【スミレ手帖1】桐谷美玲「すみれはいじらしいです」

2016/02/05 06:00 配信

ドラマ

「スミカスミレ」で主人公のすみれ(澄)を演じる桐谷美玲

2月5日(金)スタートの金曜ナイトドラマ「スミカスミレ 45歳若返った女」(テレビ朝日系)の注目キャストを直撃する、Smartザテレビジョンの短期連載企画。初回は主人公・すみれ役の桐谷美玲にインタビューを行った。

“この冬最もピュアなラブストーリー”に挑む桐谷が、役どころや撮影エピソード、好きなお花について語ってくれた。

本作で桐谷が演じるのは、65歳の女性・澄(松坂慶子)が若返り、すみれと名乗って念願の大学生活を謳歌(おうか)する役。単なる入れ替わりモノとはまた違う難しい役柄だ。

「特殊な役なので、演じるのも最初は難しかったのですが、徐々につかめてきているかなと思います。しゃべり方一つとっても、やり過ぎるとわざとらしくなるので、気を使って演じています」

見た目と体は若いが、精神年齢は65歳ということで、その辺りを表現するために立ち居振る舞いには気を使う面も多いようだ。

「電車などで、年配の方を観察することはあります。ただ、すみれは20歳で、思考能力も運動能力も若い子になっているので、普通に歩けますし、動けるんです。腰が痛いですとか、老眼ということでもないので、どこでその65歳の部分を出せばいいのかと考えると、ちょっとしたニュアンスや昔ながらの言い回しになるのかなと。その微妙な部分をきちんと演じられるように心掛けています」

それ故、ちょっとしたしぐさもレトロな空気を出すよう工夫しているそう。

「言葉のチョイスもそうですが、しぐさで寒くて『は~』って息を吐いたとき、両手を重ねるというのは、松坂さんや監督さんなど皆さんとお話させていただいて、澄さんの癖としてやっていこうと決めました」

そしてドラマのクランクイン前に、高梨みつばの原作漫画を読んで勉強したという。

「漫画を読ませていただいて、若返って奮闘しているすみれがすごくかわいく見えました。ちょっとクスッとしてしまうような、『メッ!』って注意するところとかも面白いですよね(笑)。真白くん(町田啓太)との恋愛模様もかわいらしくて、見守りたくなるし、応援したくなるし、とてもいじらしいです。ピュアで一生懸命という部分を大事に守って演じられたらいいなと思いました」

大学生がそろう現場は、同世代のキャストも多く、にぎやかなのだとか。

「大学生チームだと、竹内涼真くんがムードメーカーになって盛り上げてくれています。竹内くんは誰にでもフランクに話し掛けてくれるんです。あと、みんなでおいしいお肉のお店を情報交換し合うことも(笑)。よく『お肉食べたーい!』ってみんなでお話しています」

一方、松坂の印象については「数年前に、一度共演させていただいたのですが、その時も今も、すてきでおおらかで、上品な方という印象です。私、今回の澄さんのキャラクターが松坂さんにかぶって見えるんです。松坂さんが持たれるかわいらしさを、私も生かすことができたらいいなと日々思っています」

服装はある意味インパクト大のレトロなファッションだが、本人は大変お気に入りのよう。

「こういう服は初めて着ました(笑)。でも、最近着慣れた感じがしています。レトロなワンピースもすごくかわいらしいと思うんですけど、学校でみんなに指を差されたりするので『そこまで言わなくてもいいんじゃない?』って思っています(笑)。スタッフさんにもかわいいって言っていただけることが多いですし、私は好きです」

役柄のすみれというお花の名前にちなんで、好きな花についても聞いてみた。

「私はガーベラが好きです! 見ていてかわいらしい印象ですし、色もピンクや白など、かわいいですよね。実は、家にガーベラの造花があるんですよ。玄関に飾ってあるので、いつも目に入るたびに癒やされています」

女優にキャスターと多忙な日々を過ごしているが、心身共にリフレッシュするいい方法があるようで…。

「ツボ押しが好きで、よく自分で自分に施術しています。このドラマの衣装さんがツボ押しや健康法に詳しくて、撮影の合間に『ここを押すといいよ!』などと教えてくれるんです。足のすねやもも、手など。ツボ情報を交換し合っています(笑)。疲れてきたときなどにやるとスッキリします」

そんな桐谷は最近意外なものにハマっているそう。

「食器などの器を見るのが好きなんです。特に和食器なんですけど、お店もそうですし、ネットなどでもかわいいのを見つけるたびに買ってしまいます…ので、もう食器棚に入りきらない(笑)。

特にお気に入りなのは、一見『瓦なの?』と思われそうな平たいお皿です。お刺身や焼き魚はもちろん、卵焼きや明太子などを置いてもかわいいです。あと、益子焼の作家さんで好きな方がいて、その方の作品は集めています」

器に凝るのには、もちろんちゃんと理由があるようだ。

「器がかわいくてすてきだと料理がおいしく見えるじゃないですか(笑)。やはり料理に見た目は大事です。実際に自分でも体験教室で作ったことがあります。食器が好きだったので、やってみました。作ってから2カ月くらいたってから届くので、ワクワク楽しみにしながら待っているのも楽しいですよ」

桐谷といえば、「世界で最も美しい顔100人」にランクインするなど、世界が認める美貌の持ち主。女性なら気になる美の秘訣(ひけつ)についても語ってもらった。

「美容法は、基本的なことしかしていません。この時期は乾燥が気になるので、できるだけ乾燥しないよう気を付けよう…とか。私はおいしいご飯を食べるのが好きなので、バランスよく食べることが大事なのかなと思います。自炊もそうですし、体内から美容に気を付けることがポイントです」

最後に見どころについて「突然、45歳も若返ってしまう、一見ファンタジーの話ではありますが、澄さんは一生懸命後悔しないように人生を歩もうとしているので、そういうところを皆さんに応援してもらいたいなと思います。そこからどうストーリーが展開していくのか、ワクワクするところもたくさんあると思うので、恋愛もそうですし、今後の展開を楽しみに見てもらえたらいいですね。65年間生きてきた中での初恋で、かなりピュアなので、皆さんにキュンとしてもらえるように頑張ります!」と、力強く明かしてくれた。

桐谷演じるすみれ(澄)が繰り広げる波瀾(はらん)万丈のキャンパスライフ。恋に友情、とてつもなくピュアでほほ笑ましいラブストーリーは、視聴者にあすへの活力を与えてくれそうだ。