'15年10月にスタートした深夜バラエティー番組「聞きにくいことを聞く」(毎週水曜夜0:15-0:45テレビ朝日)が、12月6日(日)にゴールデン2時間特番として放送されることが分かった。
同番組は、八木亜希子アナが編集長となり、タカアンドトシとサンドウィッチマンが体を張って一般人に聞きにくいことを聞くバラエティー。タカアンドトシとサンドウィッチマンの4人はコンビではなく、1人ずつばらばらに取材を敢行。「このお店よりおいしいお店を教えてください」や、「連休中なのに1人でカラオケに来て寂しくないですか?」など、くじ引きで決定したテーマを質問していくという、冷や汗ものの取材を毎回行っている。
若手芸人のように体を張って作り上げたこん身の取材VTRは、どれも力作に違いないが、実際に放送されるのは一般モニターと八木編集長の支持を獲得した作品だけ。どんなに頑張っても選ばれないVTRはお蔵入りとなってしまう。
タカ、トシ、伊達みきお、富澤たけしの4人の頑張りを糧に、番組の放送開始からわずか2カ月で放送されることになるゴールデン特番では“聞きにくいこと”テーマの定番人気となっている「ちょっとだけ◯◯」シリーズなどに加え、初テーマも続々投入される。
今回、5人に初ゴールデン特番への意気込みなどを聞いた。
――初ゴールデンを控えた今の気持ちは?
八木:まさか…(笑)。私は良かったと思っていますが、この番組の特徴として4人が「わ~良かった!」ってならない(笑)。どれだけつらい思いをしているかということ。でも、見る側はそれが面白いんですよね。
タカ:怖いんですよ。レギュラーの深夜帯でもすごく過酷なお題なのに、ゴールデンとなったらスタッフも気合入りまくっちゃって、難題を要求されそう。
伊達:僕らはレギュラーの番組がゴールデンに進出するのは初めてなので、とうとうゴールデンなんだなと。すごく気合が入っています。
富澤:本当に複雑ですね(笑)。最近はロケに行く前にじんましんとかが出て、特番になったら入院するんじゃないかという不安を抱えています(笑)。
トシ:決死の覚悟。撮影するスタッフ同士も競争していますし、ゴールデンに向けて一致団結しなきゃいけないのに、お蔵入りを考えるとより殺伐としますよ(笑)。
――番組内で良かったと思うことは?
タカ:すごく大変でしんどいですけど、オンエアが決まった瞬間は、今やっている全仕事の中で何よりもうれしい(笑)。野球選手だったらホームラン、サッカー選手だったらゴールを決めた瞬間と同じで、その瞬間はどんな痛みも感じないくらいアドレナリンが出まくっています。
トシ:オンエアされればうれしいんですけど、なかなか傾向が読めない。苦労して自信あるものに票が入らなかったり…。
タカ:気付けば愚痴になっていますよ(笑)。
トシ:そうなんだけど…意気消沈して(ロケから)帰ってきてもオンエアされることがあるという意外性が楽しいですかね。
伊達:今のところないですね(笑)。ただ、スタッフとこんなに話し合えて、一致団結してチームとして動く番組は初めて。コミュニケーションは抜群ですね。オンエアされなかったらスタッフが髪の毛を切るとかね。
タカ:チーム伊達は怖いな~!(笑)
伊達:チーム富澤もですよ。
富澤:え? 知らなかった。気分転換で切ったのかと思ってた(笑)。
トシ:こっちも切るぞ、オイ!(笑)
富澤:一般の方と触れ合うことが多くて、本当につらいときに「頑張ってください」とか「聞きにくいことを聞くだ」とか言ってもらえると、頑張ろうって思えますね。声援が胸にしみます(笑)。あと、個人的にVTRのオープニングでよくラーメンを食べるんですが、おいしいラーメンに出合えるのもいいところです(笑)。
――聞きにくいことを聞くポイントは?
タカ:難しい。コツは酒を飲んでやることかな?(笑)
トシ:なんでも酒に頼るんじゃないよ!
八木:でも、タカさんは最初に比べて変わりましたよね。
タカ:僕、最初は怖かったんです。いつもコンビで仕事をしていたし。徐々に慣れてきたということはありますね。
トシ:最初は暗~いVTRでしたもんね。
八木:最初に落選したんでしょ?
伊達:それで泣いたんだよね。
タカ:悔しくて。変わらなきゃいけないって思いました。
トシ:コツは「別に恥ずかしいことじゃないですよ」というテンションで、なるべくサラッと聞く。
伊達:僕は、生放送だと思わせる(笑)。「ちょうど、ここにいらっしゃいます」的な感じで、もう答えるしかないと相手に思わせる。
タカ:あのテクニックはうまいですよ。夕方の番組を見ているみたい。
富澤:伊達とかトシさんはリポートが明るい。僕もなるべくシビアにならないよう、明く軽めにいくようにしています。
――八木さんが投票するポイントは?
八木:私の1票でオンエアされるかどうか決まることもあるので、好みとか私情を挟まないようにしています。やっぱり編集長と言う肩書きは重くて、ちゃんとみなさんが見たいもの、視聴者を引きつけるものを選ぼうとするんですが、それでも、猫とかグルメネタとかに意外に弱い自分を感じます(笑)。
タカ:小手先にだまされるタイプですか(笑)。
伊達:でも、今まで落ちた作品に投票していないですもんね。さすが編集長!
――4人のリポートのアピールポイントは?
タカ:ゴールデンでは家族と見てもらう時間にふさわしくなるように、際どいテーマでもポップ感を出していければと思います。子犬を抱きながらとか(笑)。
八木:いやらしい(笑)。
トシ:僕はとにかく諦めない。そして、いいのが撮れたと思ってすぐに帰らない(笑)。後で(取材した一般の方から)放送NGということがあるので、安全対策をしっかり考えて粘りたいと思います。
伊達:八木さんには焼き肉でもごちそうします(笑)。裏工作を頑張ります。
富澤:今までラーメンと動物という手は使ったんですが、まだ水着と子供は使っていないので、その辺を考えたいです(笑)。
八木:子供は強いよね。
タカ:じゃあ、僕も自分の子供を抱っこして取材に行けばいいんだ(笑)。
――ちょっとだけ八木さんよりかわいくない女友達は誰ですか?
八木:有賀(さつき)です(笑)。
全員:即答!
八木:本人にも許しを請いました。
トシ:許してくれたんですね!?
八木:私はそんなにちっちゃい人間じゃないって。
タカ:すごい!
トシ:ゴールデン特番で有賀さんにも、自分よりちょっとだけかわいくない人を聞きに行きましょう!
八木:ぜひ!(笑)
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