V6の森田剛が、凶悪な連続殺人犯役で初主演を務めることでも話題の映画「ヒメアノ~ル」に、名バイプレーヤーとしてドラマや映画に引っ張りだこの人気俳優・ムロツヨシが出演することが分かった。ムロは、ヒロインのユカ(佐津川愛美)に恋心を抱く危険(?)な童貞男・安藤を演じる。
「ヒメアノ~ル」は、世の不条理、屈折した感情、恋愛、友情、ポップなギャグなどの独特な要素を含みながら過激な内容がファンの間でも物議を醸し、実写化不可能ともいわれた古谷実の“問題作”が原作。一部では伝説的コミックともいわれるほど、インパクトが強い同作の実写版が、このたび完成した。
舞台「鉈切り丸」で悪事の限りを尽くす悲劇の“悪漢”を演じるなど、名演出家たちの舞台作品で質の高い芝居を重ね、キャリアの幅を広げてきた森田が、コミカルな日常と、無機質な狂気が交錯する本作の中でも圧倒的な表現力で躍動する。
凶悪殺人犯・森田正一の逡巡(しゅんじゅん)なき暴力描写をリアルに演じ、吉田恵輔監督と共に原作の過激な世界観を映画の作品へと昇華させた。
その緩めることのない衝撃シーンの数々に、本作は【R15+】指定作品となった。それもそのはず、挑戦的な映像表現が故に、先んじて行われた関係者試写では途中退席者が出るほどの衝撃作だ。
そんなユーモラスな人間描写に定評のある吉田監督の新境地ともいえる日常と地続きの恐怖が描かれる本作は、来年5月28日(土)に劇場公開されることが決定した。
ストーリーは、ビルの清掃会社でパートタイマーとして働く岡田(濱田岳)と同僚の安藤(ムロ)の恋愛に悩むありふれた日常を描きつつ、のちに岡田の恋人となるユカをつけ狙う、森田演じる連続殺人犯・正一の止まらない凶行と、その心の闇が同時進行で描かれる。
今回、岡田の同僚で、ユカに恋心を抱く安藤をムロが演じることが発表された。映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍する芸達者なムロが、童貞でいちずな安藤をどう演じるのか、期待は高まるばかりだ。
ムロは安藤を演じるに当たり、「安藤という何とも悲しい魅力を持った役と会えました。大好きな森田剛と濱田岳に挟まれて好演しました。この場合の好演とは、好きなように演じさせてもらった、の意味です。
“喜”と“悲”が交じりに混じった映画、皆さんに見てもらう映画ができました。見せます。見てください。最後に一言。この映画に出られて、ほんとうれしい。こんにちは」と、“ムロ節”で意気込みを語った。
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