北川景子が初の清張作品を完走!「完成が楽しみ」
3月13日(日)に放送される松本清張二夜連続ドラマスペシャル「黒い樹海」(テレビ朝日系)で、松本清張作品に初挑戦した北川景子が、このたびクランクアップを迎え、撮影の心境を語った。
同作は、姉の事故死に疑念を抱いた主人公・祥子(北川)が、魑魅魍魎のごとくうごめく“怪しい人物たち”に翻弄(ほんろう)されながらも、姉の死の真相を求め、孤独な調査を進めていく旅情ミステリー。
北川は劇中で楚々とした着物姿も披露し、古き良き清張の世界を体現。そして若いキャスト陣と共に“今の松本清張の世界”も構築するなど、並々ならぬ意欲を注いだ。
しかし、その挑戦は一筋縄ではいかなかったようで、北川は「とにかく難しかった、という印象です」と、真摯なまなざしで心境を吐露した。
特に難しさを感じたのは、初体験となった“静の芝居”。「こんなにも静かで、大きなものを背負った役は初めて。いろんな思いを細かい表情で伝えるお芝居は難しく、相当悩みました。“静のお芝居”とはどんなものか、難しさも含めて初体感することができ、とても勉強になりました」と、北川は万感の思いを語る。
全力で悩み、全力でぶつかり、その先に一筋の光を見出してい。「黒い樹海」で演じるヒロイン・祥子にもどこか通じるような北川の真っすぐな姿勢。その姿勢のもと、実を言うと彼女は今回、もう一つ“今後につながる芝居のヒント”を学び取っていた。
「この経験を生かしたい」新たな気付きを得た北川の中で膨らむ次なる清張作品への意欲。きっかけは、前出の着物姿のシーンだとか。
姉の死に関係していると思われる“容疑者たち”の一人である画家・鶴巻(六平直政)に迫られた祥子が、痛烈な平手打ちを食らわすという衝撃的な一幕の撮影時だった。北川の至近距離で、六平は一瞬にして目を奪う“濃厚な表情”を次々と展開していく。
北川は「六平さんは『松本清張の濃厚な世界観を表現するには、これくらいやった方がいいんだよな』と、口癖のようにおっしゃっていて、ごく自然にそれを実践されていたんです。すごく勉強になりました!」と振り返った。
あらためて、数々の貴重な経験を得た本作について「悩みながら演じた分、完成作品を見るのが楽しみです」と語る北川。早くもその目は将来にも向いているようで「もし、また清張作品に参加できるなら、今回の経験を生かしたいと思います」と、目を輝かせた。
この貴重な経験で成長した北川の、さらなる飛躍を期待せずにはいられない。
<第一夜>「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」
3月12日(土) 夜9:00-11:06
<第二夜>「黒い樹海」
3月13日(日) 夜9:00-11:10
いずれもテレビ朝日系にて放送