最もプロバスケ選手に近い俳優!?中村昌也がNBAを語る
世界トップレベルのアスリートたちが超人的プレーを繰り広げるNBAの15-16シーズンが10月末に開幕。全30チームがしのぎを削る最高峰のバスケットボールリーグで、連日激闘が繰り広げられている。
今回、WOWOW“NBAファミリー”の一員である俳優・中村昌也を直撃。自身のバスケ観戦＆プレー歴や、バスケ普及への熱い思いを語ってもらった。
――まず最初に、NBAを見るようになったきっかけを教えてください。
「入り口は小学生くらい…20年くらい前かな。ちゃんと見始めたのは最近なんですけど、やっぱりマイケル・ジョーダンの影響が大きいです。でも当時は放送もそんなになくて、兄貴がプロバスケ選手なんですけど(NBLサイバーダインつくばロボッツ・中村友也選手)、たまに流れる映像を一緒に見ているくらいでした。
だから、雑誌で情報を得ることの方が多かったですね。月刊バスケットボールとかを読んでいたので。スター選手の情報しかなかったんですけど、中でも最初に憧れたのはケビン・ガーネット！線が細めの選手が好きやったから、今だとケビン・デュラントもそうですし。打点の高さとかは参考にしていましたし、ガーネットはめっちゃ真似してました(笑)。プレースタイルは、もしかしたらそこから来ているかもしれないです」
――中村さんは子供のころからバスケをプレーされていたんですか？
「見てるうちに自分もやるようになって、小学生のころは遊びでやっていて、本格的には中学校入ってからです。高校1年生くらいまで、ケガでやめるまではやっていました。中学2年生で大阪府の代表キャプテンになったり、中高はずっとバスケットボールに触ってましたね。
身長は中1のころから170cmあったので、ポジションはセンターでしたけど、心のどこかで5番(センター)よりも4番(パワーフォワード)やなって(笑)。ゴリゴリいくよりはフェイダウェイの方が好きだったし。3番(スモールフォワード)への憧れもありましたけど、中2で186cm、中3で190cmあったので、センターをやることになってしまいますよね」
――中学生で190cmは凄い！センターを守っていたら敵なしだったでしょうね。
「でも僕、シュートがすごい得意なんです(笑)。以前にバスケを題材にしたドラマ(2014年11月にNHK BSプレミアムで放送された「ザ・ラスト・ショット」) で、bjリーグの秋田ノーザンハピネッツの方々も撮影に参加してくださったんですけど、監督に『10kg増やしてタバコ止めたら、うちに欲しい』って言われました(笑)。
抜群のシュートタッチなんですよ！自分で言うのも何ですけど(笑)。手首のスナップには唯一自信があって、入りだしたら止まれへんし、タッチもいいんです！能代工業の4番だった方が実技指導に付いてくれたんですけど、『190cm超えてて、そのタッチの柔らかさはあんまり見たことない。勿体ない』って言われましたね(笑)」
――それは、プロバスケ選手への夢が再燃してしまいますね。
「今やらしていただいているお仕事は好きで、すごく幸せに働かせていただいているんですけど、一番最初はバスケが好きで、もしバスケ続けてたらどうやったんやろうな…と思うことはありました。そのドラマでプロバスケ選手の役をやらしてもらったんで、このお仕事していて良かったです。もう一個の夢がドラマやけど叶ったから」
――来年、国内リーグの統一も果たされますし、バスケに関わるお仕事は増えるかも知れないですね。
「Bリーグでやっと一つになりますからね。うちの兄貴もプロでやっているし、大阪府代表で一緒にやっていたメンバーもプロでやっているから、応援に行きたいですね。野球の始球式みたいに、ティップオフやってみたいです！せっかくWOWOWで“NBAファミリー”をやらせてもらっているし、微力ながら活気づけていきたいです」
――バスケはプレーしている人数は多いのに見ている人が少ない…という話はよく聞きますね。
「バスケを見る環境がなかなかないですよね、ニュースでも扱わないし。一番は、そのスポーツがプロになって、国内で盛り上げていって、オリンピックとかで活躍して、ゆくゆくは日本人が海外リーグ、それこそNBAに行ったりしたらもっと盛り上がりますよ。
その道を絶対に作らなあかんし、この仕事をやらせて貰っているからには、絶対何か力になりたいです。“NBAファミリー”みんなの夢ですよね。ジェレミー・リンがブームを巻き起こしたみたいに、日本人のスター出てくれ！と。何年後かは分からないけど、ようやくその足場が出来つつある感じはありますよね」
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