森下千里、処女小説は「“難産”だったです(笑)」
1月29日、長年トップグラビアアイドルとして君臨してきたタレントの森下千里が、昨年11月に発売した初めての書き下ろし小説「倍以上彼氏」(河出書房新社)の出版パーティーを都内で開催した。
カレーライス好きの芸能人やスタッフなどで結成された「芸能人カレー部」にも参加している森下は、この会で3日間煮込んだという自慢の「森下謹製牛すねカレー」を来場者たちに振る舞った。
会場にはプライベートでも親交の深い元シアトル・マリナーズの佐々木主浩や、堀江貴文ら約200人が詰め掛けるなど、森下の交友関係の広さを見せる盛況ぶりだった。
そんな森下に、出版に関してインタビューを行った。
初めて世に出す本を書き終えて感想を「本当に何度も読み直したり、書き直したり…“難産”だったですね(笑)。でも、終わった瞬間は思わず『バンザーイ』って叫んじゃいました。執筆期間が2年と長かったので、ようやく終わったという気持ちになりました」と、苦労のほどを語る。
本作の出版に当たっては、大物作家の助言があったのだとか。「以前から、小説を書いていて、それを今回プロデュースしていただいた新堂冬樹さんが読んでくださって、せっかくならちゃんと書いてみないかということになり、筆を執りました」
この作品を書く上で苦労したところは「読んでいる人が、自分(森下)とリンクしない主人公の女の子を『主役』にするのが難しかった。やはり私の体験記だと思われないように、主人公を自分と切り離して読んでもらえるように苦労しました。業界の話なので(12年間)自分が見てきた経験やうわさも基になっています」と、振り返る。
次回作の構想も既にあるようで「(第2弾、第3弾も)書きたいです!(笑) 年齢はちょっと下のアラサ―くらいの女性が主役で」と告白した。
本を出す前と出した後の心境の変化もあるようで「出版していただいてから気付いた感情なんですが、自分が自分の本に影響されているなと思う瞬間があります。描いていく複数の登場人物一人一人の感情を考えているうちに、私生活でも『人の気持ち』を深く考えられるようになりました。
総じて想像力が豊かになったというか、小説のおかげで視野が広がったという意味で人としても成長できましたね」と明かした。
美しいだけでなくピリッとスパイスの利いた“作家・森下”の今後は明るそうだ。
河出書房新社より発売中