー!」って言ってた時期もありますし。でも前よりはポジティブになりましたね。最近も舞台に出させていただいて、またもんもんと考えちゃったんですけど、でも結局は「なんか楽しかったし、いっかぁ!」みたいに思えるようになりました。
――では逆に、生駒さんがこの映画で励まされたり、感動した場面を教えてください。
ななみん(橋本奈々未)が自分の親に対する気持ちを語ってて、お家を買ってあげたいって話したときにポロって涙を流すシーンですね。ななみんってあんまり感情的になるほど自分の考えを喋ったことがなかったんで、これを見て、「あ、本気だ。本気で喋ってるんだこの人」って思って、すごく「うわー」って揺さぶられました。みんな本気で話してるから自分も本気で話して良かったなって思うし、皆さんもぜひ「おお」ってなってほしいです。
――ご自身のシーンについては?
こういう子なんでよろしくお願いしますって感じです。19(歳)にもなって、公園で遊んでるシーンがありますけど、それが私です(笑)。
――きょうはお時間いただきありがとうございました。最後に、昨年目前で出場を逃してしまった「紅白歌合戦」の歌手発表の時期がことしも迫ってきましたが、意気込みをお聞かせください。
去年出られなかったことには意味があると思うので、ことしは遠慮せずに言います。紅白出たいです!
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