「久保みねヒャダ」にカジヒデキ＆野宮真貴が降臨！

バラエティー

2015/12/15 21:15

「渋谷系池袋ソング」発表イベントに登場した(左から)ヒャダイン、カジヒデキ、野宮真貴、久保ミツロウ、能町みね子 (c)フジテレビ

毎週土曜フジテレビほかにて放送中の「久保みねヒャダこじらせナイト」。同番組の人気コーナー「こじらせすき間ソング」のコーナーで誕生した“渋谷系池袋ソング”の完成披露イベントが行われ、久保ミツロウ、能町みね子、ヒャダインが登壇した。

これまで節分やゴールデンウイーク、ハロウィンなどにまつわる“すき間ソング”を生み出してきた3人。驚異的な創作スピードで、思いつくがまま詞と曲を書き上げてしまう3人に、さまざまなクリエーターからも熱い視線が注がれている。

今回お披露目となった渋谷系池袋ソング“池袋へ行くつもりじゃなかった～We Love I.B.R?～”は、ことし8月に行われた公開収録「久保みねヒャダこじらせライブ2015夏」の中で、3人と観客たちが完成させた歌詞を楽曲にしたもの。

能町の「(“渋谷系”とは言うものの)私たちは渋谷って感じじゃないし、“新宿系”は椎名林檎さんがもう取っちゃってるんですよ。って思うと、渋谷新宿(と来て)、池袋が残ってるじゃないですか！」という言葉から始まったこの楽曲の完成版を生で聴こうと、会場には抽選を勝ち抜いた600人が集まった。

まずは制作時の模様をVTRで振り返った3人。久保は制作の様子が放送された後、「(歌詞の中で出てくる池袋の)ロサ会館の方からツイッターでお礼を言われるっていう(ことがあった)」と、意外なところからも反応があったことを明かした。

続けて、完成版のミュージックビデオ(以下MV)を初公開することに。レコーディングに立ち会ったというヒャダインのみ誰が歌うかを知っており、久保と能町は「いろいろ予想はしますけど…」(能町)「確信が持てないし、そんなに『久保みねヒャダ』に交渉力があるのかな…？」(久保)と、思い描く人物が出てくるのか、期待と不安が入り混じった様子。

そして実際に東京・池袋でロケをしたというMVには、“渋谷系のカリスマ”であるカジヒデキ、野宮真貴が出演。二人の歌唱もあり、名実ともに渋谷系色の強い見事な仕上がりとなった楽曲に、観客からも大きな歓声が上がった。

MVを見終えた3人は「この二人ロサ会館の前に絶対いない！」「現存する渋谷系の二大巨塔ですよ！」(久保)「思い付きで口ずさんだメロディーをそのままカジさんが歌ってるってことに、作曲家ってこの感動があるんだって初めて知りました」(能町)と、カジ＆野宮の歌唱に興奮を隠しきれない様子。

ヒャダインは「カジさんは最初から快諾していただいて、それで行こうとなっていたんですが、急きょ野宮さんも参加されることになって『マジかよ！』って。(それを聞いて)もう震えたもん！」と、プロデューサーとして裏事情を明かした。

さらに、VTRコメントを挟んで、カジと野宮本人がサプライズでスタジオに登場すると、感動のあまり久保が涙ぐむ一幕も。能町は「普通ビデオコメントあったら本人登場ないじゃないですか。さすがにそれはないだろうと思ったんですけど…。この番組って、いろんなことできるんですね」と驚きの表情。

久保も「勝手な願望で、カジさんはやってくれるんじゃないかなって思ってて。いろいろお仕事もされてるし、今結構イジりやすいいんじゃないかなって…。野宮さんまで来てくれるなんて…」と本音を語った。

一方、野宮からは「(今回参加したことについて)ちょっと息子に自慢したい。(息子が)『モテキ』のファンだし、ももクロのファンだし」と明かすと、久保は感激で思わず「時代が追いついてきた～！」と声を上げた。

レコーディング時の様子を聞かれたカジは、「すごく楽しかったです。歌詞とメロディーの感じがフリッパーズギターっぽいので、当時の小山田(圭吾)くんになった気持ちで歌いました」と、当事者目線で意識したことを告白。それを聞いた能町は「すごい複雑な感じになりますね…」と思わず語った。

野宮はヒャダインについて「前にも私のセルフカバーのアルバムでプロデュースをしてくれて。その時(ヒャダインが)泣いちゃったのよね」とまさかの暴露。ヒャダインは「同じ一線で、一緒にお仕事できるってことを考えたら、『俺頑張ってきて良かった～！』って」と、涙の理由を明かした。

そこから5人は、渋谷系に関するディープなトークを展開。さらに、久保が夢中になっていたという番組「ウゴウゴルーガ」('92～'94年、フジテレビ系)にまつわる意外なエピソードなど、90年代カルチャーを知る人々にはたまらない裏話が次々と飛び出した。

最後に、今回のイベントの特別バージョンとして、カジと野宮がサビのフレーズを変えて生歌を披露することに。その歌詞を考える久保、能町、ヒャダインに、時に苦笑いを浮かべていた(？)カジと野宮だが、完成した歌詞で見事に歌い上げ、この日一番の歓声が上がった。

“渋谷系のカリスマ”二人による生パフォーマンスに感激の様子の久保は、「やっててよかった『久保みねヒャダ』、好きで良かった渋谷系！」と叫び、イベントを締めくくった。