松雪泰子12年ぶりのミムラに「一緒にやって怖かった」
WOWOWプライムで11月21日(土)よりスタートする土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 5人のジュンコ」(毎週土曜夜10:00-11:00)の完成披露試写会が行われ、第1話上映後、主演の松雪泰子、ミムラ、権野元監督が舞台あいさつに登壇した。
本作は、人間の暗部をえぐり出す作風で定評がある真梨幸子の同名小説をドラマ化した作品。連続不審死事件の容疑者・佐竹純子を小池栄子が演じる他、事件とは無関係の4人の「ジュンコ」を松雪泰子、ミムラ、西田尚美、麻生祐未が演じる。同じ「ジュンコ」という名前の5人が、その名に翻弄(ほんろう)され、やがて悪意の渦へと巻き込まれていくミステリーだ。
連続不審死事件の真相を探るジャーナリスト・田辺絢子を演じる松雪は、「ほとんど女優だけでつづるサスペンスというのは珍しく、こんなに女優さんとだけでお芝居する作品というのも初めて。監督の下、女優陣は楽しく撮影に臨みました」と笑顔で振り返った。
また、「一見、私の役は普通の人ですが、実はいろんなものがひそんでいて…」と思わせぶりに語る松雪。役柄への共感を聞くと「ありません！」と即答。脚本を読んでの印象については「女って怖いなというのが一番ですね。女性ならではの業、情念、嫉妬や悪意。もしかしたら男性には理解しにくい感情が表現されているストーリーだと感じました」と語った。
事件の容疑者の佐竹純子の同級生・篠田淳子を演じるミムラは脚本について「女性が環境に順応していくことの面白さと怖さを感じました」と告白。さらに、WOWOWのドラマが好きだというミムラは「どちらかというと、男性が、置かれた状況で自分であろうとして爪を立てるような作品の印象が強いですが、この作品は“変容”を重ねた5体のジュンコが、それぞれ自分は正しいと思ってぶつかっていくところが楽しい」と魅力を語った。
そして権野監督は、女性に囲まれた現場について「最初はどうなることやらと思っていました。女子校みたいになるのか？と思っていたら、女優さんは皆さん男っぽくて、さばさばしていて、胸を借りてぶつかり稽古させてもらっているようでした」と明かした。
また、フジテレビ系で放送されていたドラマ「ビギナー」('03年)以来、12年ぶりの共演となる松雪とミムラは、当時の思い出について懐かしむ場面も。
「当時からミムラちゃんは、独自の発想、表現に対してのロジックを常に持っていて、楽しいと感じていましたが、すごく進化していて、すてきになっていて。一緒にやっていて怖かったです！」と松雪は現場での様子を明かした。
それに対しミムラは、「ものすごい痴態をさらしまして(苦笑)、申し訳ない、お世話になったという気持ちでした。あの時共演した皆さんと、もう一度どこかでというモチベーションで12年やってきたので、こうしてガッツリと対面して二人でお芝居ができて楽しかったです」と充実した表情を見せた。
西田、小池、麻生との共演シーンに関して、さまざまなエピソードがあるという松雪だが、ストーリー展開にも深く関わるようで「あまり多くは言えないんですが。皆さん、個性的な方ばかりで、純粋に楽しんでやっていました」と笑顔を見せた。
最後に松雪は、「ひと言で見どころを言いがたい作品で、全ての瞬間を見てほしいです。必ず、最後まで飽きずに楽しんでもらえると思います！」と本作をアピールし、会場は大きな拍手に包まれた。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
11月21日(土)スタート(全5話)
毎週土曜夜10:00-11:00
WOWOWプライムで放送(第1話は無料放送)
