松岡茉優&安田顕を直撃!ドラマSP「福田和子」出演
松岡茉優と安田顕が、3月17日(木)に放送される「実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー 福田和子 整形逃亡15年」(夜7:00-8:54テレビ朝日系)に出演。共演しての印象や作品について語った。
同ドラマは、'82年に起きた愛知・松山ホステス殺害事件の犯人・福田和子の半生を、実録ドラマとして描く作品。松岡と安田は過去に起きた同事件を取材する、現代のとある編集部の記者と編集長を演じる。
――ここまで撮影しての感想をお願いします。
安田顕(以下安田):私は撮影期間の方は1日ということで短かったんですけれども、ぜひ女犯罪ミステリーをシリーズ化していただきたい。
松岡茉優(以下松岡):おおー! それは私とまた会いたいってことで大丈夫ですか?
安田:もちろんじゃないですか。
松岡:過去編の方々はどうしても変わってしまうと思うんですけど、これからレギュラー化していくとしたら、ヤスケンさんとはこれからも末永く一緒にいられるのかなと思うと、今回が最初の一歩ですね。
――2人は共演歴があるとか?
松岡:2回目です。
安田:2回目ですね。前回は私がオカマだったもんですから(笑)。
松岡:オスの安田さんが見たくなくて、野太い声で怒られたときとか心の中が「ヒクッ」ってしました(笑)。見たくないというか。
安田:私もすっぴんの自分っていうのを、茉優ちゃんには見せたくなくて。
松岡:お互いちょっとした違和感がありながら。
安田:そうですね。どうしてもこの子に会っちゃうと、そういう女性的な心の自分が出てきちゃって、それを隠すのが大変でした。
――互いに俳優・女優として優れていると思うところは?
安田:茉優ちゃんはきちんとしてる。あと、臨機応変に対応をしてくださるし、こっちの“音”が微妙に変わっただけで反応が変わるので、すごく勉強になります。「あ、あんまり音変えられないな」っていう。そこにきちんと微妙に反応してくださっているので、正直すごい世代が現れたなと。
松岡:うれしいです。ありがとうございます。
――松岡さんは安田さんについていかがですか?
松岡:大好きな先輩です。私はドラマの演技と映画の演技、舞台の演技は違うものだと思うんですね。そんな中、前回の共演では、私がドラマを今後やっていくうえでの演技のお手本を見せてもらいました。今後もしシリーズ化できたら、毎回(演技を)盗めるかなと。(撮影地の)京都に盗みに来たいなと思ってます。
――現場ではどんなお話をされましたか?
松岡:いろんな話をしましたね。
安田:でも書けないような話は、ここで言っても書けないですから(笑)。
松岡:書ける話しかほとんどしてないでしょ!(笑) 私はチームが無いので、「(TEAM)NACSさんはどういう存在なんですか?」とか、俳優集団っていかなるものなのかと。
安田:「非常に助かってます」と。
松岡:「妻帯者ユニットですね」って話をしたりとか。
安田:全員が妻をもらっておりますのでね。
松岡:私が今後俳優として頑張っていく上で、先輩のことをいろいろと。きょうはいっぱい質問攻めにしちゃいました(笑)。
――福田和子さんについてはいかがですか?
安田:福田和子さんっていう方は犯罪者ではあるんですけれども、不謹慎な言い方になるかもしれないですが、これだけ多くの人たちが関心を寄せる、言い方を変えれば引きつける何かっていうのをやはり持ってるんじゃないかなと。私の世代だとリアルタイムですし、茉優ちゃんの世代だと物心がついたころかな?
松岡:私は捕まった時に生まれました。
安田:そういうリアルタイムで知ってる人たちと、いま後追いで知る人たちで演じるというのもすごくリアルですし。あと役柄としてこれだけのそうそうたるキャストの方々が集まられたっていうところには、(題材が)福田和子さんであるっていうのが非常に大きいんじゃないかなっていう感じはします。
松岡:私は存じ上げなくて。知り合いの先輩に言ったら「福田和子やるの!」ってすごいビックリされました。でも、なんこっちゃ分からなくて。だから「そんなに何があったんだろう」と思い調べ始めると、20年たった今でも見たことのないような事件がずーっとワーッと書いてあって。すごく細かい年表もいただいて。すごく逃亡犯として優れてるって言ったらおかしいですけど、身を隠すのがうまかったのに、「なんでこれをしたんだろう?」ってところも何カ所もあって、人間と狂気のはざまなのかなと。
また、女性としてあんなにたくさんの男の人を心に取り込んだのも謎ですね。だって見た目麗しいわけではないじゃないですか。そんな中、絶世の美女ではないのになぜあんなに男の人がはまってしまうのか、と。で(ある人は)おかみにしちゃう。自分の奥さんと別れておかみにしちゃうなんて。ですので、このドラマは男性が見てももちろん面白いと思うんですが、女性はさらに「なんでなんで?」っていう探究心に駆られるんじゃないかなって思います。
安田:僕は今でも覚えてますもん。「逆探知されるから。危ない危ない」って。あの声がいまだに思い出されて。怪人21面相と“危ない危ない”だけは絶対忘れられないです。
――最後に見どころをお願いします。
松岡:このお話って私たち若い世代は聞いたことのない話ですけど、やっぱり20年たっているから今この話ができたんじゃないかなって思うんですね。やっぱり人が亡くなってることは確かですし、これを見て傷つく人がいるかもしれないのも事実で。ですので今後シリーズ化したいなんて言ってますけど、エンターテインメント作品としてこの話がいろんな方に届くといいなという思いもあります。
やっぱり事件を扱っている以上スタッフ、キャスト一同責任を持って臨み、そして今後のシリーズ化に向けて視聴率が取れるといいなって思ってます。
安田:もう私の方から言える言葉は何もございません(笑)。二十歳の娘にいつも教えていただいております。ありがとうございます(笑)。
3月17日(木)夜7:00-8:54
テレビ朝日系で放送