スぺシャアワードに超豪華アーティストが一挙集結!

2016/03/03 08:30 配信

音楽

「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」のステージで熱唱するKen Yokoyama

スペースシャワーTVが主催する新たな音楽アワード「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」が、2月28日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された。授賞式前半の様子をリポートする。

次世代を創造する新たな音楽とカルチャーの祭典「TOKYO MUSIC ODYSSEY 2016」の一環として開催された同アワードは、スペースシャワーTVの視点で音楽シーンを総括し、アーティストとクリエーターに感謝と敬意を込めて贈られる賞。

'15年に発表された楽曲やミュージックビデオなどの作品や、ライブをはじめとするアーティストの活動などを対象として、全26部門に及ぶ各賞が選定される。多くの人気アーティストが登場する授賞式を生で見ようと、全国12万を超える応募の中から選ばれた5000人の観客が会場に集まった。

開会を告げるカウントダウンの後、いきなりステージに登場したのはTHE BAWDIES。おそろいの水色のジャケットに身を包んだ彼らが、そのまま人気曲“NO WAY”になだれ込むと、客席は早くも総立ち状態に。

「でっかい祭りが始まってますので、みんなで楽しんでいきましょうか!」というROYの言葉に続いて、披露されたのは“IT'S TOO LATE”。ステージ後方にはスクリーンが設置され、楽曲の歌詞などが映像として映し出されるなど、普段のライブではお目にかかれない特別なパフォーマンスとなった。

続けて、授賞式のMCを務めるユースケ・サンタマリア清水富美加が登場。清水が当日の模様が生中継されていることに触れると、ユースケは「やっぱり生が好き?」という際どい(?)質問を。それに対し清水は「そうですね、ビールも生の方が…」と絶妙な切り返しを見せ、観客を笑わせていた。

その後、各部門賞の発表がスタート。冒頭「BEST GROUP ARTIST」の発表では、プレゼンターとしてマキシマムザホルモンの“メディア班”ことダイスケはんとナヲが登場。

「ディーン、ディーンうるさい方、ディーン・フジオカです!」(ダイスケはん)、「いつもニコニコ、ニコール・キッドマンです!」(ナヲ)など、終始ふざけていた二人は、「BEST GROUP ARTIST」に輝いたSEKAI NO OWARIの登場後も執拗(しつよう)に絡み続け、すっかり主役の座を奪っていた。

「BEST FEMALE ARTIST」を受賞した椎名林檎は、黒の着物姿で登壇。昨年台湾でライブをしたことについて、ユースケから「なぜ台湾で?」と質問が及ぶと、「あの、火鍋をいただけるかなと思っただけなんですけど…」とまさかの告白。

さらに、近年活発に楽曲提供を行っていることについては「(自分で歌うよりも)そちらの方が好きですね。もうちょっと、主婦の活動も充実させていきたいと思っているので…」と語るなど、自身の表現活動と家庭の両立という、女性アーティスト特有の葛藤も口にしていた。

衣装が最も優れたアーティストに贈られる「BEST COSTUME ARTIST」は、きゃりーぱみゅぱみゅが文句なしの受賞。4人のダンサーを引き連れ登場したきゃりーは、“もんだいガール”と“Crazy Party Night~ぱんぷきんの逆襲”の2曲をパフォーマンス。

その後のトークでは、「きょうの衣装はメークルームをイメージしました。ダンサーさんの衣装も、パフと香水ボトルを擬人化してみました」と、この日の衣装のコンセプトについて言及。さらに、デザイナーの飯島久美子氏とともに作り上げた衣装のこだわりや苦労も明かした。

「BEST GROOVE ARTIST」を獲得したのはtofubeats。多くのゲストアーティストを迎えたアルバムで、特に印象に残るコラボレーションを聞かれたtofubeatsは、「あえて一人選ぶのであれば、くるりの岸田繁さんですね。

レコーディングでスタジオに入ったんですけど、二人で地図の話をした記憶しかないんです。地図を見ながら人口の話とかしていたら、気が付いたら6時間くらいたっていて曲ができていたっていう…」と驚きのエピソードを告白。さらにはMCのユースケ、清水とのコラボを熱望した。

新たな音楽を切り開くアーティストへ贈られる「BEST ALTERNATIVE ARTIST」に選ばれたceroは、「(昨年出た『Obscure Ride』は)3枚目のアルバムなんですけど、ceroは毎回(アルバムを出す度に)結構違うことをやっていまして。

なので、出すときに『今回は受け入れられるかな?』とか不安な気持ちがあるんですけども、きょうこの場に呼んでいただけたということは、実験成功というか、アルバム作りがうまくいったかなとうれしく思います」と、率直な思いを語った。

「BEST PUNK/LOUD ROCK ARTIST」を受賞したKen Yokoyamaは、昨年自身初となる地上波テレビ出演の際も披露した“I Won't Turn Off My Radio”を披露。後方のスクリーンにはラジオのチューニングを想起させる波長が映し出される中、渾身(こんしん)の演奏で観客を沸かせた。

演奏後のトークでは、テレビ出演や写真集発売など、これまでしてこなかった活動にも言及。横山は「今40代半ばなんですけど、新しい才能がいっぱい出てきている中で、自分がだいぶ古い人間になってきたことを認めないといけないなと思って。

厳しいことではあるんだけど、それを認めたら(自分の中で)新しいことが出てきて。それに乗っかることで、幅を一気に広げられる時期だったのかなと思います。得たものは大きかったですね」と振り返った。同世代のユースケも、横山の言葉に強く共感を寄せていた。