佐藤B作＆佐藤銀平親子の初共演舞台が上演中！
佐藤B作と息子の佐藤銀平による親子ユニット“東京No.1親子”の第1回公演「あぶくしゃくりのブリガンテ」が下北沢・駅前劇場にて上演中だ。意外にも親子共演は初めてという。本作品に意気込む出演者とドラマ、映画の執筆でも活躍中の福原充則にそれぞれの思いを語ってもらった。初の親子共演、実際にやってみてどうだったのだろうか。
佐藤B作(以下B作)「親子共演は、なぜかとても恥ずかしかったのですが、演じているうちに息子の顔にも見慣れてきたのか、息子という意識もだんだんなくなってきて、普通に相手役に見えるようになってきました…。
銀平も、稽古場では大丈夫か…？と心配でしたが、福原さんをはじめとするスタッフ、キャストの皆さまの愛のある底なし沼のような応援を受けて、本番に入ってから頼もしい俳優になってきたように思われます。またいつか銀平と共演するかは、千秋楽の幕が下りた時の素直な気持ちで決めたいと思います」。
佐藤銀平(以下銀平)「いつも客席から見ていた父親が、稽古場で、家では見たこともないような赤い目つきで狂ったように稽古しているのを見て、ここまでやらなきゃいけないんだと思い知りました。
人間としても役者としても大きな存在でいてくれたので、やりづらいことは一度もありませんでした。これからも機会があればぜひ共演させていただきたいと思っています」とそれぞれによい刺激になっている様子。福原作品は野外劇「南の島に雪が降る」をB作が観劇し、魅了されたという。
B作「福原さんの戯曲の魅力は、緻密さと大胆さが相混ざっているところではないでしょうか…。虚構の世界でありながら、現代の目を忘れていないところが素晴らしいです。
それでいて、喜劇性もたくさんあり、私の大好きな状況劇場の一昔前に味わった“河原者”のエネルギーと怨念さがあるのもうれしいです。何しろ、本人がタフで、決して諦めない姿勢に頭が下がります!!」と太鼓判を押す。
銀平も「福原さんの作品は中に入って演じていると、グロテスクな遊園地と言いますか、ファンタジーや純愛から、笑い、どす黒い欲望、死まで全てがゴチャ混ぜにばらまかれているので、駆け抜けるのに非常に体力が要ります。
今回の作品は特にエネルギーがすさまじく、3人で決死の覚悟で挑んでいます。清濁合わせもったものすごい本なので、父との初共演がこの作品で自分は本当に強運だと感じています」と同様に思い入れが強い。そんな二人の中に紅一点、安藤聖が舞い込む。
安藤「(佐藤親子との共演は)素直にとってもうれしかったです。同時に一度もご一緒したことのないお二人と共演することにかなり緊張しました。チラシ撮影でお会いしたお二人の仲の良さにホッとしたことを覚えています。
お二人とも、うそのないとてもピュアな少年のようです。そして何をするにもお気遣いをたくさんいただき、居心地のいい稽古場を作ってくださいました。たまに始まる親子げんかもユーモアたっぷりで、どんだけ仲良しなんだ！ どんだけ気持ちの良い先輩なんだ！と思いながら参加させてもらっています」とチームワークもバッチリ。
そんな安藤と今作で初対面を果たしたB作は、「とてもお芝居にストイックに関わる女優さんだなと思いました。演技が良い意味での硬質な方だなと思いました。とてもクレバーで、演出家のどんな注文にも応えてしまう器用さも魅力ですが、相手役にほれ過ぎたあまりに、自分では自由に身動きできずに恋の奴隷になってしまうような役も見てみたいな…と思わせる、女性としてのかわいさと魅力が十分にあるすてきな女優さんだと思います」と絶賛。
記念すべき佐藤親子共演の第一作を担当、しかもユニット名の名付け親でもある福原は、「軽い気持ちで銀平君に『親子で共演とかしないの？ 脚本書かせてよー』とか言ったら、翌日には『親父、やるって言ってます』って返事が来ちゃって、これは断れない…って焦りました。
結果、稽古中からB作さんの漢っぷりを見せつけられて、今後の新しい目標ができました。俺、『佐藤B作みたいになりたい』って今、思ってます」と立ち上げのきっかけをさらっと語るが、作品はどっしり＆ぎっしり。
「3人の役者としての魅力に存分に頼ろうと思って書いた台本です。芝居は役者だと思っているので、役者を堪能したい方にはぜひ見てもらいたいですね」と福原が語る佐藤親子初共演作は2月14日(日)まで。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
2月3日～14日(日)
下北沢・駅前劇場
前売り・当日4500円 学生割引3500円 高校生以下1000円
