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陣内孝則、剛力彩芽の成長に「女として花開いた」

2016/02/24 10:00

松本清張作品で再び共演を果たした剛力彩芽、村上弘明、陣内孝則(写真左から)
松本清張作品で再び共演を果たした剛力彩芽、村上弘明、陣内孝則(写真左から)

ドラマ「松本清張特別企画『喪失の儀礼』」が、3月30日(水)夜9時からテレビ東京系で放送される。風変わりなベテラン刑事・大塚京介(村上弘明)と、部下の新人刑事・田村美咲(剛力彩芽)、そして警視庁捜査一課の一匹おおかみ・須田浩平(陣内孝則)が、愛憎関係がもたらす医師連続殺人事件の謎に迫るミステリーだ。

'15年3月にテレビ東京系で放送した「松本清張『黒い画集-草-』」での共演から1年、再び松本清張作品で共演を果たした3人が、都内で行われた取材会に出席した。

役どころや撮影を終えた感想などについて、村上は「私の役柄は静岡県警の刑事で、思い込むととことん突き詰めていかないと気が済まないという上司にとってはやりにくいマイペースなキャラクターです。前作の『黒い画集-草-』と同様、松本清張さんの作品で謎解きが一番の見どころかなと思っています。現代に通じる問題点もあり、考えさせられる作品になっています」。

剛力は「村上さん演じる大塚の部下で新人刑事役ですが、前回は上司に付いていくという感じの役でしたが、今回は新人でありながら上司をうまくあしらったり意見を言えたりと、成長した役を演じられたかなと思います。今回は陣内さんともいろいろ話したり、事件の捜査をしたりと一緒のシーンも多かったのでうれしかったですね。

お二人とご一緒して勉強することもたくさんありました。私も(本作の)結末を知りながらもスリル満点で見させていただいたので、視聴者の皆さんも推理しながら見ていただけたらうれしいなと思います」。

陣内は「僕は警視庁の刑事で組織にあまり属さない、一匹おおかみの刑事の役ですね。村上さんと非常に楽しく面白くやらせていただきました。

剛力さんとは前回“壁ドン”というセクハラ的なシーンがあって、今回もちょっとセクハラ的なシーンがあるんですけれど、前回共演してから、僕の舞台をご家族で見に来てくださって一緒に食事もしたものですから、なんかPTAみたいな気持ちになってしまって。

今回はあっさりやっちゃったかな?と、だいぶ気を使ってやってしまったかなと、反省しています。違う女優さんだったらもっとグイグイやったと思いますけれど」と笑いを誘った。

そして、劇中、風変わりな上司を持つ新人刑事を演じる剛力。「実際に上司が風変わりな人だったらどのように付き合っていきますか?」という質問に「そういう人好きですね。自分の知らない世界を知っているような、探究心のある人は好きなので、もっと上の人に内緒で(どこでも)付いて行っちゃうと思います」と発言。

そんな剛力の成長について、村上は「前回は親子という関係だったのですが、今回は同じ刑事役同士、私をうまく誘導してくれた気がします。最初から最後まで一緒だったので、その中で気心が知れてお互いに成長した“跡”が見えるような作りになっているのではないでしょうかね」。

陣内は「前回と比べたら、成長したというかもともと持っていらした面白いキャラクターが出ているんじゃないかなと思いました。ちょっとした“小姑的”なシーンとか、カチンとくるせりふとか、さらっと言うところがすてきだなと思いましたね。

年明けに、晴れ着姿(の剛力の写真)を見てすごい色っぽくて、1年でこんなに色気が出るんだと思いました。自ら成長して女として花開いていった感じがします」と語った。

「これまで復讐(ふくしゅう)心が芽生えたことはありますか」という質問に対して、村上は「仕返ししてやりたいという気持ちはあります。ただ、復讐からは何も生まれないと抑制する、日本人ならではの美徳、感性は大事にしなければならないなと思います」。

剛力は「サプライズで何かしてもらったとか、自分が驚くことやうれしいことに関しては、倍返しで返したいなとは思い浮かんだりしますが、復讐としたいと思うことは無いですね」とにっこり。

陣内は「僕は基本お坊さんのような性格をしているのであまり無いですけれど(笑)。そりゃ若いころはありましたよね。ADさんに嫌なこと言われたりとか、いつか個人的に何とかしてやろうと思って、その後の最初の仕事は僕が主役だったので、『よー! よー!』って突っ掛かっていったことがありましたけれど、その後、大先生になりましてね、その人が。

それ以来仕事が無いので仕返しされたなと思いました。やっぱり復讐は良くないです! お互いを常に許すというか、広い心で今後の芸能界を渡っていきたいと思います」と力強く語った。

また、時代背景を残しつつ、現代で映像化される松本清張作品について、陣内は「松本清張作品というのは、普遍的であり、すごく一つ一つの人物の彫りが深いので、それをどこまで活字から血の通った人に表現できるのか。

現代で描かれている時代劇なんかも、実際にその時代を見た人なんていないので、どこまで想像を膨らませるのか、どこまでその人物像を本物だったんじゃないかと思わせるような表現ができるのかに懸かっているんじゃないかと思っています。

今回(本作)はあまり3人の人物像が描かれていないので、僕たちの想像力や脚本のアレンジに重きを置いた作品なのではないかと思います」と語った。

さらに、印象に残るシーンについて陣内は「最初の剛力さんとのシーンで『怖いだろう? お姉ちゃん』と言って、(剛力の)肩を抱くシーンの時に、さらっとすーっと見事にいなすというか、自然になさっていたので、こういうのには慣れているんだなと思って(笑)」と明かすと、剛力は「いや、慣れてないですよ! あそこのシーンは思ったより引きだったので。そんなサラッとした感じなんだと私自身も思っていました」と告白。

すると陣内は「もっとグッといけば良かったんだね、今もちょっと反省した(笑)」とおどけた。

最後に村上は「印象に残ったシーンは、時間と天候との闘いで撮影した、犯人を突き詰めていくシーンですね。非常にエネルギーが要りましたね。なんとか撮り切ったのですが、雨が降ってきたのでずっと待ちになって。

でもあれが撮れたということは、奇跡的だったような気がします。この作品が成功したとしたら、あのシーンが撮れたからということじゃないでしょうか。一番強く思いがあるシーンです」と本作成功の願いを込めて語った。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「松本清張特別企画『喪失の儀礼』」
3月30日(水)夜9:00-11:08
テレビ東京系で放送

原作=松本清張「喪失の儀礼」(新潮文庫刊)
脚本=深沢正樹
演出=松田礼人
出演=村上弘明、剛力彩芽、陣内孝則ほか

画像一覧
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  • 松本清張作品で再び共演を果たした剛力彩芽、村上弘明、陣内孝則(写真左から)
  • 【写真を見る】都内で行われた取材会に出席した3人が、記者の質問に応じた
  • 村上演じる大塚と剛力演じる美咲、陣内演じる須田といった3人の刑事が、難解な連続殺人事件の謎に迫る!

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