WOWOWプライムでは、'16年1月9日(土)より豊川悦司主演で大人のラブストーリーを描いた「連続ドラマW 荒地の恋」を放送する。
原作は直木賞作家・ねじめ正一の長編小説。70年代後半から80年代を軸に、50代を迎え「納得する人生」とはどういうものなのかを真剣に見詰め、もがきながら生きる詩人の物語だ。
主人公と禁断の愛に陥る女性には鈴木京香が決定。テレビドラマでの2人の共演は「青春の門-筑豊編-」('05年TBS系)以来約10年ぶりとなる。また、主人公の親友である詩人仲間を松重豊が演じる。
演出は、豊川の出演映画「居酒屋ゆうれい」('94年)で第18回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した渡邊孝好が務める。
「連続ドラマW」初主演となる豊川は「難しい話だなと。人がその人生を全うするということがどういうことなのか、仕事、友情、家族、恋、老い、夢、理想、誰もが味わうシンプルで複雑な生きるためのエッセンス、その全てが詰まっている話でした」と吐露。
その一方で「北沢太郎という人間がなぜそんなに愛されたのか、その謎に謙虚に向き合っていきたい」と意気込みを見せる。
渡邊監督との再会や、鈴木との共演に「渡邊監督は僕のデビュー作の監督でしたから感慨があります。二度目のデビューのつもりでタッグを組みたいと思います! 京香さんは誰もが認める日本を代表する女優さん。共演できることはとても光栄です」と敬意を口にした。
北沢(豊川)の不倫相手・明子を演じる鈴木は「明子は詩人と芸術を愛さずにはいられない女性。 穏やかに包み込む母親のような愛情で詩人達を見守り、時に火のような激しさで自らを傷つけながらも、芸術から離れては生きていけないのだと感じます」と役どころを説明。
また「何年も前に、信頼する渡邊監督からこのお話を伺ってから、ずっと演じたかった役。『5本の映画を撮るつもりで挑む』という渡邊監督の思いに応える演技がしたい、そして弱く激しい魅力に満ちたかわいい明子をどう表現するかと、毎日七転八倒しています」 と作品への強い思いも明かした。
豊川との共演は「『荒地の恋、実現してほしいですね』とお会いする度に話していたので、その豊川さんと、北沢と明子として向き合えるのは最高の喜び。優しさと悲しみを、静かに背中ににじませた豊川さんは北沢そのもので、いつも見とれてしまいます」と感激の様子。
脚本も手掛ける渡邊監督は「原作が出てすぐに読み、すぐに映画でやりたいと思った。今の時代は、戦争を越えてきた若い詩人たちの時代に似てきた気がする。時代にあらがって生きてきた彼らの物語と精神は、きっと、いまの僕らの道しるべになってくれるはず」とコメント。
さらに原作者のねじめ氏は「ドラマ化され、なじみのない荒地派の詩人たちの生き方を知ってもらえることはうれしい。豊川さんが主人公の狂気をどのように演じるのか、京香さんが小説の明子のイメージをどのように裏切ってくれるのか、大いに期待している。小説とは違う、映像化された詩人の激しい恋に心をヒリヒリさせながら見ていただきたい」と視聴者へアピールした。
<ストーリー>
'47年、詩誌「荒地」創刊のために北沢太郎(豊川悦司)、三田村貴一(松重)、有川信夫(田口トモロヲ)ら戦後日本の現代詩運動の中心となる詩人たちが集まった。
それから28年後の'75年、53歳の北沢は新聞社の校閲部に勤務しながらも、細々と詩作を続けていた。妻・治子(富田靖子)、娘・優有子(川島海荷)、息子・尚に囲まれ、平凡な幸せを慈しむ毎日。
しかし、北沢は、親友である三田村の妻・明子(鈴木京香)と頻繁に接触を持つようになり、恋に落ちてしまう。
北沢は仕事を捨て、家族を残し、明子と暮らしていく中で、これまでにないほどの情熱と“言葉”を取り戻す。
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