中島裕翔が「信長燃ゆ」出演!京都レポ&コメント全文
テレビ東京系で放送される「新春時代劇『信長燃ゆ』」('16年1月2日(土)夜9:00-11:58)に中島裕翔、神山智洋が出演することが分かった。
本ドラマは直木賞受賞作家・安部龍太郎の同名小説を原作に、天下統一を志した織田信長(東山紀之)の「本能寺の変」までの1年半と朝廷の対立を描く。
今回新たに、信長に仕えた森蘭丸を中島が、その弟で「本能寺の変」唯一の生き残り・森坊丸を神山が演じることが決定。中島は時代劇初挑戦となる。
蘭丸は信長に仕え、時に信長の代弁者として重臣たちや朝廷に対してその意思を伝える人物で、「本能寺の変」では信長と共に討死したことで知られる。
山鹿達也プロデューサーは「森蘭丸は若手の役者にとって登竜門ともいえる大きな役の一つ。信長の横に常にいて、補佐する小姓役ということもあり、東山さん演じる信長ともバランスが合い、美少年というイメージを考えて、中島裕翔さんにお願いをしました。最近はテレビドラマに映画に、幅広く活躍をされていて、その演技力にも定評があり、まさにハマリ役です」と起用の理由を明かす。
さらに、現場での様子に「さすが度胸があり、初日から現場になじんでいましたし、カツラも衣装も似合っていて、ファンは喜ぶのではないでしょうか。ベテランの重光(亨彦)監督や東映京都撮影所のスタッフからもかわいがられていました。今後の時代劇を背負って立つ役者になると確信しています」(山鹿P)と太鼓判を押した。
11月に行われた東映京都撮影所での取材会では、信長(東山)が安土城内で能の演目「敦盛」を披露するシーンを撮影。
リハーサルは和やかムードで、中島と神山が談笑する様子も見られたが、本番では東山の舞にキャストもスタッフも息を飲んだ。カットが掛かって数秒後、どこからともなく東山への賛辞の拍手が起こり、中島も「すごい!」と声を上げ、手をパチパチとたたいた。
中島は撮影後に行われた会見に、東山、栗山千明、石丸幹二、寺尾聰、神山と共に登場。
「森蘭丸役の中島裕翔です。皆さまきょうは、あ、お忙しいところありがとうございます。僕自身、時代劇も初めてですし、京都も初めてなので、初めてだらけなのですが、心強い大先輩・東山さんがいらっしゃるので、日々、あの、教えをいただきながら、えー…精進しております。えーっと、僕、現場では東山さんに助けていただいた、助けていただいてばかりなんですけど…」と緊張からか、早口であいさつ。
東山に「かみかみだよ(笑)」とツッコまれると、一呼吸。続けて「作品の中では、信長様を支えられるように頑張りたいと思います! かみかみですみません(笑)」(中島)とはにかんだ。
東山から時代劇のいろはを教えてもらっているという中島は「たとえば、僕は、せりふをいうときにすごく早口になってしまう癖がある。その調子で時代劇のせりふをしゃべっていたら『裕翔、思ったよりゆっくり喋っていいぞ』と言ってくださいました。また、所作も全て教えていただいています。あぐらのかき方、服のさばき方などすごく丁寧に教えていただきました」と語り、キラキラ目を輝かせた。
さらに「メンバーでは知念(侑李)が時代劇をやっていますので、知念にどんなところが大変だとかいろいろ聞きました。知念からは『かつらは大変だよ』と言われて、今大変だと身に染みております(笑)。でも、慣れですね。頑張りたいと思います!」と不慣れな事態も前向きに受け止めている様子。
同じく11月に京都でイベントを行った「―必殺仕事人2015」('15年テレビ朝日系)の会見では、松岡昌宏から東山、知念、中島、神山らで“京都チーム”で食事するなど親睦を深めていたことを明かされていた。
その食事や撮影を通じて東山が感じた中島について「非常に面白いキャラクターを持っているし、スタッフにもかわいがってもらっている」と印象を口にすると、中島は感激しきり。
先輩からの温かいエールや、寺尾らのドラマに懸ける思いが語られる中、会見終盤に東山の口から飛び出したのは「じゃあ、裕翔に締めてもらおうか」。
中島は突然のむちゃぶりに「えっ」と目を丸くさせながらも、この状況から逃れられないと察したのか「本当に本日はお忙しい中、京都までお越しいただきありがとうございました」とあいさつをスタート。
「僕からしたら皆さん大先輩で、僕らが一番最年少で22歳なんですけども、本当にまだまだですし、いろんなたくさんの方の背中を見て、今のうちにたくさん吸収して、僕らもいつか信長をやれるような準備として、頑張っていけたら、精進していけたらと思います。本日は皆さんありがとうございました!」と出演者への敬意と自身の抱負を述べた。
チラッと横を向き、ニヤニヤと笑う東山の表情を確認した中島は「…締まって…ないか(笑)」と苦笑い。
「東山さん怖いです~!」と嘆く中島に、東山は「締まりましたねえ、Hey! Say! JUMPのおかげで♪」と楽しそうな表情。先輩後輩の初々しいやりとりが会見場を和ませていた。
'16年1月2日(土)夜9.00-11.58
テレビ東京系で放送
原作=安部龍太郎「信長燃ゆ」(新潮文庫刊、日本経済新聞出版社刊)
脚本=塩田千種
演出=重光亨彦
音楽=栗山和樹
出演=東山紀之、栗山千明、佐藤隆太、中島裕翔、早乙女太一、笹野高史、高岡早紀、津川雅彦、的場浩司、萬田久子、北村有起哉、石丸幹二、寺尾聰、渡部豪太、神山智洋、太川陽介、芦川よしみ、川俣しのぶ、風間トオル、伊吹吾郎、山田純大、金山一彦、池内万作、蛭子能収、内藤剛志ほか