池上彰に要求!参院選時期はスケジュール空けておけ?

2015/12/20 21:52 配信

芸能一般

テレビ東京の正月特番「池上彰の2016年 世界を見に行く」の取材に応じた池上

テレビ東京系で'16年1月3日(日)に放送される「池上彰の2016年 世界を見に行く~今、知りたい“地球の大問題”~」(夜6:00-8:54)の収録が行われ、キャスターの池上彰が取材に応じた。

1月4日(月)からの仕事始めを前に「今夜は本気で世界のニュースを考える」機会を提供。一見自分たちには遠く感じる問題を、“池上マジック”で身近に感じさせ、「'16年の道しるべ」を示す内容となっている。

番組の目玉は、池上が相内優香アナと訪れたヨーロッパとブラジルロケ。「『イスラム国』との戦い~パリ同時多発テロ、そして欧州に押し寄せる“難民”~」と「地球環境問題でカギを握る“森林”」をテーマに、現地で取材を敢行。

「もともとCOP21(第21回地球温暖化対策会合)が開催されたフランスで『環境問題』をテーマに取材する予定があったのですが、その矢先にパリ同時多発テロが発生し、テロの現場取材も行いました」とパリ入りの経緯を報告。

「いつもは観光客でごった返しているエッフェル塔の前でも、テロによる観光客の激減で撮影ができました。横には重装備の兵士がいましたけれども」とパリの変化を振り返りつつ、「今回のテロの首謀者が暮らしていたといわれるベルギー・ブリュッセルのアパートも訪問しました。まだ表札が残っていたのが印象的でした」と語った。

そして、ブラジルでは気候変動問題の鍵を握る“地球の肺”ともいわれるアマゾンを取材。森林不法伐採対策に日本の技術が導入されている現状を徹底解説する。

池上は東京工業大の講義があったため欧州経由をせず一時帰国し、アマゾンロケには「行きも帰りも25時間かかりました」と苦労を明かした。

また、「例えば海面が上昇すれば領土が減り、“環境難民”が生まれ、新たな紛争につながる。環境の危機や異常気象は、紛争への危機も抱えています」と環境問題にスポットを当てた理由を説明。

先日採択されたパリ協定についても「参加196カ国が足並みをそろえた点では評価できるが、明記されたことを全て達成しても『世界の気温上昇を2度未満に抑えること』はできないのではという声もある」と慎重な見方を示した。

「池上さんは'16年がどのような年になると思いますか?」という質問には、「5月には日本で伊勢志摩サミットがあります。日本が開催国としてどのようなリーダーシップを発揮できるか注目したいですね。それからアメリカ大統領選。候補者が今後決まっていきますが、共和党支持者から高い支持を集める(ドナルド・ジョン・)トランプ氏など、これも候補者によっては世界の危機になるかもしれない」とコメント。

続けて「リオ五輪では選手の活躍を非常に楽しみにしていますが、その一方でインフレや株価下落で国民の不満は高まっています。オリンピックがどうできるのかが気になります」と“池上目線”を欠かすことはなかった。

'16年には参院選も行われる。テレビ東京では「選挙の池上」が代名詞となりつつあるが、「テレビ東京さんからは『(参院選のある)7月の日曜日は全てスケジュールを空けておけ』と言われています(笑)」と笑わせた。

番組担当者からは「アメリカ大統領選も予備選からよろしくお願いします!」と声が掛かり、'16年は「選挙の池上」が活躍することが予想される。

ほか、番組では'16年の注目ニュース「アメリカ大統領選」や「アメリカと中国の南シナ海問題」を、“テレビ東京×池上彰”の名物である特製模型を使って解説する。